現地時間4月6日にルイジアナ州ニューオリンズ、スーパードームでマット界年間最大興行であるWWE『レッスルマニア30』が開催された。TNAのことを二番手団体と便宜上定義されるものの、その格差が余りにも巨大であり、わが国のトップブランド新日本プロレスとの企業規模もケタ違いな実態を理解すれば、1984年の『レッスルマニア』から開始された全米侵攻から30年、現在は事実上、国際地図における独占企業と化している現実を認識する必要があろう。
　また、そうした寡占状態の覇権構図だからこそ許されるのだが、ファンのことを「WWEユニバース」、レスラーのことを「スーパースターズ」と呼称する他、いくつかの禁止用語を自社内で設定。実況にも徹底する巨大帝国ぶりでも知られるが、今回、TVとプロレスの関係に変革を促す「WWEネットワーク」の開始に伴い、PPVまでもご法度となり、毎月1回日曜夜に開催される大会は今後「スペシャルイベント」と呼称された。
　アンダーテイカーの連勝記録が破られるというサプライズが30周年という区切りを迎えたメガイベント最大のショックとなったが、本誌ならでは切り口でオモテからも裏からも詳細分析する。

　1977年暮れの『オープン・タッグ選手権』のザ・ファンク戦で大ブレークしたアブドーラ・ザ・ブッチャー。80年代初めには大手飲料水メーカーのテレビＣＭにも起用されるなど大人気を博した。彼にとって日本はまさに天国だったわけだが、当時、ブッチャーが70歳までリングに上がり続けるとは誰も思ってはいなかった。稼げるうちは何歳になっても引退しない―それが“黒い呪術師”のプロレス哲学だった。

　4・5両国国技館でＭＭＡ主体の新ブランド『ＩＧＦ１』を発進させたものの、カード、内容ともに不評。起死回生を狙って新路線を打ち出したＩＧＦは生き延びられるのか？　毒舌家で知られる３人の記者が思いついたことを遠慮なくいい放った。

　1年前のバックナンバーを振り返る『マット界舞台裏アーカイブス2013』では、ブルーノ・サンマルチノとビンス・マクマホンJRとの確執に迫った。

　大晦日、藤田和之を破った石井慧が新エースとなり、風向きが変わった新生IGF。ブランド名も「IGF1」として初めて行われたのが4月5日の両国大会だ。MMF主体に重点を置き、路線の大幅修正を打ち出した。
　正直、担当記者自身「イノキ・ゲノム・ファイト」が一体、何処へ向かうのか見当がつかず、迷いもあったが・・・「行けばわかるさ！」の精神でレポートした力作が入稿。
　混沌とする格闘技界に、良きにつけ悪しきにつけ、一石を投じた新生IGFが、先ずは一歩踏み出した。果たして今後の展開は・・・迷わず読めよ！

　IGFの翌日に開催された4・6新日プロレス『INVASION ATTACK2014』両国国技館大会も収録。AJスタイルズが電撃参戦した事でも大きな話題になったこの大会を大量の写真で振り返っている。この記事を見れば、まるで自分が会場で試合を見ているかのように錯覚するだろう。

　格闘技にも無類の強さを誇る『マット界舞台裏』だけに、今週号もロシアのプロモーションがイタリア・ミラノに進軍した4・5『Legend 3』を逃さない。実質K-1 MAXの母屋を乗っ取ったと評されるが、どういうことなのか？
　4・6新日本キック『スーパーキックボクシング』千葉・市原市大会もロッカールームから取材。現役キックボクサーである紅闘志也記者だから書けるとっておきのレポートとなっており、これまた必見だ。

大会レポートのみならずAJスタイルズの売出し計画をもすっぱ抜く！

＜今週の見出し＞
▼30周年は新時代の始まり～4・6WWE『レッスルマニア30』
　天地変動BレスナーF5葬Uテイカー21-1、究極の大団円Dブライアン
　Photo : 2014WWE, Inc. All Rights Reserved. 構成 編集部

▼$30台誇った株価暴落 WWEネットワーク百万件目論見が667,287件

▼大会評ハルク・ホーガン、スティーヴ・オースチン、ロック様から

▼マット界最大の祭典翌日RAW騒然！ザ・シールズ遂に善玉ターン

▼最後の大物スティングWWE契約も噂のRAW登場ならず その訳は…

▼超合金戦士アルティメット・ウォリアー 殿堂入り果たした矢先に

▼素顔アル・パチーノ似の超合金戦士40分カンペなし演説が墓碑銘
　Uウォリアー、Rラモン、Jロバーツ、Litaらが感謝～WWE殿堂式典
　Photo by Mike Lano Text by タダシ☆タナカ

▼スーパー外国人列伝　第32回　アブドーラ・ザ・ブッチャー
　足腰が立たなくなるまでリングに上がり続けたカネの亡者
　by 井上譲二

転機となった1981年5月2日、LAホテル・ニューオオタニでの新日本との契約　右はR.バコット弁護士
▼来日回数140回以上も見納め!?アブドーラ・ザ・ブッチャー写真館

▼緊急覆面座談会～新ブランド『ＩＧＦ１』に早くも暗雲

＜アーカイブス2013＞
▼ブルーノ-ビンスjr　不仲になった本当の理由
　ビンスへの暴行をも口にした人間発電所

小川 藤田 アーツ セフォーに予算の大半を注ぎ込んで格闘家は無名

＜イベント/会見取材+コラム/資料+連載/海外情報局＞
▼新体制発進4・5両国国技館INOKI GENOME FIGHT 1
　藤田和之、大晦日リベンジ要求に新エース・石井慧が応じる
　Photo & Text by斉藤雅治Fb.ワールド・レスリング・アライアンス
・新路線格下げ裏メイン何処へ向かう四面楚歌小川直也、藤田和之
・猪木劇場選挙資金8億円小切手、日付はエイプリルフールだった
・新体制セミファイナル大抜擢ミノワマン会場人気！卒なくこなす
・外人同士MMA 東欧グラムの猛攻にトニー・ボレーノ成す術無し
・本領発揮ブレットロジャース見た目通りヤバ クラッシャー川口KO
・GENOMEルール?ワン・ビン凱歌+BサップxKカシン将軍岡本
・山本勇気ラマザン・エセンバエフ接戦?「しょっぱい」と青木真也
・澤田敦士引退?新しい船出で大晦日の汚名返上成らずxモンゴル星風
・出直し鈴川真一Bアームストロング厳しい現実！新生IGF情け無し
・Genome高岩竜一奥田啓介MMA栗原強x怒火鞭 増田裕介x野尻和樹
・MMA路線総評～鈴川、澤田、川口GENOME世代総崩れ一抹の不安

▼白桜満開4・6新日プロレス『INVASION ATTACK2014』両国国技館
　Photo by 斉藤雅治 構成 編集部
・今年3度目の正直！中邑真輔インターコンチ王座奪回x棚橋弘至
・Cアンダーソン&ドク・ギャローズ王座防衛x後藤洋央紀&柴田勝頼
・石井智宏NEVER無差別級選手権内藤哲也BEST！真名勝負数え唄に
・本誌先行報道BULLET CLUB入AJスタイルズがオカダ・カズチカ急襲

▼秋山準2連覇?諏訪魔?潮﨑豪?全日2014 チャンピオン・カーニバル
　Photo & Text by シン上田

▼4・5ロシア発『Legend 3』イタリア・ミラノ進軍
　Photo by Ben Pontier for Legend 構成 編集部
・実質K-1 MAXの母屋を乗っ取った格好のロシア発のLEGENDキック
・マーセル・グローエンハート、ジャバル・アスケロフ豪快KO勝ち
・アンディ・サワー勝利！ロシアのユーリ・ベスマートニィに判定
・英国剛腕ポール・デイリー、アレキサンダー・スルジュコをKO

▼4・6新日本キック『スーパーキックボクシング』千葉・市原市
　Photo & Text by 紅闘志也
・蘇我英樹WKBA世界王座決定戦2人目 最終5RKOでタイトル奪取！
・日韓対抗戦は4勝1敗で日本勢圧勝！
・元新日本フライ級王者・越川大樹ドクターストップで引退
・インディレスラーJOM新日本ランカーにキック戦で惨敗！
・ふんどし計量からパフォーマンスで目立っていた内田将仁KO負け

▼タブー満載企画【海外情報局.237】
裏レッスルマニアROH Aコール王座防衛ロウ・キー＆田中将斗登場！
・Jジャレット新団体GFW(Global Force Wrestling)旗揚げ発表
・TNAチーム・ディクシー逆襲！ベビーフェイス勢不安要素
・IWGP挑戦！Mエルガン4・4ROH「SUPERCARD OF HONOR VIII」
・リコシェ２冠王4・4DGUSA「Open The Ultimate Gate 2」
・ヘビー級王者ミナコフ王座防衛　4・4『ベラトール 115』
・古豪Jモンソン悪夢の連敗　ロシア4・4『M-1 Challenge 47』
・鉄人ジェレミー・ホーン MMA90勝 4・5『APFC 16』
・Gサルマニ秒殺勝4・5『BAMMA 15: Thompson vs. Selmani』
・Hホルム新王者4・4『Legacy FC 30: Holm vs. Werner』
・グラン浜田＆Uドラゴン参戦豪華大会！4・5『eMdlLL』

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眞鍋嶽山 眞傳 詠春拳教本別冊「イップ・マンの眞実」

孤軍奮闘！長瀬館長Fight of The Ring みちのくの雄Gサスケ東北支援

4月10日号WM前猪木白石夕陽引退Pan横浜DブルーザーBロビンソン

4月3日号新日不安PデヴィトAJスタイルズ全日騒動長与復活W-1真田

3月27日号大スポ50年APW再開武藤引退Dﾏｰﾄﾞｯｸ広島熱狂HeatUp

3月20日号猪木ｲﾜﾝｺﾞﾒｽDﾛｰﾃﾞｽREINA前田WWL新日ｷｯｸ

3月13日号特集ﾛﾋﾞﾝｿﾝ追悼W1両国TNA英国KTmma大仁田wnc

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