[週刊ファイト11月27日期間] [ファイトクラブ]公開中
▼RIZIN大晦日狂宴:シェイドゥラエフvs.朝倉未来 秒殺か反逆か
photo:週刊ファイト+(C)RIZIN公式 by 野村友梨乃
・朝倉未来が挑む無敗怪物シェイドゥラエフ、秒殺破壊か奇跡叛逆か
・フィニッシュ率100%:弱点空白、耐久未測の怪物シェイドゥラエフ
・キルギスの犬鷲vs 路上伝説:攻める未来に迫る“一撃死”の恐怖
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・シェイドゥラエフ無敗神話、大晦日で裂け目生まれるか
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朝倉未来が挑む無敗怪物シェイドゥラエフ、秒殺破壊か奇跡叛逆か
RIZINの現フェザー級チャンピオン、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ。RIZINに初めて姿を現したのは2024年6月9日であり、そこからわずか1年足らずの期間でフェザー級の頂点にまで駆け上がったその勢いは異常ともいえるスピードで、何より彼の圧倒的な実力がその急上昇を裏付けている。
シェイドゥラエフはただ強すぎる――その一言に尽きるほど、これまでの試合内容は全てが衝撃的であり、強者を相手にしながらも当たり前のようにフィニッシュで沈めてきた事実が彼を“怪物”として完全に証明しているわけだ。

今年の大晦日に開催されるRIZIN“師走の超強者祭り”で、ついに朝倉未来との対戦が決まり、RIZINフェザー級の現在地を占う上でも極めて重要な一戦となるが、果たして朝倉未来は無敗王者シェイドゥラエフという巨大な壁を打ち破ることができるのか、そして王者はどのようにしてこの挑戦を迎え撃つのか――年末の決戦を前に、その構図は今まで以上に緊張感を増しつつある。

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フィニッシュ率100%:弱点空白、耐久未測の怪物シェイドゥラエフ

シェイドゥラエフの強みを語る上で、まず触れなければならないのが圧倒的なフィニッシュ能力であり、その試合内容を振り返れば誰もが一瞬で理解できるほど決定力が突出しているという事実である。体格そのものも脅威で、フェザー級とは思えない厚みのある胸板、破壊力抜群の拳、そしてキルギス出身らしい頑丈な骨格が、そもそも近距離での打撃戦になった瞬間に相手が不利になる構造を作り出している。さらに厄介なのは、彼がまだRIZINで3Rをフルで戦ったことが一度もなく、スタミナが未知数であるにもかかわらず、試合前の映像やインタビューで見せる練習量を考えれば“バテる姿が想像できない”という点だ。標高2000mを超えるキルギスの高地で黙々とダッシュを繰り返す映像や、常人では到底真似できない回数の懸垂を淡々とこなす姿を見ると、むしろスタミナ面でも怪物であると認めざるを得ず、息が切れたところを狙うという作戦が通用するビジョンは浮かばない。


そして打たれ強さに関しても判断が難しい。というのも、まともに被弾する前に相手が倒れてしまうため、弱点が露出する機会がゼロに等しく、事実として彼の“耐久力の正体”を外部から測ることができないのである。結局のところ強すぎて情報が不足しているだけなのだが、あの“世界のTK”こと高坂剛でさえ「今のシェイドゥラエフに弱点は見当たらない」とRIZINの解説席で口にしたほどで、強い選手を熟知してきたベテランがそう言い切る時点で、その完成度がどれほど異常なのかが理解できる。また高坂は「今後シェイドゥラエフがさらに技術を磨いた時に、型にはめすぎることがあれば隙が生まれる可能性があるかもしれない」というようなことも述べていたが、正直かなり低い可能性の話をしているように感じた。あくまでも“これから先の未来に起こり得る話”であり、現時点で攻略法として成立しているわけではない。

シェイドゥラエフの試合を見ていても、粗削りな部分は確かに存在するものの、その“荒々しさ”ですらフィジカルと暴力的な強さによって完全にカバーされている。シェイドゥラエフは打撃でも寝技でも仕留める力を持つため、相手はどこに活路を見出せばいいのか分からない状況に追い込まれる。結局のところ、シェイドゥラエフと戦う側にまず必要なのはテクニックよりも“倒れないこと”であり、一撃で沈む危険性に耐えるタフさがなければ高度な技術も作戦も形にならない。どれだけ巧く戦おうとしても、一瞬気を抜いた瞬間に強烈な一撃で試合が終わってしまう可能性が常にあるため、彼と向き合うということは“人間の限界値”を持ってしてようやくスタートラインに立てるような戦いなのである。
キルギスの犬鷲vs路上伝説:攻める未来に迫る“一撃死”の恐怖
そんな強者シェイドゥラエフと次戦の大晦日で対戦するのは、路上の伝説として知られ、RIZINでも圧倒的人気を誇る朝倉未来である。対戦するならどう考えても大晦日だろうと予想はしていたが、正式決定が発表された瞬間はやはり胸が高鳴り、このカードが年末の舞台にふさわしいことを改めて実感した。大晦日大会の記者会見で朝倉未来は「1Rから倒しに行く」「喧嘩しに行く」と自ら積極的に前に出る戦いを明言し、観客が期待する“攻めの未来”を見せようとしている姿勢は非常に心強いものがあった。私個人としても、大晦日のRIZIN、恐らくメインに組まれるであろうこの試合には互いに攻め合う展開を望んでいるため、朝倉の漢気ある発言は率直に嬉しかった。

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