[週刊ファイト8月20日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼プロレス界が熊本へ届ける支援の輪 各団体が動いた令和8年熊本地震
(C)大日本プロレス公式/PR TIMEほか 編集部編
・大日本プロレスが17万9332円を熊本県へ寄付 ファンと選手が支援
・水森由菜が故郷・八代市への思いを形に オンラインチャリティーイベント
・新日は熊本とライオンマークのチャリティTシャツの利益全額を復興支援へ
・九州プロレスは開催判断より被災地域を優先 「今できること」を検討
・それぞれの方法で熊本を支援 プロレスだからこそ届けられる「応援」の形
▼今週の肝:女子プロTV東京 トランプ関税世界激動 NXT新アキラ戴冠
・MLWベストマッチ賞のアキラ 大日本デスマッチ・ヘビー級戴冠の歓喜
▼葛西純ら世界最高峰デスマッチ!バーブ佐々木25周年『CRAZY FEST』
▼大日本蛍光灯100本 大門寺崇、青木優也下しBJWストロング初防衛
▼西尾智幸の「プロレス爆笑アイランド」vol.261:架空の話
大日本プロレスが17万9332円を熊本県へ寄付 ファンと選手が支援

令和8年7月28日に発生した熊本地震を受け、プロレス界から被災地を支援する動きが相次いでいる。その中でも大日本プロレスは、各大会の会場やチャリティ企画を通じてファンや関係者から寄せられた義援金を積み上げ、最終的に17万9332円を熊本県へ振り込んだことを発表した。大日本プロレスは「被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、ご協力いただいた皆様に御礼申し上げます」とコメントしており、単に募金を呼びかけるだけではなく、集まった金額とその使途を具体的に公表することで、ファンから託された支援を確実に被災地へ届ける姿勢を示した。
今回の義援金の中心となったのは、7月31日に東京・後楽園ホールで開催された大会で集められた13万5147円である。さらに8月1日の横浜・六角橋商店会プロレスから8月7日の上野恩賜公園野外ステージ大会までの期間にも1万3185円が集まり、複数の大会会場でファンが寄せた支援が積み重なった。そして8月6日の上野恩賜公園野外ステージ大会では「令和8年熊本地震チャリティ撮影会」が実施され、この企画だけで2万6000円の義援金が集まったほか、「登坂栄児のコメカミパンチ」から寄せられた5000円も加えられ、最終的に17万9332円という金額となった。

特に注目されるのが、8月6日に行われたチャリティ撮影会において、大日本プロレス所属選手だけでなく他団体の選手も支援に加わった点である。大日本プロレスから浅倉幸史郎、関茂隆真が参加したほか、ボンバータツヤ、川上翔大、五十嵐玲也、佐藤維、葛西陽向らが所属団体の垣根を越えて集結し、ファンとの交流を義援金につなげた。JTO、ガンバレ☆プロレス、プロレスリングFREEDOMS、みちのくプロレス、プロレスリングDDTといった複数団体から選手が参加したことで、一つの団体だけによる活動ではなく、プロレスラー同士が横につながる支援となったのである。
大日本プロレスにとって、こうした会場募金やチャリティ企画はプロレス興行とファンの力を直接的な支援へ結びつける方法であり、今回も7月31日の後楽園ホール大会を皮切りに、複数会場で地道に義援金を集めた。後楽園ホールだけで13万5147円という金額が集まったことからも、被災地へ何かを届けたいと考えるファンが多かったことがうかがえる。さらに撮影会では選手との交流そのものを支援につなげる仕組みを作り、プロレスを見る、選手と触れ合うというファンの日常的な楽しみを、そのまま熊本への応援へ変えていった。
水森由菜が故郷・八代市への思いを形に オンラインチャリティーイベント

スターダムでは、熊本県八代市出身の水森由菜が自らの故郷への思いを前面に出し、オンラインを活用した被災地支援を行った。水森は令和8年熊本地震の発生を受け、スターダムとアソビダスの協力による「令和8年熊本地震 オンラインチャリティーイベント」を実施し、2026年8月11日にライブ配信を行った。会場へ足を運ばなくても参加できるオンライン形式を採用したことで、全国のファンが水森を通じて熊本への支援に参加できる形が作られた。
今回の企画には、水森自身の「故郷の力になりたい」という思いが強く込められている。水森は熊本県八代市で生まれ育っただけに、地元が大きな被害を受けたことへの思いは特別なものがあり、プロレスラーとして自分にできることを考えた結果、ファンと一緒に支援できるオンラインイベントという形につながった。販売されたプランは2000円のAプランと5000円のBプランで、Aプランにはニックネーム、直筆サイン、コメント入りの個人ソロチェキ、Bプランにはそれに加えてニックネーム呼びのありがとう動画が付く内容となっており、ファンにとっては水森を応援することそのものが熊本支援につながる仕組みとなった。
寄付については、売上から決済手数料、送料、商品原価などの必要経費を除いた全額を義援金として熊本県へ寄付する形が採用された。水森は企画に際して「私は熊本県八代市で生まれ育ち、地元にはたくさんの思い出があります。今回の地震で被災された皆さまのことを思うと、とても胸が痛みます。少しでも故郷の力になりたいという思いから、このオンラインチャリティーイベントを開催することにしました。皆さまに楽しんでいただきながら、そのお気持ちが支援につながる企画になれば嬉しいです。たくさんのご参加、ご協力をよろしくお願いいたします。」とコメントしている。

水森の活動で特徴的なのは、被災地支援を単純な募金活動だけにせず、プロレスラーとファンとの関係を生かしたイベントとして成立させた点である。ファンはチェキや動画という形で水森との時間を楽しみながら、その購入代金を熊本への支援につなげることができる。被災地から遠く離れた場所にいるファンにとっても参加しやすく、プロレスラー自身が持つ発信力とファンとのつながりを活用した支援方法として大きな意味を持つ取り組みとなった。
また、水森はオンラインイベントだけでなく、スターダムの大会会場でも募金活動に参加し、被災地へ向けたメッセージを発信している。8月1日の仙台大会、8月2日の宇都宮大会、8月3日の後楽園大会では自ら募金ブースに立ち、ファンへ協力を呼びかけたほか、個人Tシャツを販売し、その売上を寄付へつなげる活動も行った。リング上でも被災地へ向けて「希望を失わないでください。絶対に光は差すから」とエールを送り、プロレスラーとしてリングに立つことと、熊本出身者として故郷を支えることを結びつけていった。
水森は将来的な熊本への恩返しについても意欲を示しており、被災地の状況が落ち着いた後には熊本で興行を企画し、地域を活性化する形で力になりたいという考えも持っている。単発の募金やチャリティイベントで終わらせるのではなく、プロレスを通じて熊本とのつながりを継続していくという姿勢は、地元出身レスラーだからこそ生まれる支援の形である。
新日は熊本とライオンマークのチャリティTシャツの利益全額を復興支援へ

新日本プロレスも熊本地震への支援策として「新日本プロレス 熊本地震 チャリティTシャツ」を発売した。Tシャツには熊本と新日本プロレスを象徴するライオンマークを組み合わせたデザインが採用され、価格は3500円。S、M、L、XL、XXLの各サイズが用意され、闘魂SHOP通販サイトで8月7日から予約受付が開始されたほか、大会会場では2026年9月シリーズから、闘魂SHOP水道橋店では8月27日から発売する予定とされた。