1・9名古屋パルコ 映画『REVIVAL』公開!佐伯繁監督ら舞台挨拶

151226Deep_9424舞台挨拶トークショー 
開催日時:2016年1月9日(土) 19:00~舞台挨拶(舞台挨拶終了後、本編上映)
開催場所:センチュリーシネマ <名古屋市中区栄三丁目29-1名古屋パルコ東館8F>
※地下鉄「矢場町」駅東館B1F直結地下通路
登壇者:佐伯繁監督(DEEP代表)、長谷川匡紀氏(株式会社公武堂 代表取締役)、
梅村寛氏(総合格闘技道場NEX代表)の3名

【公開概要】
場所:名古屋:センチュリーシネマ(名古屋パルコ東館8階) http://www.eigaya.com
公開日:2016年1月9日(土)~2016年1月15日(金)の7日間
チケット料金(当日):一般:1800円 / 大・専門学生1600円 / シニア1,200円 
前売り券:\1,500 前売り券販売所:チケットぴあ[Pコード466-500]
名古屋パルコ東館8階センチュリーシネマ(名古屋市中区栄3丁目29-1/☎052-264-8580)
公武堂 (名古屋市中区大須3丁目5-15/☎052-241-2511)

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 予告編にもあるように、ナレーションで「K-1、PRIDEによる格闘技ブームが去り、毎年恒例となったさいたまスーパーアリーナでの格闘技イベントが、2013年には開催されない異常事態となった。そんな中、総合格闘技イベントDEEPが名乗りを上げた!」という前説がある。26日に行われた舞台挨拶でも「低迷期の記録」なのだそうだ。確かに今年はPRIDE復活のRIZINフジテレビ地上波中継から、TBSの魔裟斗vs. KIDの話題で巷が盛り上がっている最中だから、世間的な尺度では貴重な時期のドキュメンタリーなのだろう。

 この種の作品は、そのジャンルを知らない方が、たまたま何かの縁で見たというケース含めてどう思ったか、感じたかがすべてである。名作ドキュメンタリーとしてレンタル屋の一角を占める”大化け”リストに入る記録もあれば、そのジャンルの中からも不評ですぐに消される作品の方が多い。格闘技やプロレスに縁のない一般人が評しても、ミッキー・ローク主演の映画『ザ・レスラー』は最高だとなる。ドキュメンタリーだと市場は狭いが、作家側にしたら”偶然の産物”場面含めてヒットの可能性はある。『レスリング・ウィズ・シャドウズ』はブレット・ハートの巡業に一年密着するという企画が、偶然にもプロレス史上最大のダブルクロス事件(ショーン・マイケルズが新王者、ブレットは予定のケツよりはるか前の時点でベルを鳴らさせたビンス・マクマホン会長につばを吐く!)が作品のクライマックスになったことで、プロレスに縁もゆかりもない大衆からも高評価を得られた。
 専門媒体記者の意見はどうでもよい前提を断りつつ評させていただけるなら、勝った、負けた直後の選手の実像を捉えていて『REVIVAL』は良い出来映えだと考える。今年の29日、30日、31日さいたまスーパーアリーナに行くという方には「これが日本の総合格闘技だ」が副題なので、予習としても最適だ。また、2015年のは地上波向きの別物(エンタメ班制作のスポーツ・バラエティ)と考える格闘技ファンがいたとして、果たしてそうなのか、という謎解き含めて週刊ファイトの読者諸氏なら必見作だろう。

 テロップに「第一章」と出て、2011年の大晦日に30歳で亡くなった宮下トモヤ選手の話からというのは素晴らしい。舞台挨拶にも登壇したのは2014年大晦日のオープニングファイトを15秒殺勝利で飾った、宮下さんの弟分の17歳の高校生ファイター堀内佑馬である。
「第二章」は女子格闘技だ。DEEPはDEEP JEWELSという姉妹団体があり、女子格闘技を支えている様子が紹介される。話が前後してしまったが、この映像作品はもちろん大会の試合をみせる映画ではない。主に控室での人間ドラマを語る内容であり、ハイライト場面の多くはさいたまスーパーアリーナに集ってくれたお客様も、現場取材している記者とて知らない映像ドキュメントである。休憩時間や大会終了後の「選手談話」場面こそ立ち会わせていても、さすがに各選手の試合直後のセコンド陣交えたリアクションなりは、今回の映像班だけに許可されたものだ。当然舞台裏はカメラ2班に分かれ、勝者にも敗者にも迫る。
 その観点から傑作に思えたは、勝負では女王しなしさとこに遊ばれただけの、元アイドルとかの濱田リカ。名前すら忘れていた選手だが、終わった直後の吠えっぷりはカネ払って映画観る価値アリだ。現場にいても実力差を確認しただけで取り上げる対象にしなかったが、映像ドキュメンタリーで狂えるヤンキー娘魂を負けてプロモするのだから凄い。リアルの奥はどこまでも底が深いのだ。ホリプロのキャラバンなんたらとか売り出し文句の記憶があるが、試合ではなにも魅せられなかったにせよ、スカウトの目も間違ってなかった逸材なのかも知れない。
 他にも、前田吉朗が2-0の判定勝利を得るが、1名だけドロー裁定をつけた梅木レフェリーを非難とか、映画として隠し玉が満載なのは良いことだ。

『DEEP DREAM IMPACT 2014』は、パンクラスvs. DEEPの5×5全面対抗戦が目玉だった。両プロモーションとも出し惜しみのないカードを提供、結果論になるが、記者を含む大半の専門媒体の下馬評を覆し、主催者DEEPの3勝2敗だった。パンクラスは2013年5月、同年の3・17 『PANCRASE 246』ディファ有明大会を軸にした映画『MMA ドキュメンタリー HYBRID』を制作・公開している。悪くない内容だったが、事前にどの選手に焦点を当てるのか企画に忠実なこともあり、尻切れトンボの記憶が残る。編集がラフカットのままで、一般にも見ていただくには捨て去る作業が必要に思えた。本作のほうも尺は長く100分あるが、大晦日という舞台もあるため比べるなら映画もDEEPの勝ちとなる。

 いわゆるハイステーク・マッチだった大将戦となる石渡伸太郎vs. 大塚隆史の現役王者対決は、パンクラス王者・石渡の1RTKO勝利に終わった。昨年の大晦日のドキュメンタリーとは聞いていたが、「第四章」として本年5月16日に後楽園ホールで開催された『DEEP 72 IMPACT』のメイン、大塚隆史vs. 北田俊亮が入っている作品とは知らなかった。なるほど、大晦日でDEEP代表だった北田俊亮が、パンクラスの”昇り龍”だった若手の中島太一を下したことも、専門媒体の下馬評を覆した中堅戦だった。勝った、負けたのエモーションを描く作品なのだから、次はDEEP内でチャンピオンとランキング1位が対戦しないと映画は終われない。大塚と北田が初日の舞台挨拶に来ていたのを納得した。
 その舞台挨拶でも佐伯代表が話していたが、負けた北田がある意味で主役だった。大会開始から9時間、さいたまスーパーアリーナに缶詰にされた大晦日イベントの大トリは北岡悟だったが、どっちみち選手は誰も世間一般には知られてない(笑)。格闘技の世界を、選手の感情を描くことには成功したドキュメンタリーなのだ。
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■ HALEO presents REVIVALこれが日本の総合格闘技だ
※第二回新人監督映画祭招聘作品
作品時間:100分
内容:2014年大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催されたDEEP DREAM IMPACT 2015の舞台裏を描いたドキメンタリー映画
出演:大塚隆史、北田俊亮、堀内佑馬、その他
ナレーター:加藤雅也 (俳優)
監督:佐伯繁
特別協賛:HALEO 協賛:(株)HATANO、(株)正進工業、(有)エイトプリンス、公武堂


予告編
151031Deep_0122『第二回新人監督映画祭』レッドカーペットにDEEP佐伯繁代表らが登場!

詳細版は金曜8日発売『週刊ファイト1月14日号』に収録されました。
週刊ファイト1月14日号中邑事変Rizin7.3%さいたま1.4東京ドーム新日代価巌流島復活

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