[ファイトクラブ]全日ドリーさん追悼10カウント 吉岡世起「がまだせ熊本!」故郷へエール

[週刊ファイト08月20日]期間 [ファイトクラブ]公開中
※現在エントリー作成中

▼全日ドリーさん追悼10カウント 吉岡世起「がまだせ熊本!」故郷へエール
 photo & text by テキサスロングホーン w/編集部編
・全日本プロレス後楽園ホール大会 激闘の記録
・ドリー・ファンクJr.さんを追悼 会場に流れる「スピニング・トー・ホールド」
・吉岡世起がMUSASHIとの“むーちゃんせーちゃん対決”制す
・HAYATOがレオン・デ・オロの猛攻を逆転で切り返す
・宮原健斗が安齊勇馬をブラックアウト2連発で沈める
・前半戦白熱!ジュニフェス明暗続々


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全日本プロレス祭り2026激闘の記録

■ 全日本プロレス 熱闘!サマーアクションウォーズ2026
日時:8月9日
会場:後楽園ホール 観衆1368人(主催者発表)

<第8試合 ゼンニチJrフェスティバル2026 Aブロック公式戦 30分1本勝負>
○吉岡世起<1勝=2点>
 20分21秒 クラッシュドライバー⇒エビ固め
●MUSASHI<1敗=0点>

<第7試合 ゼンニチJrフェスティバル2026 Aブロック公式戦 30分1本勝負>
○ライジングHAYATO<1勝=2点>
 11分38秒、エビ固め
●レオン・デ・オロ<1敗=0点>

<第6試合 30分1本勝負>
○宮原健斗 諏訪魔
 14分0秒 ブラックアウト⇒片エビ固め
●安齊勇馬 潮﨑豪

<第5試合 ゼンニチJr.フェスティバル2026 Bブロック公式戦 30分1本勝負>
○望月成晃<1勝=2点>
 10分34秒 ツイスター⇒エビ固め
●大森北斗<1敗=0点>

<第4試合 ゼンニチJrフェスティバル2026 Aブロック公式戦 30分1本勝負>
○立花誠吾<1勝=2点>
 10分14秒 ヤンキーハンマー⇒片エビ固め
●矢野安崇<1敗=0点>

<第3試合 30分1本勝負>
斉藤ジュン 斉藤レイ 鈴木秀樹 ○本田竜輝
 7分55秒 ファイナルベント⇒体固め
●青柳優馬 芦野祥太郎 綾部蓮 羆嵐

<第2試合 ゼンニチJr.フェスティバル2026 Bブロック公式戦 30分1本勝負>
○“ミスター斉藤”土井成樹<1勝=2点>
 3分49秒 逆エビ固め
●小藤将太<1敗=0点>

<第1試合 ゼンニチJr.フェスティバル2026 Bブロック公式戦 30分1本勝負>
○青木優也<1勝=2点>
 11分9秒 ケサ斬りチョップ⇒片エビ固め
●田村男児<1敗=0点>

ドリー・ファンクJr.さんを追悼 会場に流れる「スピニング・トー・ホールド」

 全日本プロレス「熱闘!サマーアクションウォーズ2026」8月9日後楽園ホール大会では、試合開始に先立って、8月4日に85歳で亡くなったドリー・ファンク・ジュニアさんの追悼セレモニーが行われた。全日本プロレスの歴史を語る上で欠かすことのできない存在であり、長年にわたって王道マットを支え、2013年からはPWF会長も務めた偉大なレジェンドの死を悼むため、会場には多くのファンが集まり、リングを取り囲む形で選手たちが整列した。

 この日の会場には献花台も設置され、ドリーさんの遺影とともに、長年愛用していたテンガロンハットやジャケットも展示された。開場後の午前11時10分から行われた追悼式では、ドリーさんの代理人である大隅良雄氏が遺影とテンガロンハットを抱えてリングへ上がり、全日本プロレスのレジェンドである渕正信もその隣に立った。リング上にはこの日の出場選手たちが集まり、会場全体が静かな空気に包まれる中、ドリー・ファンク・ジュニアさんへ向けた10カウントゴングが打ち鳴らされた。

 リングアナウンサーの新土裕二が「赤コーナー、第4代PWF会長ドリー・ファンク・ジュニア」と読み上げると、長年全日本プロレスと深い関わりを持ってきたドリーさんの歩みが、後楽園ホールの観客の胸に改めて蘇った。そして追悼の時間を象徴するように、ザ・ファンクスのテーマとしてもファンに親しまれてきた「スピニング・トー・ホールド」が会場に流れ始めると、観客から自然と拍手が起こり、リング上の選手たちとともにドリーさんの功績を称える時間となった。

 ドリーさんは全日本プロレス旗揚げ初期から外国人トップレスラーとして日本マットで活躍し、インターナショナル・ヘビー級王座を獲得したほか、弟テリー・ファンクさんとの「ザ・ファンクス」で世界最強タッグ決定リーグ戦を制するなど、全日本プロレスの歴史に数々の足跡を残している。さらに自身がリングで戦うだけではなく、外国人選手の招聘にも尽力するなど、全日本プロレスの発展に長く貢献し続けたことも忘れてはならない。

 2008年3月の両国国技館大会で一度は現役を退いた後も、ドリーさんと全日本プロレスとの関係が途切れることはなかった。不定期ながら試合へ出場するなどリングとの縁を保ち続け、2013年10月には全日本プロレスの王座を管理、認定するPWFの第4代会長へ就任。王道マットの象徴ともいえるポジションを担い、現役を退いた後も全日本プロレスを支え続けた。

 その存在は、単なる過去の外国人レスラーという枠には収まらない。全日本プロレスの歴史そのものに深く関わり、リングの内側では選手として数々の名勝負を残し、リングの外では団体の歴史と王座を支える立場を務めた人物であるだけに、今回の追悼式は全日本プロレスにとって特別な意味を持つものとなった。

 とりわけ印象的だったのが、会場に響き渡った「スピニング・トー・ホールド」である。ドリーさんを象徴する技の名前を冠した楽曲が流れる中で観客が拍手を送る光景は、リング上の戦績やタイトル以上に、ドリーさんが日本のプロレスファンにどれほど強烈な記憶を残してきたのかを物語るものだった。兄弟タッグ「ザ・ファンクス」としてテリーさんとともに全日本プロレスの黄金時代を彩った記憶は、ドリーさんが亡くなった後も決して消えることはない。

 追悼式を終えると、会場では「ゼンニチJr.フェスティバル2026」の入場セレモニーが行われ、出場する全選手がリングへ集合した。偉大なレジェンドへ哀悼を捧げた直後、現在の全日本プロレスを担うジュニア戦士たちが新たな戦いの幕を開けるという流れは、過去から現在へと王道の歴史が受け継がれていくことを象徴するようでもあった。ドリー・ファンク・ジュニアさんが長年にわたって守り、支えてきた全日本プロレスのリングは、この日も新たな歴史を刻み始めたのである。

吉岡世起がMUSASHIとの“むーちゃんせーちゃん対決”制す

 「ゼンニチJr.フェスティバル2026」Aブロック公式戦の開幕戦メインイベントでは、吉岡世起とMUSASHIによる“むーちゃんせーちゃん対決”が実現した。かつてアジアタッグ王座を保持した2人は、昨年末の仲間割れを経て今年1月25日の幕張大会で一騎打ちを行い、その際はMUSASHIが勝利。その後、別々のパートナーを選んでジュニアタッグ戦線を戦いながらも、3月20日の八王子大会で和解して再び同じ側に立つようになっただけに、今回のシングル対決は約半年ぶりとなるパートナー同士の再戦として大きな注目を集めた。

 試合序盤はMUSASHIが吉岡の首へ狙いを定め、じっくりと攻撃を集中させて主導権を握った。吉岡は得意の鋭い蹴りで反撃の機会をうかがい、片足式コードブレイカーをきっかけに流れを引き寄せると、ランニングローキックなどでMUSASHIを追い込んでいく。一方のMUSASHIも首攻めを続け、得意の二天一流を繰り出そうとするが、吉岡はぶら下がり式首4の字固めで切り返して流れを渡さない。互いの技を熟知しているからこそ先を読み合う場面が随所に見られ、通常のシングルマッチ以上に高度な攻防が繰り広げられた。

 両者のハイスピードな攻防はリング内だけでは終わらなかった。吉岡がシザーズキックでMUSASHIを場外へ追いやると、間髪入れずにケブラーダを敢行し、空中殺法でも攻め立てる。これに対してMUSASHIもノータッチ・トペ・コンヒーロで応戦し、互いに飛び技を繰り出して観客を沸かせた。リングへ戻ってからはコーナー上での攻防へ移り、吉岡がコーナーに宙づりにしたMUSASHIへダイビングフットスタンプを放つなど、パートナー時代には見せなかった厳しい攻撃も繰り出した。

 さらに試合が進むと、両者はファルコンアローを互いに決め合い、同時に大の字になる場面も生まれた。MUSASHIはコーナーめがけたエクスプロイダーから頭突き、雪崩式エクスプロイダーと畳みかけ、エストレージャフトゥーロまで繰り出して勝機をつかむ。吉岡もヒザを立てて迎撃し、蹴撃戦へ持ち込むとハイキック、トラースキック、ラ・ミスティカからバズソーキックと一気に攻勢を強める。しかしMUSASHIも最後まで食らいつき、必殺の二天一流を完璧に決めて吉岡を追い込んだものの、吉岡はギリギリで肩を上げて3カウントを阻止した。

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