マゴメド・マリコフ負傷でBロジャース勝利！Cエローヒンは豪快KO勝　7・11『Fight Nights: Battle 16』

(C)Fight Nights

　2014年7月11日にロシア・モスクワで『Fight Nights: Battle 16 – Ready For Labour And Defence』が開催された、Fight Nightsは2011年から精力的に大会を開催しているロシアのMMA団体で、ロシア及び東欧諸国で活動している。世界的にメジャーなMMA選手も参戦する団体で、過去には元UFCヘビー級王者のアンドレイ・アルロフスキーや、PRIDEなど日本でも活躍したヴァレンタイン・オーフレイム（アリスターの兄）やソクジュなども参戦しており、ロシア東欧のホープ選手と対戦している。

　今大会のメインイベントでは、ロシアのホープ、マゴメド・マリコフが、現在、日本ではIGFマットで活躍しているブレット・ロジャースと対戦した。マリコフは、ジェフ・モンソン、エメリヤエンコ・アレキサンダー、に勝利している。更にミルコ・クロコップに勝利したアレクセイ・オレイニクにも勝っており、次に世界に出てきそうなロシア人だ。世界的に有名なロジャースに勝利して、名前をあげたいところだろう。試合は、膠着したスタンドでの打撃戦が続いた。ややプレッシャーをかけているのはマリコフだが、ロジャースもガードを固めて手を出してきて一進一退。そして2Rに衝撃的な結末を迎える。マリコフが右ローキックを放ったのだが、逆にスネを痛めたらしくキックを打った直後に、マリコフが倒れ込んでしまったのだ。どうも負傷したらしく試合続行不可能という事で、ロジャースのTKO勝利。アクシデントという感じで、すっきりしない決着となった。

　セミファイナルのヘビー級戦は、K-1で活躍したポール・スロウィンスキーに勝利した実績を持つポーランドKSWからの刺客ミハウ・アンドリューザックを、Fight Nightsのエースであり、ブレット・ロジャース、ソクジュを葬っているコンスタンチン・エローヒンが迎えうつ。ヘビー級がメインカードで組まれるのもロシアの大会の特徴で、大型の選手が多いのは羨ましい限りだ。試合は実力拮抗と思われたが、エローヒンの圧勝だった。開始早々、激しく打ち合う両雄。そしてエローヒンのカウンター左フックがアンドリューザックの顎に命中し、アンドリューザックが崩れ落ちる。追撃するエローヒンをレフェリーが制し、これぞヘビー級という一発の怖さを見せつける衝撃のKO勝利となった。エローヒンもメジャー団体で見たい選手である。

　ライトヘビー級戦では、ヴァレンタイン・オーフレイムに1R、TKO勝利しているミハエル・モクフナトキンがパーヴェル・トレチャコフを迎え撃った。試合は、モクフナトキンが圧倒、すぐにテイクダウンに成功してマウント、そしてマウントパンチ連打。滅多打ちになったトレチャコフが嫌がって背を向けたのをみて、モクフナトキンがチョークスリーパーでがっちり仕留めた。これでデビュー戦で負けただけで、その後は5連勝、まだ若干24歳というモクフナトキンは近いうちにメジャー団体に出てもおかしくない実力を秘めているようだ。

Fight Nightsオフィシャルホームページ

■　Fight Nights: Battle 16 – Ready For Labour And Defence
日時：2014年7月11日
場所：ロシア・モスクワ

＜ヘビー級＞
○ブレット・ロジャース
　2R TKO
●マゴメド・マリコフ

＜ヘビー級＞
○コンスタンチン・エローヒン
　1R TKO
●ミハウ・アンドリューザック

＜ウェルター級＞
△マリフ・ピラエフ
　ドロー
△ルイス・ヒカルト・シモン

＜ライトヘビー級＞
○ミハエル・モクフナトキン
　1R チョークスリーパー
●パーヴェル・トレチャコフ

＜ミドル級＞
○マゴメド・マゴメドフ
　1R 腕十字
●アレクセイ・シャポヴァロフ

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