ハルク・ホーガン最高のパフォーマンスで魅了!ザ・ミズ「オレ、サイコー」 7・11『WWE Live』

 2014年7月11日に東京・両国国技館で『WWE Live』が開催された。日本ツアー2日目にあたる今大会最大の目玉は、なんと言っても、ハルク・ホーガンの登場だ。ホーガン参戦のニュースが流れると、早々のチケットは売り切れ。今なお絶対的な人気を誇っている事が再認識された。近年は娘ブルック(ロックミュージシャン)のプロモーションで来日した事はあるが、WWEのスーパースターとして来日するのは、本当に久しぶりだ。当日は、日本テレビ系列で放送されている情報バラエティ番組『スッキリ』にも出演。スタジオで全盛期と変わらぬオーラを見せつけて、他の出演者達も驚愕していた。やっぱり、真のスーパースターは、プロレスをまったく知らない人が見ても、凄いと思わせるもの、ホーガンはまさしくそういうレスラーと言えるだろう。それゆえ、プロレスと関係ないテレビ番組にもゲストとして呼ばれるのだ。
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(C)日本テレビ

 大会開始前、そして休憩中とホーガン登場予告のVIRが流れる。特に休憩明けはホーガン登場の期待で観客も総立ちでボルステージは高まる一方。しかし、休憩明けに出てきたのは、ポール・ヘイマンだったので、がっかり感も凄かった。そして、メインの前、満を持してホーガンの出番となった。まず、ホーガンのマネージャーとしても有名で、長年の親友でもあるジミー・ハートが招き入れられる。ハートが呼び込む形で、「リアルアメリカン」が流れ、遂にホーガンが姿を現したのだ。会場は割れんばかり、大津波の様な歓声で騒然となる。

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 リングインしたホーガンは、日本仕様で、人差し指を突き上げて「イチバン!」のポーズ。そして、日本に戻ってこれた事、ユニバースに対して感謝した。更に、自分はアントニオ猪木、アンドレ・ザ・ジャイアント、フジナミ、チョーシュー、タイガー・ジェット・シン、スタン・ハンセンというレジェンド達と闘ってきたと、日本に馴染み深いレスラーの名前を挙げてサービスした。そして、現在、WWEにも凄い選手がいるとザ・シールズらの名前を挙げ、その頂点が、WWE世界ヘビー級王者のジョン・シナだと、現役世代を持ち上げるのも忘れなかった。
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 そして、皆が、待ちに待ったハルクのパフォーマンス。四方に耳を傾け、マッスルポーズを連発。会場は怒涛の大歓声でホーガン、ホーガンの大コールだ。いったん、終わらせてリングを去ろうしたホーガンだが、ホーガンコールは鳴りやまない。ジミー・ハートが促し、声援に押される形で、再びリングインしたホーガンは、再びパフォーマンス、そして、遂にTシャツを引き裂いたのだった。ホーガンのサービスに観客も大感動、夢舞台はこうして幕を閉じた。

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 全プロレス史上、もっとも素晴らしいプロレスラーを一人だけ挙げろと言われれば、間違いなくハルク・ホーガンだろう。プロレスの全てを変えた、最高のプロレスラー、ハルク・ホーガンのパフォーマンスを見れた、この日の観客は本当に幸せだったに違いない。

 ホーガン・ショックの後となったメインは、やり辛い感じだ。2014年7月7日放送の『RAW』でがっちり結束を固めた現WWE世界ヘビー級王者のジョン・シナとザ・シールズのロマン・レインズが組んで、トリプルH&ステファニー・マクマホンという悪の夫婦の手先であるブレイ・ワイアット&ケインと対戦だが、試合はシナがずっと捕まりレインズがコーナーで足止めで試合に参加出来ないという状態が続く。やっとの事で、シナがタッチするとレインズは、ワイアット、ケイン2人相手に大暴れ。最後は、シナがワイアットにアティテュード・アジャストメント→片エビ固め、レインズがケインにスピアー→片エビ固めとだダブルフォールで勝利した。
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シナいじりがメイン?

 試合後、あっさり引きあげるワイアットとケイン。勝利した、シナとレインズは勝ちどきをあげる。しかし、レインズがコーナーでアピールすると大歓声なのに、シナがアピールするとブーイング。どうなっているんだ?やってられないという表情でシナが引き上げると、可哀想だからなのか、シナコール。それに気を取り直して、シナがリングに戻りアピールするとブーイング。そしてレインズがアピールすると大歓声と、まるでコメディの様な展開で最後を締めるという展開になった。
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 また、前半戦の最後には、ザ・シールド対決となるディーン・アンブロースとセス・ロリンズが一騎打ちが行なわれた。ザ・シールドを裏切り、トリプルHについたロリンズは、トリプルH=会社側の権力を使って、BITB(いつでも王座に挑戦出来る権利)を奪い取ったが、そのやり方を許さないと怒っているアンブロースは、ロリンズがMITBの権利を行使しようとするなら、必ず邪魔してやると宣言。実際に、シナがダウンしている時にロリンズが現れても、すぐにアンブロースがやってきて邪魔をし続けている。そんな抗争中とあって、お互いに憎み合っている両雄が、日本でも正面衝突となった。BITBのケースを見せびらかすように登場したロリンズ、対するアンブロースは早くも臨戦体勢で襲いかかる。しかし、激しい攻防が続いたが、最後はロリンズがBITBのケースでアンブロースを強打して反則負け。すっきりしない決着となった。試合後にケースを奪ったアンブロースが、ロリンズを殴り倒して一応、溜飲を下げた形にはなったものの、この決着は次回に持ち越しとなったようだ。

 注目されたザ・シールズ対決も反則決着、メインも試合内容より、試合後のシナいじり的なコメディ中心となり、レスリングに期待していたファンからするとやや消化不良かもしれないが、これは、WWE的にも本日の主役はホーガンなので、1日目ほどレスリング中心、勝負論中心にしなかったのだと思われる。何をやっても、ホーガンに食われるのは、分かり切っているので、ホーガン主役のシナリオを計算してきたのかもしれない。そう思うと、やはりWWEの凄さは計り知れない。

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「オレ、サイコー」

 前半戦の裏メインと言えるのが、ザ・ミズ。入場すると、わざとゆっくり、わかりやすい単語を並べた英語で「ゆっくりしゃべりますので理解してください。私は映画スターでWWEのスーパースターです」と観客をからかったのだ。日本では英語が通じない事を逆手にとって観客を手玉にのせ、ブーイングがくると日本語で「ウルサイ!ダマレ!」とディスる。更に日本語で「オレ、サイコー、オマエラ、サイテー」と叫びだしたのだからたまらない。この日の為に、日本語の単語を覚えて臨んだのだろうが、あれだけの映画スターになっても、これだけ観客を楽しませる努力を惜しまないザ・ミズのプロ意識は素晴らしいものだ。いや、これだけのプロ意識をもっているからこそ、映画でも成功したのだろう。試合も、剛腕ビッグEの猛攻を、バディ・ロジャース、リック・フレアーと続くダーティ・チャンプよろしくいなし、フレアーから正式に継承した足四の字固め(勿論、フレアーと同じくお約束でリバースされ悶絶)を見せて、最後はビッグ・エンディングで負けるという見事な仕事ぶり。前半戦の主役であったのは間違いないだろう。
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ディーバの試合時間は2分ちょっとで、昨日の半分?これはペイジやアリシア・フォックスのせいではなく、本日のプログラムにおける彼女らの役割を果たしただけだろう。

■ WWE Live
日時:7月11日(金) 19:00開始
会場:両国国技館

<第7試合>
●ブレイ・ワイアット、●ケイン
 12分55秒 Wフォール
 シナ → ワイアット/アティテュード・アジャストメント⇒片エビ固め
 レインズ → ケイン/スピアー⇒片エビ固め
○ロマン・レインズ、○ジョン・シナ

<特別出演>
ジミー・ハート&ハルク・ホーガン
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<第6試合>
○セザーロ with ポール・ヘイマン
 12分28秒 ニュートラライザー⇒片エビ固め
●コフィ・キングストン

<第5試合>
●セス・ロリンズ
 17分43秒 反則(ブリーフケース使用による殴打)
○ディーン・アンブローズ

<第4試合 ファンズチョイス→ダンスオフマッチ→ペイジのアピールによりWWEマッチ>
●アリシア・フォックス
 2分16秒 PTO
○ペイジ
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<第3試合 NXT王座戦>
●サミ・ゼイン
 11分01秒 レッドアロー⇒片エビ固め
○エイドリアン・ネヴィル
※ネヴィル王座防衛

<第2試合>
●ザ・ミズ
 11分31秒 アバランシュホールド⇒片エビ固め
○ビッグE

<第1試合>
○ドルフ・ジグラー、ロブ・ヴァン・ダム
 12分4秒 片エビ固め(ブロディボムを切り返し丸め込み)
●ワイアットファミリー(ルーク・ハーパー&エリック・ローワン)

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