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5月31日(現地時間)にメキシコ合衆国メキシコシティで『AAA Alianzas』が開催された。
AAAは1992年1月、CMLLで企画部長兼ブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャによって設立された。同年5月、メキシコシティで旗揚げ戦を開催し、エンタメ性の高いプロレスを推し進め、当時メジャー団体だったUWAを壊滅に追い込み、メキシコでは最王手CMLLに次ぐ規模の団体となった。しかし、2025年4月にWWEによる買収が発表された。
WWEに買収されたが、当面は統合される訳ではなく別ブランドとして運営されるが、2025年6月7日に初の合同興行「Worlds Collide 2025」が開催予定となっている。今大会はAAA単独大会で、メインは当然、団体最高峰王座であるAAAメガ王座戦だが、その前から、メインに繋がる事件が起こった。
まずAAA世界タッグ王座戦で、王者である新世代ダイナマイト兄弟(サンソン&フォラステロ)がAAA絶対エースのサイコ・クラウンが盟友パガノと組んたピエロコンビの挑戦を受けた。試合は乱戦となるもピエロコンビが新世代ダイナマイト兄弟を椅子に叩きつけ、勝利寸前のところ、なんとWWEのレジェンドであるJBL(ジョン・ブラッドショー・レイフィールド)が乱入したのだった。JBLは、サイコ、続いてパガノに必殺のクローズライン・フロム・ヘルを叩き込みKOしてしまったのだ。漁夫の利で新世代ダイナマイト兄弟が勝利して王座防衛を果たしてしまった。
そして悪の裏方ドリアン・ロルダン、コナンと組んだルード王者のアルベルト・エル・パトロン、エル・メシアス、新世代ダイナマイト兄弟ら、ルード達が大同団結したルード軍団「エル・オホ」が結成され、観客をあざ笑い、AAA完全支配をアピールした。
しかし、これに対し、現在は運営側のラテン・ラバーが待ったをかけた。乱入で王座防衛したのだから、すぐに次の防衛戦を行ってもらう事を決定。WWEとの合同興行でレガード・デル・ファンタズマとの対戦を決めたのだった。
だが、ヒールが大同団結した「エル・オホ」の勢いは止まらず、メインのAAAメガ王座戦では、乱入が繰り返された。そこで、怒ったラバーは、まずルード寄りのレフェリー、イホ・デル・ティランティスはレフェリーから外し、更に「エル・オホ」の乱入も禁止とした。
それでもロルダンがギターをもってパトロン救出に向かうが、ここにヴィキンゴの父親キング・ヴィキンゴが駆け付けたのだった。大会の宣伝番組でパトロンはこの父親キング・ヴィキンゴを暴行しており、今度は息子も病院送りにすると宣言していた。その復讐で現れたキング・ヴィキンゴはギターでパトロンを叩きつけた。これでKOされたパトロンに最後はヴィキンゴは360スプラッシュを決めて遂にフォール勝ち。ここまで「エル・オホ」にやられ続けたテクニコ軍だが、最後にヴィキンゴが王座を奪って大団円となった。そして、ヴィキンゴは、WWEとの合同興行で、エル・グランデ・アメリカーノ(チャド・ゲイブル)を相手に初防衛戦を行う事となった。
またパトロンは、日本のGLEATに参戦する事も発表された。
■ AAA Alianzas
日時:2025年5月31日(現地時間)
会場:メキシコ合衆国メキシコシティ・ヒムナシオ・オリンピコ・フアン・デ・ラ・バレラ
<AAAメガ王座タイトルマッチ>
[挑戦者]○エル・イホ・デル・ヴィキンゴ
体固め
[王者]アルベルト・エル・パトロン
<タッグマッチ>
○エル・メシアス メカウルフ
体固め
●イホ・デル・ドクトル・ワグナーJr. ガレノ・デル・マル
<AAA世界タッグ王座タイトルマッチ>
[王者]○新世代ダイナマイト兄弟(サンソン&フォラステロ)
体固め
[挑戦者]●サイコ・クラウン パガノ
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