[週刊ファイト6月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼大仁田厚vs.ウナギサヤカデスマッチ!この日関西はプロレス戦争
photo & text by 西尾智幸
・この日の関西三都はプロレスラッシュ
・大仁田-ウナギデスマッチ2連戦の2日目大阪
・有刺鉄線バット・バケツ・椅子・テーブル何でもあり
・ウナギ前日の棺桶爆破のリベンジ果たす
・黒潮TOKYOジャパン会場盛り上げ隊
・女子タッグは華のある闘い
・ウナギの売店は退室時間を過ぎてもまだ行列
大仁田厚vs.ウナギサヤカデスマッチ!この日関西はプロレス戦争
■ FBWファイヤープロレス
日時:2024年5月26日(日) 開始16時30分
場所:大阪・錦秀会住吉区民センター
観衆:326人
会場は、南海電鉄沢ノ町駅から徒歩5分くらいのところにある。記者は大阪に61年以上住んでいながら、申し訳ないが初めて聞いた駅名であった。まあ住まいの関係上、余り大阪の南部には行くことも少ない。昔は、高石市臨海スポーツセンターにUWFやFMWで行ったが、今考えると当時東大阪市から電車3回乗り継いでよく行ったもんだ(笑)。
そんなマイナーな会場のせいか、会場は後方に空席もあり、せっかくの大仁田厚、ウナギ・サヤカ・黒潮TOKYOジャパンらネームバリューのある選手を呼んでいるわりには、ちょっと残念な入りではあった。
大阪市内でありながら、気軽に行ける場所ではなく、プロレス興行ではたまにDDTなどが使う程度の会場。試合後の話しになるが控え室で・・・
大仁田「連れてこられたけど、ここ大阪のどこなんだよ? さっぱり位置が分からない!」
記者「僕も初めて降りた駅でした」
大仁田「そうだろ? 大阪の人でも分からないとこなんだよ」と必死に訴えていた(笑)。
試合前は、黒潮TOKYOジャパンと立花誠吾が前説的に登場。
この日は奇しくも関西三都でプロレス興行ラッシュ! 記者が知る限りでも・・・
12時 OZアカデミー(大阪176BOX) 12時半 紫焔(大阪天王寺区民センター) 13時 スターダム(京都KBSホール) 13時 大阪プロレス(大阪アゼリア大正)
16時 NOAH(神戸サンボーホール) 16時半 ファイヤープロレス(住吉区民センター) 17時半 WAVE(大阪176BOX)
選手もダブルヘッダーが多く、記者は昼間OZを観戦したが、女子選手はここをステップに安納サオリはスターダムに、花園桃花は紫焔に、久令愛はファイヤーに、翔、米山香織、炎華、高瀬みゆき、倉垣翼らは同会場夕方のWAVE参戦と、ある意味ハードコアな闘いである。プロレス仲間に聞いても、ファンも同じくダブルヘッダー観戦した方も多かったようだ。これだけ多いと、推しの団体がない限り悩んでしまうし、団体としても興行戦争になり勿体ない気もするが。
▲昼間のOZ・176BOX大会より
記者も当初の予定では、神戸のNOAHに足を運ぶつもりだったが、移動時間を考えるとそれでは1大会しか観れないので、大阪の豊中から住吉区に移動した(それでもドアtoドアだと1時間以上かかる)
大仁田・ウナギ2日続けてデスマッチ!前日の雪辱ウナギが晴らす
<第6試合 時間無制限1本勝負>
凶器持ち込みロイヤルランブル式有刺鉄線ロープ&有刺鉄線ボードバンクハウス6人タッグデスマッチ
シャドウWX
○ウナギ・サヤカ
ライジングKID
19分23秒 城門突破
大仁田厚
●SAKI
HASEGAWA
前日25日は、ファイヤープロが島根で興行。大仁田とウナギは6人タッグで爆破マッチに挑み、最後はウナギが棺桶爆破で敗れた。
▲写真はウナギ・サヤカの公式Xより
そして翌26日、今度は大阪にて再びデスマッチで相対する両者。ロイヤルランブル式で、最初はウナギとSAKIの1vs.1からスタート。
ウナギの有刺鉄線バットに対し、SAKIはソフビのバットと大きなボールを持参するところがかわいい(笑)。ただ、どう考えてもウナギの凶器のほうがダメージは大!
その後も1分ごとにテーマ曲が流れ、KID、HASEGAWA、シャドーWXと順番に選手が入場。
ウナギはHASEGAWAをソフビのバットとはいえ変形するくらいに場外でボコり、ふとリングを見ると、SAKIは2人がかりで椅子の絞殺刑。
そして、ワイルドシングの曲が流れ大トリ大仁田厚登場! リングに上がると同時にいきなりシャドーWXに毒霧の洗礼! もうそこから、6人がそれぞれ場外で暴れまくる。カメラ1台では追いかけられないほど会場狭しとあちこちで乱闘が!!
大仁田はウナギを捕まえ、場外で客席に何度も叩きつけ、リング上では椅子でシャドーWXの脳天を一撃。
しかし、今度はお返しにウナギとWXで大仁田の首にチェーンを巻きつける。そこにKIDが2本の有刺鉄線バットでの一撃。さすがの大仁田もグロッギー。
シャドーWXは、雪崩式ブレーンバスターでHASEGAWAを有刺鉄線ボ-ドに叩きつける。また大仁田はテーブルの上で、KIDにパイルドライバー。テーブルは真っ二つだ!
最後は、大仁田の毒霧をウナギがかわし、SAKIに誤射。その後、トラッシュ缶を被せ両サイドから椅子でハサミ打ち。そして、トドメはウナギの城門突破でSAKIを沈めた。
試合後、マイクを持ったウナギは、大仁田に約束(電流爆破で対戦する事)を守ってもらうからな! というと、締めは任すとマイクを渡そうとするがそれは大仁田がいいよと断った。
その後、少しやり取りをし、大仁田が「俺は本当にウナギを応援してるから」と手を差し伸べるがウナギは拒否したので、マイクで「ゴン!!(笑)」。その間SAKIはずっと放心状態。結局気が付けばいつものようにファンがリングサイドに殺到し「大人の水遊び」が始まった。何度も「ファイヤー!」を繰り返し、聖水を頭から浴びて喜ぶ信者たち。その冷めやらぬ光景に改めて大仁田のカリスマ性に脱帽だ。やはり、勝敗ではなく大仁田厚という存在があってナンボである。
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