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UFC CEOのデイナ・ホワイトが今後予定されている2つのナンバリングイベントにさらなる光を当てた。ホワイトCEOはアブダビで実施するUFC 321とニューヨークを舞台とするUFC 322について、3つの大注目カードを発表している。
ニューヨークには、大目玉として2つの王者対決が組まれた。メインイベントでは先日に戴冠したウェルター級王者のジャック・デラ・マダレナが、初の防衛戦として長くライト級の頂点に君臨していたイスラム・マハチェフと対峙。この試合はUFC 315でデラ・マダレナがベラル・ムハメドから王座を奪ったときから、いつかは実現すると予想されていたものだ。複数の階級で王者になったトップクラスのファイターたちの1人になろうとするマハチェフに、デラ・マダレナが立ちはだかる。
マハチェフがウェルター級に階級を上げることは、長くMMAコミュニティで、そして、本人の口から語られていたことだ。ライト級にはこれまでと変わらず多くのコンテンダーが並び立ち、マハチェフや現チャンピオンのイリア・トプリアとの対戦を目されているファイターも複数いる。とはいえ、3年にわたってライト級の王座に君臨したという事実は、ウェルター級タイトル戦のチケットを得るにふさわしいものだと言えるだろう。先日、マハチェフはUFC 311でヘナート・モイカノと拳を合わせた。直前になって、モイカノがアルマン・ツァルキヤンの代役に立った試合だ。この戦いでマハチェフは4連続タイトル防衛を遂げており、これは5年前にマハチェフの友人にして師であるハビブ・ヌルマゴメドフが打ち立てた記録を塗り替え、ライト級史上最多となっている。

デラ・マダレナとの試合を戴冠式とするには、相当の困難を乗り越える必要がある。オーストラリア・パース出身のデラ・マダレナは、ムハメド戦でこれまで以上のパフォーマンスを見せた。ムハメドといえば、マハチェフと同様、グラップリングを得意とするファイターだ。この点から、マハチェフが1つ上の階級でも同じような成功を収められるかに疑問を呈する声は多い。デラ・マダレナは2021年にデイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズを通じて契約を手にしており、オクタゴンではこれまで8戦全勝。その中で、フィニッシュ5回、パフォーマンスボーナス6回を記録している。
今年で1番かもしれないこの2人の対決を前に、同じくらい話題を呼ぶであろう試合が行われる。2度目の統治を続行するワレンチナ・シェフチェンコと、元ストロー級女王のジャン・ウェイリーによる女子フライ級タイトルマッチだ。2つ目のベルトを獲得すべく、ウェイリーは自らが保持するタイトルを返上する。
シェフチェンコはUFC 315でユナニマス判定によってマノン・フィオロに勝利。アレクサ・グラッソとの3度にわたる頂点争いに終止符を打ち、2度目の女子フライ級統治期間をスタートしてから、初めてのタイトル防衛戦だった。37歳の“ブレット”ことシェフチェンコは、階級の中にさらなる強豪が現れる中でも、なおも以前と変わらぬ鋭さがあることを証明している。しかしながら、今回のジャンとのスーパーファイトは、ファンが長年にわたって求めてきたものだ。
36歳のジャンは2022年11月に2度目のタイトル獲得を果たして以来、女子ストロー級のライバルたちを一掃してきた。過去にローズ・ナマユナスと2度対戦したときを除けば、この階級のファイターたちに対して圧倒的な力を示しており、これまでに10勝を挙げ、パフォーマンスボーナスを5回手にしている。近いところでは、UFC 312でそれまで無敗だったタチアナ・スアレスにユナニマス判定勝ち。ジャンにとって4度目のタイトル防衛であると同時に、通算6回目のタイトル戦だった。そんなジャンが目指すのは、複数の階級を制覇した唯一の女性ファイターであるアマンダ・ヌネスと同じ偉業を達成することだ。
歴史的な偉業への挑戦に先立ち、UFC 321ではブラジルの2人の女子ストロー級ファイターが、ジャンが返上するタイトルを争う。以前よりさらに大きなものがかかったこの試合で再戦するのは、ヴィーナ・ジャンジロバとマッケンジー・ダーン。最初に2人が相まみえたUFC 267では、ダーンがユナニマス判定でジャンジロバを下した。当時、その試合で3勝目を挙げたダーンは、そこから勝利を重ねて4連勝をマークしている。しかし、その後は好調の波に乗り切れず、6戦中4戦を落とす結果に。昨夏に調子を取り戻したダーンは、ルーピー・ゴディネスとアマンダ・ヒバスを判定で退けている。
一方のジャンジロバは、キャリアでも最高潮の波に乗っているようだ。ダーンに敗北して以降、ジャンジロバは昨年の5勝を含め、7戦で6勝を記録。その中でアンジェラ・ヒル、マリナ・ロドリゲス、アマンダ・レモス、ヤン・シャオナン、ゴディネスに勝利し、世界最高のストロー級ファイターの1人という立場を確立してきた。
UFC 321は日本時間2025年10月26日(日)にアブダビで、UFC 322は日本時間2025年11月16日(日)にニューヨークで実施する予定だ。
UFCファイトナイト上海 ウォルケル対ジャン
UFC FIGHT NIGHT®: WALKER vs. ZHANG は、8月23日(土)に中国・上海の上海インドアスタジアムで開催され、満員となった観客を前に最高レベルのMMAの熱戦が繰り広げられた。張名揚(Zhang Mingyang)にとって初のメインイベントは、危険なベテランであるジョニー・ウォーカーに阻まれたが、試合内容は健闘に値するものであり、ファイトウィーク中の交流を含め彼のスター性を示すものとなった。
出場した中国人選手7人のうち4人が地元の熱狂的な観客の前で勝利を挙げ、スムダエルジ、デビュー戦のタイイラケ、栄朱(Rongzhu)、そして衣札(Yi Zha)がそれぞれ勝利を収めた。
メインイベント
ジョニー・ウォーカーが張名揚の凱旋試合を打ち砕き、2ラウンドでのフィニッシュを決めた。両者は初回から大きなパンチを振るい合い、張はウォーカーを捉えているように見えた。しかし2ラウンド序盤、ウォーカーの強烈なローキックが張を崩し、そのまま地面に倒れ込んだところを一気にラッシュ。嵐のような打撃を浴びせ、レフェリーが試合を止めた。

セミメインイベント
伝説的フェザー級ファイターであるブライアン・オルテガとアルジャメイン・スターリングがキャッチウェイトの5ラウンドマッチで激突。意外にもほぼ打撃戦に終始する展開となり、試合は接戦の末判定へ。結果は明確にスターリングが優勢で、巧みなフットワークと戦略でオルテガを封じ込め、攻撃の糸口を与えなかった。

■ UFCファイトナイト上海 ウォルケル対ジャン
日時:2025年8月23日(現地時間)
会場:中華人民共和国上海市 シャンハイインドアスタジアム
<ライトヘビー級戦>
○ジョニー・ウォルケル(ブラジル)
2R 2分37秒 KO/TKO(パンチ)
●ジャン・ミンヤン(中国)
<キャッチウェイト戦>
○アルジャメイン・スターリング(米国)
5R 5分 判定勝ち(ユナニマス)
●ブライアン・オルテガ(米国)
<ヘビー級戦>
○セルゲイ・パブロビッチ(ロシア)
3R 5分 判定勝ち(ユナニマス)
●ワルド・コルテス・アコスタ(ドミニカ)
<フライ級戦>
○ス・ムダルジ(中国)
3R 5分 判定勝ち(ユナニマス)
●ケヴィン・ボルハス(ペルー)
<ウェルター級戦>
○タイラク・ヌラジ(中国)
1R 3分33秒 KO/TKO(肘)
●キーファー・クロスビー(アイルランド)
<ライト級戦>
○ゲージ・ヤング(米国)
3R 5分 判定勝ち(ユナニマス)
●マハシャテ(中国)
<フライ級戦>
○チャールズ・ジョンソン(米国)
2R 4分35秒 KO/TKO(右フック→パウンド)
●ロニー・カヴァナ(イングランド)
<ライト級戦>
○ロン・ジュー(中国)
3R 5分 判定勝ち(ユナニマス)
●オースティン・ハバード(米国)
<ミドル級戦>
○ミシェル・ペレイラ(ブラジル)
1R 0分43秒 KO/TKO(右ストレート→左フック)
●カイル・ドーカス(米国)
<フェザー級戦>
○イー・ジャー(中国)
1R 0分37秒 KO/TKO(打撃)
●ウェスティン・ウィルソン(米国)
<バンタム級戦>
○ユ・スヨン(韓国)
3R 5分 判定勝ち(ユナニマス)
●シャオ・ロン(中国)
<ライトヘビー級戦>
○ウラン・サティバルディエフ(キルギス)
1R 2分45秒 イゼキエルチョーク(サブミッション)
●ディヤル・ヌルゴジェイ(カザフスタン)
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