(C)CMLL/Alexis Salazar
葉月、コグマのCMLL遠征における第2戦はアレナコリセオ大会。
この日、メキシコシティ中心部で大規模なパレードが開催され、交通手段がストップ。急遽、徒歩での会場入りを余儀なくされるハプニングもあったが、二人は元気いっぱい。
この日は同じ多国籍軍であるイギリス代表のカンジがシングル戦(対タバタ)に出場とあり、2戦目にしてFWCの純血タッグが実現。対戦相手はサネリイ&ラ・メタリカ組。

まずは入場でそれぞれがマスクを着用してリングイン。コールとともにマスクを脱いで素顔をさらす。そして、マスクはしっかりコーナーへ飾る。タッグマッチのルールとして、対戦相手の二人からフォール、ギブアップを取り試合終了となる。
先発は葉月とメタリカ。いきなりのコルバタからドロップキック。メタリカとサネリイは二人がかりで攻撃する。コグマに対しても手段は変わらず。前半はメタリカ、サネリイが要所要所で2人がかりとなって攻め立てる。
2人での攻めが続く中、葉月がハチ合わせさせて脱出をはかると、すかさずコグマがダブルのフェースバスターを決め流れを変える。そして、葉月がロープ際に二人を追い込み、全体重をかけて身動きを取れなくする。そのまま観客を扇動するいっぽう、コグマもコーナーへ上がり観客へアピール。葉月はマシンガンキックを叩き込んでからダブルの低空ドロップキックを打ち込む。
その後、サネリイとメタリカが葉月、コグマをロープへ振るも、エプロンへエスケープ。これを見たサネリイとメタリカが突進すると、コーナーDDTを決めて場外へ落とす。コグマはコーナーへ、葉月も自らロープへ走る。ここで葉月はトペ、コグマはプランチャを同時に敢行!
インパクト大となる空中技の競演にはコリセオのファンからどよめきが起き、それは大歓声へと変わる。これをきっかけにFWCへの声援が会場を支配する。まさに前夜のアレナメヒコと同じ風景がそこにはあった。
観客はレフェリーの場外カウントを一緒になって数えるが、それだけで終わらないのがFWCの真骨頂。リングへ戻ったサネリイに対し、コーナーへ葉月、コグマがともに上がる。トップロープに立つと観客を両腕で鼓舞して声援を煽っていく。

どんどんと声量が増大していくなか、葉月とコグマがお互いを指差しして意思確認。同時に、葉月はダイビングセントーン、コグマはダイビングボディプレスを投下! 立て続けに起こるダブルの競演に観客はまたも魅了される。葉月、コグマが同時にフォールすると、観客はカウントを一緒に数え、「ウノ・ドス・トレス!」の大合唱が渦巻く。
同時フォールにより、葉月、コグマがサネリイ、メタリカを撃破。前夜のアレナメヒコに続いて2連勝をマークした。やはりFWCとなると息の合った連携は揺るがない。
例年、グランプリの前はメキシコ軍へ声援が集中し、多国籍軍にはブーイングの嵐となるものだが、アレナメヒコに続きアレナコリセオでも声援へと変えてみせた。次々と逆転現象を生み出すFWCは、再び翌20日アレナメヒコでの第3戦を迎える。「世界のFWC」として、着々と実績を積み重ねていく。