極真空手・レチ・クルバノフが鉄人フルトンに勝利!『アフマド・ファイト・ショー』

(C)Akhmat Fight Show

 10月4日(現地時間)にロシア・チェチェン共和国グロズヌイで!『アフマド・ファイト・ショー』が開催された。
 メインは地元チェチェン共和国出身の極真空手三段、世界大会5位の実績をもつレチ・クルバノフがMMAデビュー戦で、鉄人トラビス・フルトンと対戦した。フルトンはMMA252勝50敗11分という300戦以上も試合経験のあるMMA史上最多試合数記録保持者(※UFC以後、データとして残っている記録という意味)と言える鉄人で、それがMMAデビューの選手と戦うというのは、アスレチックコミッションがうるさいアメリカではまず許可が下りないカード。チェチェン共和国という管轄外故に実現した夢のカードである。それに日本ではほぼ無名だが、チェチェン共和国ではクルバノフは国民的な英雄という事もあり、会場の観客は総立ちで応援という熱気溢れる大会となった。試合は、空手王者とスタンド打撃を避けたいフルトンが、すぐに組みついていくが、クルバノフも金網を脊にして凌ぐ。逆に突き放してローキックでフルトンを追い詰めていくクルバノフが試合のペースを握っていく。フルトンもタックルするが、クルバノフが潰し、強烈なパウンド。なんとか1Rは耐えたフルトンだが、2Rは無理という判断で、クルバノフが見事に勝利となった。MMAデビューがキャリア300戦以上に勝利する事もあるのだから、年齢やその他のキャリアなども考慮して、単純に試合経験だけを比べて試合を許可しないという杓子定規なアスレチックコミッションも少しは柔軟な対応をすべきだろう。実際に、このフルトンや同じく試合経験の多いジェレミー・ホーンは、本国アメリカでは、対戦相手と試合数が釣り合わないとして、なかなか試合が許可されない。もっと戦いたいと望む選手が試合出来ないという状況は改善されるべきだ。そしてMMAデビューながら、しっかりと立ち技ベース選手のMMAのお手本を見せてくれたクルバノフは、長い期間をかけてMMA対応の練習をしてきたという事もあり、今後、MMAの世界で活躍しそうな大型ヘビー級選手で注目だろう。

 セミファイナルでは、Fight Nightsとエースとしてソクジュら世界の強豪にも勝利し、現在8連勝中のマキシム・グリシンがこれまたMMA30戦以上のベテラン、ヨアキム・フィレイラを迎え討った。こちらは、グランドでのパウンドでフェライラを仕留め、グリシンが連勝記録を伸ばし、こちらも注目株だ。

■ Akhmat Fight Show 9: Battle in Grozny
日時:2015年10月4日(現地時間)
場所:ロシア・チェチェン共和国グロズヌイ

<ヘビー級>
○レチ・クルバノフ
 1R終了 TKO
●トラビス・フルトン

<ライトヘビー級>
○マキシム・グリシン
 2R 3分06秒 TKO
●ヨアキム・フェレイラ

<ウェルター級>
○ヤスベイ・エノモト
 3R 2分28秒 ギロチンチョーク
●シャミル・ザフロフ

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