写真提供:全日本プロレス公式
[週刊ファイト7月3日期間 [ファイトクラブ]公開中
▼全日「バカの時代 vs 北斗軍~新木場ラグナロク~」最終決着戦
(c) 全日本プロレス 編集部編
・全日本プロレス新木場大会!激闘の記録
・新木場を飲み込んだ混沌の全選手参加バトルロイヤル、その結末とは
・決着なき決戦が照らした因縁の深さと“混沌の美学”
・バカの時代と北斗軍、火花散る異色の6人タッグ戦
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全日本プロレス新木場大会!激闘の記録
■ バカの時代 vs 北斗軍~新木場ラグナロク~
会場:東京・新木場1stRING
開催日:2025年6月24日(火)
<第1試合 シングルマッチ/時間無制限1本勝負>
○タロース
3分30秒 ネックハンギングボム⇒体固め
●立花誠吾
<第2試合 タッグマッチ/時間無制限1本勝負>
佐藤光留 ○阿部史典
12分11秒 お卍固め⇒ギブアップ
ジャック・ケネディ ●愛澤No.1
<第3試合 6人タッグマッチ/時間無制限1本勝負>
アジャコング 羆嵐 ●他花師
14分40秒 横入り式エビ固め
○鈴木秀樹 真霜拳號 宮本裕向
<第4試合 メインイベント シングルマッチ/時間無制限1本勝負>
-青柳優馬
15分36秒 ノーコンテスト
-大森北斗
<特別試合 全選手参加バトルロイヤル/時間無制限>
○アジャコング
13分36秒 体固め
●青柳優馬 ●大森北斗
《退場順》
1.他花師
2.神林大介レフェリー
3.岡田裕也レフェリー
4.緒方公俊レフェリー
5.愛澤No.1
6.ジャック・ケネディ
7.真霜拳號
8.佐藤光留
9.阿部史典&宮本裕向
11.タロース
12.立花誠吾
13.羆嵐
14.鈴木秀樹
新木場を飲み込んだ混沌の全選手参加バトルロイヤル、その結末とは
2025年6月24日、東京・新木場1stRINGで開催された全日本プロレス「バカの時代 vs 北斗軍~新木場ラグナロク~」において、メインイベント後の“延長戦”として組まれた〈特別試合〉全選手参加バトルロイヤルは、まさに混沌を極める内容となった。このバトルロイヤルは、メインイベントである青柳優馬と大森北斗によるシングルマッチがノーコンテストとなったことを受けて急遽開催されたもので、リング上は騒然、会場は狂騒の渦と化した。
出場者は計14名。試合開始早々からリング外へなだれ込む場外戦が展開され、選手たちはもはやレスリングの体をなさない攻防に突入した。場内は一斗缶が飛び交い、誰が誰に攻撃しているのかすら見失うようなカオスな状況の中で、序盤に脱落したはずの他花師が、なぜか途中からレフェリーとして試合を“裁く”という異常事態が発生。ルール無用の無法空間と化したリングには、言葉通りの“混戦”という表現が最も相応しかった。
特に印象的だったのは、女子レジェンドのアジャコングがこのバトルロイヤルに突如登場し、終盤において最大の存在感を発揮した点である。全身からオーラを放つアジャは、混乱に陥った北斗軍とバカの時代の両軍リーダー──大森北斗と青柳優馬──をまとめてフォールするという驚愕の展開を引き起こし、まさかの勝利を飾った。体格、キャリア、そして勢いのすべてを兼ね備えたアジャが、まるで母なる地響きのように試合を強制終了させたその瞬間、会場には驚愕と爆笑が交錯する異様な空気が流れた。