写真提供:大仁田厚公式
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▼大仁田厚、清瀬で熱闘!いじめ撲滅を訴えメッセージ
(C)大仁田厚 編集部編
・大仁田厚、清瀬市長を表敬訪問 『いじめ撲滅』のメッセージ
・大仁田厚が“甲冑×電流爆破”!きよクルフェス2025地域の絆
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大仁田厚、清瀬市長を表敬訪問 『いじめ撲滅』のメッセージ
2025年6月9日、元FMW代表で“邪道”の異名を持つ大仁田厚が、東京都清瀬市役所を訪れ、渋谷桂司市長を表敬訪問した。この訪問は、6月22日に清瀬市竹丘緑地公園で開催される音楽とプロレスの複合イベント「きよクルフェス」に先立って行われたものであり、地元密着型の活動として注目を集めている。イベントは清瀬市が後援し、入場無料で行われる予定であり、清瀬市初となる電流爆破マッチも計画されている。ダンプ松本をはじめとした著名選手の参戦も発表されており、プロレスファンのみならず、地域住民にも広く門戸が開かれた一大イベントとなっている。
今回の表敬訪問で大仁田は、「いじめ撲滅」を訴える自身の活動について熱く語った。彼はすでに10年以上にわたり、プロレスという枠を超えた社会活動の一環として、いじめ問題への取り組みを続けており、この日もその真剣な想いをストレートに市長に伝えた。SNSが普及した現代において、陰湿ないじめが未成年だけでなく大人の社会でも拡大している現実を憂い、「罪を犯したら罰を受ける。いじめは悪いことだとしっかり伝えたい」と強調した。
大仁田の話の中では、オーストラリアが16歳未満のSNS利用を禁じる法案を通した事例や、フランスでのいじめ厳罰化といった国際的な動きにも触れられた。彼は単なる道徳的メッセージにとどまらず、具体的な世界の対応例を引き合いに出すことで、「いじめは時代に取り残された行為」であり、社会全体で意識を変えていく必要があると訴えた。
これに対して渋谷市長は、「清瀬市でも教育委員会が中心となりいじめ対策に取り組んでいるが、行政には限界がある。大仁田さんのような訴求力のある方に啓発していただけることは非常にありがたい」と感謝の意を表した。表敬訪問の終盤では、大仁田が「なくそういじめ!」と大書きされた「きよクルフェス」のチラシを手渡す場面もあり、渋谷市長は清瀬市産のにんじんとゴボウパウダーを使用した地元名物「きよせ棒」を贈呈して応えた。
この表敬訪問は、単なるイベント告知の場を超えた意義を持っていた。大仁田厚という存在が持つ圧倒的な言葉の力と行動力、そして清瀬市長との対話が交差したことで、地域社会とプロレスが一体となって「いじめ撲滅」という社会課題に向き合う姿が浮き彫りになった。今やプロレスは単なる娯楽ではなく、社会課題に正面から向き合うための有効なメディアであり、リングの上だけでなく、その周縁でも多くの感動と意義を生み出している。
6月22日の「きよクルフェス」において、彼の“闘う姿勢”がどれほどのインパクトを地域社会に残すのか。電流爆破という衝撃的な演出の中に込められる、真摯な社会メッセージに注目が集まるのは間違いない。
大仁田厚が“甲冑×電流爆破”!きよクルフェス2025地域の絆
2025年6月22日、東京都清瀬市・竹丘緑地公園で開催された「きよクルフェス2025」は、プロレスと音楽、地元の文化活動が融合した地域密着型イベントとして、大いに盛り上がりを見せた。その中心にいたのが、“邪道”こと大仁田厚であり、彼はイベントの象徴的存在として登場し、プロレスを通じた強烈なメッセージとエンターテインメントで会場を熱気の渦に包んだ。今回のイベントは、清瀬市と東久留米市を共に盛り上げたいという有志によって企画され、清瀬市が後援。来場者数は約5000人にのぼり、子どもから高齢者まで幅広い世代が集った。
イベントは午前から様々なプログラムで構成されており、大仁田はまずボーカルユニット「MASKMANZ」の一員として登場。清瀬市を拠点に活動する障がいをもつ子どもたちのダンスチーム「RISE」とともに、リング上で音楽とダンスのコラボレーションを披露し、芸能活動における“共生”のあり方を体現した。子どもたちの無垢な表情と大仁田の全身全霊のパフォーマンスが一体となったこの時間は、参加者の心を打ち、会場に温かくも力強い空気をもたらした。
午後に入ると、いよいよイベントの目玉であるプロレス大会がスタート。大仁田は雷神矢口、佐野直 with ヒガシクルマン(東久留米のご当地ヒーロー)とトリオを組み、怨霊、梅沢菊次郎、洞口義弘 with モンスターレザーという異色のチームと対戦。なんと登場時には甲冑姿で馬にまたがり、まるで戦国武将のようにリングに現れた大仁田の姿に、観客からは驚きと歓声が沸き起こった。この演出は単なるパフォーマンスにとどまらず、「戦うことの意味」を観客に視覚的に訴える強烈なメッセージでもあった。