[ファイトクラブ]超RIZIN48,117人平本蓮KO朝倉未来パッキャオ不発 所英男 扇久保博正

[ファイトクラブ]先行公開 [週刊ファイト8月8日号]収録

▼超RIZIN48,117人平本蓮KO朝倉未来パッキャオ不発 所英男 扇久保博正
 photo & text by タダシ☆タナカ & ケーシー (c) rizinff公式写真
・4万8千熱狂!至る所で稲妻落ち後は喪失感生む真夏の祭典超RIZIN3
・平本蓮138秒殺!榊原信行「ヒクソン-高田みたい」 朝倉未来引退表明
・日本で株落としたマニー・パッキャオ復帰戦 通用した以上・安保瑠輝也
・誰やねん?ライアン・ガルシア 前日計量で因縁作った皇治は負けるし
・大会一番のアップセットなのか?久保優太+サラ 三日月蹴りKO斎藤裕
・道場トイレ掃除の因縁 元・師弟対決扇久保博正先生3-0神龍誠の現実
・ヒロヤのカーフにカウンター合わせ所英男TKO!宮下トモヤに捧げる
・MMAルールでも芦澤竜誠3-0腫れあがった皇治の顔面 会見にも欠席
・浅倉カンナ9・29伊澤星花戦引退 ホベルト・ソウザvs.ルイス・グスタボ
・ベア・ナックルマッチ2慣れてるジョン・ドッドソン3-0右拳痛めた征矢貴
・Deep Jewelsお馴染み関西弁のケイト・ロータス、RENAに肉薄する進化
・148秒殺YA-MAN左フック怪物くん鈴木博昭キャバ嬢と夜の次戦は・・・
・女子素手戦タイ・エマリーがアレ出すか否かだけ チャリーサ・シガーラ
・グラップリングなら摩嶋一整が上手!裸締め 新居すぐる涙の第1試合


■ Yogibo presents 超RIZIN.3
日時:7月28日(日)
会場:さいたまスーパーアリーナ 観衆48,117人(主催者発表)

4万8千熱狂!至る所で稲妻落ち後は喪失感生む真夏の祭典超RIZIN3

日曜日は超RIZIN3のPPVを観ながらピザとコーラでのんびりしてました(^^)
ただ思ったより早く宅配ピザが来てしまってオープニングには食べ終わったのは内緒の話(笑)
ケーシー @kecmtnm より

 7月28日にさいたまスーパーアリーナで行われた15年振りのスタジアム・バージョン『超RIZIN.3』だが、筆者は最初あまり乗り気ではなかった。
 最初の会見で発表されたメインカードが、タイトルマッチでもなく上位ランカーでもない人気者同士の対決にいまいち乗れなかったからだ。

 当然会場に行く気にもなれずPPV観戦を決めていた。世間は会見後から大いに盛り上がっていたが筆者は冷静に見守っていた。
 他のカードが発表されるにつれ応援してる選手が増えてくると、少しは盛り上がってきたのだが、会見での乱闘騒ぎにはため息が増えた。

 そして前日計量はリアルタイムでは視聴できず2時間遅れで観てからようやく気持ちが盛り上がってきた。
 全員計量パスし、各カードの意味合いを考えると急に気持ちが高ぶってくる。いつもの期待感が蘇ってきた。

 久しぶりのスタジアム・バージョンを体感したい気持もあったが、今回はメイン2人の応援シートが発売され速攻で売り切れたことから、会場ではファン同士の衝突があるのではとの懸念もあった。結果的には凄まじい神大会になり会場の熱気は凄かった。

                                ケーシー

平本蓮138秒殺!榊原信行「ヒクソン-高田みたい」 朝倉未来引退表明
<第11試合 メインイベントLMS(Last Man Standing)王座戦 MMA特別ルール5分5R フェザー級66kg> 
●朝倉未来(JAPAN TOP TEAM/元THE OUTSIDER 60-65kg級 65-70kg級王者)
 1R 2分18秒 左フック⇒グラウンドパンチ レフェリーストップTKO
○平本 蓮(剛毅會/K-1甲子園2014 -65kg優勝)

 『超RIZIN.3』最大のニュースはさいたまスーパーアリーナ、スタジアム仕様の会場に48,117人を集客したことに違いない。2015年に旗揚げしたRIZINは9年目を迎え、地上波フジTVが撤退しようが、若い新たな格闘技ファンを魅了。ついにこれまでで最高の集客記録に登り詰めた。
これは立派なことかつ、大いに賞賛すべき筆頭であろう。その集客の立役者は、負けたら引退を口にした朝倉未来なのであるが、「俺の時代」を試合後のプレス会見で宣言した平本蓮が、なんと1Rに仕留めることに。世の中、そういうモンなのだろう。

【ケーシー】
 48,117人が待ち望んだメインカードは、今年一番の残酷な結果を迎える形だった。もちろん平本蓮ファンは歓喜に沸いたと思うが、朝倉未来ファンはもとより、一般ファンも口あんぐりで後から虚脱感が襲ってくる状態になってる人が多数いたと思われる。

 客観的に観ていた筆者ですら、未来がこんなに何もてきないまま負けることは予想できなかった。未来がタックルでフルラウンド着けると予想していたが、タックルのタの字も見せなかった。

 翌日引退を表明したことで全国にいったい何人の人が喪失感を感じたかはかり知れない。
 今後のRIZINを案じる人が多いが、こういう時こそ出てくる選手か必ずいるので誰が出てくるか非常に楽しみである。

日本で株落としたマニー・パッキャオ復帰戦 通用した以上・安保瑠輝也
<第10試合 スタンディングバウト特別ルール3分3R 69.0kg契約>
ー安保瑠輝也(MFL team CLUB es)
 判定ナシ
ーマニー・パッキャオ(フィリピン)


 
 海外での認知度向上のためにも”飛び道具が必要”ということで、とうの昔に引退していたボクシングのマニー・パッキャオをRIZINに上げたのだが、若い世代の格闘技ファンには、名前すら知らなかったと思われるだけでなく、常にグローバル目線からの報道を意識する本誌が事前に調べて見ても、パッキャオのリング復帰だの、超RIZIN大会のことは話題にされていなかった。まして、安保瑠輝也との試合内容は、判定アリだったなら負けていた。

 45歳になったパッキャオ本人は「デカい」と、身長差、急に対戦相手が変わったことや、硬いボクシングのリングでなかった点を口にしていたが、契約体重は守られている。復帰のアピールとしてはインパクトに欠けたと評さざるを得ない。その相手変更は、怪我してしまった鈴木千裕だったわけだが、海外目線からなら安保瑠輝也も鈴木千裕も無名なんだから、言い訳にはならないだろう。

【ケーシー】
 スタンディングバウトで遂にパッキャオがRIZINのリングに立った。

 しかし・・・本当に立っただけであった。公開練習では、だいぶ調子は戻ってきてると予想していたがまさかの安保大善戦、いや判定勝ちだろと多くの人が思ったはず。
 パッキャオがあんなに調子悪いのは想定外で、本当にボクシング世界戦に挑もうとしているのであろうか?
 日本で株を落とした印象である。

誰やねん?ライアン・ガルシア 前日計量で因縁作った皇治は負けるし

 通常、試合後のプレス会見には闘った選手が登壇するものだが、この日、「観光で来た(笑)」というライアン・ガルシアが、パッキャオの試合を(もちろんリアルファイトなんだが)「エキシビションマッチ」としか評価しなかったように、せめて5,6Rでもやって欲しかった。安保瑠輝也の明確な勝利になったとは思うけど。

 ちなみにガルシアは、本年の4月、前日軽量に約1.4kgオーバーするもWBC世界スーパーライト級王者デヴィン・ヘイニーに勝利。当然、タイトル移動がないだけでなく、翌月のドーピング検査陽性となり結果はノーコテンストに変更、コミッションから1年間の出場停止処分となっている。RIZINがボクシングと呼ばずにスタンディングバウトと称するのは、パッキャオにせよライセンスが失効しているから。今なら、RIZINがボクシングにせよMMAにせよコミッションの制約を受けずに使えるからなのだが、レジェンド選手や問題児を使っても、RIZINの世界認知に貢献するとは思えない。本誌はパッキャオ参戦が発表された際から指摘済みの通りである。

大会一番のアップセットなのか?久保優太+サラ 三日月蹴りKO斎藤裕
<第9試合 RIZIN MMAルール5分3R 66.0kg>
●斎藤裕(パラエストラ小岩)
 2R4分11秒 三日月蹴りKO
〇久保優太(PURGE TOKYO)

【ケーシー】
 今大会一番の大アップセットの試合がこちら。
 まさかまさかの久保優太が斎藤裕にKО勝ち。
 久保の前戦も観たが、ここまで久保が強く上手くなってるとは思わなかった。

 流血スットプで負けた試合を除き、KО負けのなかった斎藤を初めてKОした久保はあっぱれだ。
 フィニッシュの直前に同じ腹部の箇所に膝蹴りを入れて斎藤の体が硬直したように感じた。
 斎藤の復活を期待する。

 本当にアップセットの結末なのか?
 久保優太は真面目にMMAの練習を積んでいるし、まぐれでの勝利とは思えない。

 なんといっても、天然のサラちゃんが毎回笑かしてくれる。本人も口にしたように、RIZINはフェザー級が最激戦階級になってきた。次に回していける観点からも、これはRIZINにとっても喜ばしい結末なのだった。

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