[週刊ファイト05月14日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼混沌のAブロック決着、潮﨑豪が頂点突破―全日CC2026最終公式戦激闘録
photo by テキサスロングホーン 編集部編
・全日本プロレス後楽園大会!激闘の記録
・豪腕ラリアットが混戦を断ち切る―潮﨑豪、タロース撃破1位突破
・逆エビ固めに宿った執念――斉藤レイ、真霜拳號を破り2位突破
・宮原健斗敗退、菊田円全日本破壊宣言―波乱続出のCC最終公式戦
・若手、ベテラン、兄弟、怪物―全日本プロレスの“現在地”
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全日本プロレス後楽園大会!激闘の記録

■ チャンピオン・カーニバル 2026
日時:5月5日(火・祝)
会場:東京・後楽園ホール
<Aブロック優勝者決定トーナメント出場者決定戦② 時間無制限1本勝負>
○潮﨑豪
8分20秒 豪腕ラリアット⇒片エビ固め
●タロース
※今試合の結果により、潮﨑豪のAブロック1位通過が決定
<Aブロック優勝者決定トーナメント出場者決定戦① 時間無制限1本勝負>
○斉藤レイ
4分50秒 逆エビ固め⇒ギブアップ
●真霜拳號
※今試合の結果により、斉藤レイのAブロック2位通過が決定
<第7試合 メインイベント チャンピオン・カーニバル2026 Bブロック公式戦 30分1本勝負>
○菊田円【3勝2敗1不戦勝1両リン=8点】
18分43秒 ローリングラリアット⇒体固め
●綾部蓮【4勝3敗=8点】
※Bブロック最終公式戦終了時点で、綾部蓮、本田竜輝、関本大介、菊田円の4名が勝ち点8で並んだが、菊田円が公式戦で他3名に勝利しているため、ブロック2位で優勝者決定トーナメントに進出
<第6試合 チャンピオン・カーニバル2026 Bブロック公式戦 30分1本勝負>
○本田竜輝【3勝3敗1不戦勝=8点】
14分11秒 ファイナルベント⇒片エビ固め
●関本大介【3勝3敗1不戦勝=8点】
<第5試合 チャンピオン・カーニバル2026 Bブロック公式戦 30分1本勝負>
○ザイオン【2勝3敗1不戦勝1両リン=6点】
12分03秒 The Rundown⇒片エビ固め
●青柳優馬【3勝3敗1分=7点】
<第4試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合前哨戦 10人タッグマッチ 20分1本勝負>
○立花誠吾 MUSASHI 吉岡世起 青木優也 小河彪
9分32秒 ヤンキーハンマー⇒片エビ固め
●田村男児 芦野祥太郎 大森北斗 青柳亮生 井上凌
<第3試合 チャンピオン・カーニバル2026 Aブロック公式戦 30分1本勝負>
○真霜拳號【4勝3敗=8点】
15分51秒 無道⇒ギブアップ
●宮原健斗【3勝3敗1分=7点】
※Aブロック最終公式戦終了時点で、斉藤レイ、潮﨑豪、真霜拳號、タロースの4名が勝ち点8で並んだため、時間無制限1本勝負でトーナメント出場者決定戦を行うことがアナウンスされた。組み合わせはメインイベント終了後、リング上で抽選で行われた。
<第2試合 チャンピオン・カーニバル2026 Aブロック公式戦 30分1本勝負>
○潮﨑豪【4勝3敗=8点】
9分48秒 豪腕ラリアット⇒片エビ固め
●オデッセイ【3勝4敗=6点】
<第1試合 チャンピオン・カーニバル2026 Aブロック公式戦 30分1本勝負>
○タロース【4勝3敗=8点】
7分46秒 Ride the lighten daddy⇒体固め
●羆嵐【3勝4敗=6点】
<第0試合 タッグマッチ 15分1本勝負>
斉藤レイ ○セニョール斉藤
8分10秒 横入り式エビ固め
鈴木秀樹 ●小藤将太
豪腕ラリアットが混戦を断ち切る―潮﨑豪、タロース撃破1位突破

5月5日の後楽園ホール大会は、「チャンピオン・カーニバル2026」最終公式戦という名にふさわしい、最後の最後まで情勢が読めない大混戦となったのである。特にAブロックは、最終局面で潮﨑豪、斉藤レイ、真霜拳號、タロースの4選手が勝ち点8で並ぶという異常事態となり、リーグ戦終了後に“優勝者決定トーナメント出場者決定戦”が行われるという、まさにサバイバルの様相を呈した。
その中で最終的にAブロック1位通過を決めたのが潮﨑豪であった。対戦相手は世界タッグ王者として暴れ続けてきた巨漢タロース。すでにリーグ戦を戦い抜いた疲労が色濃く残る中でも、両者は開始直後から一歩も引かない肉弾戦を展開したのである。特にタロースの圧力は凄まじく、チョークスラム級のパワームーブを軸に潮﨑を押し潰しにかかる姿は、まさしく怪物そのものだった。
しかし、この日の潮﨑豪は違っていた。11年ぶりのチャンピオン・カーニバル参戦、その意味を誰よりも理解していた男は、どれほど押し込まれても絶対に気持ちを切らさない。打撃、ラリアット、重爆キック、そして耐え続ける精神力――そのすべてを総動員し、最後は渾身の豪腕ラリアットを叩き込んだ瞬間、会場の空気は完全に爆発したのである。8分20秒、片エビ固め。短時間決着ながら、その中身は“命の削り合い”と呼ぶにふさわしい激戦だった。
この結果により、潮﨑豪のAブロック1位通過が決定。試合後、「ここまで来たらもう負けられない」という言葉を残した潮﨑の姿には、かつての王者としての誇りと、再び全日本プロレスの頂点に立とうとする執念が滲み出ていたのである。
さらに今シリーズ、HAVOC同門であるオデッセイとの公式戦も含め、潮﨑は“熱さ”をリング上で体現し続けてきた。「楽しい」というコメントすら飛び出したその姿勢は、苦しみの中にこそプロレスの本質を見出す男ならではであり、だからこそ後楽園の観客も彼の闘いに強烈に引き込まれていったのである。
逆エビ固めに宿った執念――斉藤レイ、真霜拳號を破り2位突破

もう一つのAブロック決定戦①もまた、極めて濃密なドラマが詰まった一戦であった。斉藤レイ対真霜拳號――このカードは単なる勝敗ではなく、“全日本の現在”と“職人の狂気”がぶつかり合う闘いだったのである。
真霜拳號はこの日までに宮原健斗を破り、三冠王者をギブアップに追い込むという衝撃を残していた。特に右腕への集中攻撃から無道に持ち込む流れは、技巧派という枠を超えた“破壊者”としての恐ろしさすら感じさせたのである。その真霜が勢いそのままに斉藤レイを飲み込むかと思われた。