(C)RCC
5月31日(現地時間)にロシア連邦エカテリンブルグで『RCC 22』が開催された。
この大会はロシアでMMAとボクシングの合同興行を行っていたRCCボクシングが、金網にしてMMA専門の新大会をスタートさせたもの。第一回大会はセルゲイ・ハリトーノフ、第二回大会はエメリヤエンコ・アレキサンダーというロシアのレジェンドをメインに抜擢した豪華な大会になっている。
今大会は、アレクサンダー・シュレメンコ、イヴァン・シュトルコフという団体の二大エースが参戦した。メインはシュレメンコで元ベラトール王者として世界中で実績を残している実力者、対戦相手はウラジスラフ・コヴァレフという25歳の若手ホープが抜擢された。シュレメンコMMA83戦、コヴァレフMMA8戦というキャリアの差が大きいので、北米などでは許可されなそうだが、ロシアなので試合が組まれた形だ。実績からして当然、シュレメンコが下馬評でリードしていたが、不安要素は41歳という事で遂に40代になってしまった事だったが、これが的中してしまった。1Rこそ得意のスタンドで攻撃するシュレメンコだが、2Rからはスタミナ切れを起こして失速。そのまま判定でコヴァレフの勝利となり、大物シュレメンコから金星を奪った。
セミファイナルではウルトラハルクの異名を持ち、元UFCヘビー級王者リコ・ロドリゲス、ビッグフットの異名を持つアントニオ・シウバ、日本の柔道金メダリスト・石井慧などに勝利しているイヴァン・シュトルコフが、元UFCでサンボマスターでもあるシャミル・ガムザトフと対戦した。試合は1Rはガムザトフも果敢に攻めたものの、ラウンドが進むにつれ、シュトルコフの剛腕打撃、そしてテイクダウンしてグランドで上を奪い試合を有利に進めシュトルコフの判定勝ち。シュトルコフがメジャー参戦者を返り討ちにした。
■ RCC 22
日時:2025年5月31日(現地時間)
会場:ロシア連邦エカテリンブルグ
<ミドル級>
○ウラジスラフ・コヴァレフ(ベラルーシ)
3R 判定2-1
●アレクサンダー・シュレメンコ(ロシア)
<ライトヘビー級>
○イヴァン・シュトルコフ(ロシア)
3R 判定3-0
●シャミル・ガムザトフ(ロシア)
<ライト級>
○ドミトリー・クリモフ(ロシア)
1R リアネイキドチョーク
●ティムール・ナギビン(ロシア)
<ウェルター級>
○アレクサンドル・ヴァシリエフ(ロシア)
3R 判定3-0
●ユリク・スモヤン(ロシア)
<フェザー級>
○アブドゥルマリク・ムギディノフ(ロシア)
3R 判定
●エフゲニー・イグナティエフ(ロシア)
<バンタム級>
○リズヴァン・アブエフ(ロシア)
1R TKO
●ヴャチェスラフ・スヴィシェフ(ロシア)