乙女半ば~ちょっとかじらせてもらいます。~vol.26

世紀末と言われ、ノストラダムスの予言に世の皆が震え上がらされた1999年。
1月4日 東京ドームで行われたワールドプロレスでの
大仁田厚VS佐々木健介の試合
邪道という文字を背中に背負い、煙草をふかしてパイプ椅子を担ぎ現れる、大仁田氏。
観客にここまでブーイングされるのも逆にスガスガしくなるのか、
若干ニヤついているのが、まるで実写版ジャイアンの様に見えて仕方が無い。
ま・さ・に!WARU!!!!!!
実況アナウンサーも
「まさか我が実況人生の中で大仁田の試合を喋るとはーーーーー!!!」と言っておられたが、
そんなにも予想外の人物だったのであろうか。
試合前のインタビューで佐々木健介選手が「プロレスラーをなめんじゃねぇ!!!」と
怒っていたのが、モロ解りなぐらい、荒くれて登場、大仁田厚氏。
リングに近づくにつれ、現れたのがレフェリー山本小鉄氏!!
リングに入れさせる前に、
大仁田氏に何か注意をしており、それに歯向かう大仁田氏にピキッ!ときた佐々木選手。
大物小鉄氏を横へ払いよけ(払いよけと言っても、丁寧な感じに見えた。
紳士な感じが伺える佐々木選手。)、
大仁田氏に何か言った瞬かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!
パイプ椅子攻撃食らわす大仁田選手!!
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ちょっとクラつく佐々木選手に再び脳天直撃パイプ椅子で殴り倒し、椅子部分破壊ーーーーー!!!
いや、本当、レスラーの人の頭ってどうなっているのでしょうか。
立っていられるのが不思議すぎてしょうがない乙女半ばでございます。
怒る佐々木選手。殴る!ラリアット!投げる!
いや~本当、切れて当然と言わんばかりな攻撃を大仁田選手が繰り広げるものだから、
ここまで、正義と悪がハッキリと分かれる試合もすごいな~と、
乙女半ば思った次第なのでございます。
ヒーローと言っていいのかわからないけれど、本気で孤独のランナウェイ大仁田氏。
あのライターで佐々木選手の顔に火をつけ放った時は・・・・・・・もう、本気で戦場で
生き残る為の必死さという感じを見た瞬間であった。あ~ドキドキした。
ここで試合終了のゴングが鳴ったのだが、リングから離れて行こうとした大仁田氏に、
飛び掛っていった佐々木選手の獣の様な怒りっぷりには、とてつもなく素人ながらに、
同情。そりゃ、切れるわな!と。
大仁田氏がマイクで「ライターすら駄目なのかよ!」みたいな事をマイクで皆に訴えかけていたが、
普通に考えるとありえない、だがプロレスでの普通ラインが難しい。
普通って・・・・・・何?
(まるで「大人って何?」と言わんばかりの
ピーターパン症候群的発言になってしまった。あわわ。)
いつでもどこでも、本気以上の精神がプッツン切れた戦いって
我を無くしすぎて恐い。とめる人も命がけ。
でも中々こう、感情をむき出しにする機会って無いから、何をされても
それが人生濃厚にするスパイスの様な気もする乙女半ばなのでありました。
(でも、ライターでの放火は熱くて痛かっただろうな~~~。)

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