地元アコイダン・ドゥケ西班牙領大会で勝利!BRAVE CF 95

(C)Brave CF

 5月30日(現地時間)にスペイン領カナリア諸島テネリフェ島で『BRAVE CF 95』が開催された。

 Brave CFは2016年9月23日にシェイク・ハリド・ビン・ハマッド・アル・ハリファ王子(バーレーン王国)によって設立されたMMA団体。元々はハリファ王子が設立したバーレーン最大のMMAチーム『KHK MMA』を母体として生まれている。豊富な資金で世界各国のファイターを参戦させ、定期的に大会を開催している。

 BRAVE Combat Federationは地域プロモーションFight 2 Oneとの提携のもと、カナリア諸島に再上陸。8試合が行われた「BRAVE CF 95」は、フィニッシュあり、番狂わせあり、ベテランと新星が躍動する熱狂の夜となった。テネリフェの会場は世界最高峰の格闘技と情熱に包まれ、ファンの熱気が溢れ返った。

 メインイベントでは、地元の英雄アコイダン・ドゥケがフランスのジャソン・ポネと激突。アウェーでの勝利を重ねてきたポネはこの日も全力を尽くしたが、地元の声援を背に受けたドゥケがスプリット判定で僅差の勝利。ポネの敵地連勝記録をここで止めた。

 コーメインイベントでは、番狂わせが起きた。カザフスタンのディアス・イェレンガイポフが、元BRAVE CFバンタム級世界王者ホセ“ショーティ”トーレスを破る殊勲の勝利。フライ級への復帰戦となったトーレスに対し、鋭い打撃と終始崩れないペースで攻め続けたイェレンガイポフが判定で上回った。

 この日最もインパクトを残した1人がクリスチャン・マッハだ。スペインのベテラン、エンリケ・マリンとの試合で、第2ラウンドに強烈なハイキックを炸裂させた後、猛攻でTKO勝利。今後のキャリアを大きく左右する大きな勝利となった。

 また、アブデルクリム・ゾウドはダースチョークによる一本勝ちで、ムスリム・ダナエフを下した。力強さと技術を兼ね備えたこの勝利は、ゾウドの階級内での存在感を一気に高めるものとなった。

 そして「年間ベストバウト候補」と称される激戦も生まれた。テオ・バシュフォードとエデュアルド・エヴドキモフが壮絶な打ち合いを展開。序盤にダウンを奪われたバシュフォードが驚異の粘りで盛り返し、第3ラウンドに劇的なハイキックでTKO勝利を収めた。

 こうして「BRAVE CF 95」は、番狂わせとブレイクスルーが入り混じる記憶に残る一夜となった。BRAVE CFが世界最高峰の才能を擁する舞台であることを、ここテネリフェで改めて証明した。

■ BRAVE CF 95
日時:2023年5月30日(現地時間)
会場:スペイン領カナリア諸島テネリフェ島

<ライト級>
○アコイダン・ドゥケ(スペイン)
 判定 3-0
●ジャソン・ポネ(フランス)

<フライ級>
○ディアス・イェレンガイポフ(カザフスタン)
 判定 3-0
●ホセ・トーレス(米国)

<キャッチウェイト(165ポンド)>
○クリスチャン・マッハ(オーストリア)
 2R 0分36秒 TKO
●エンリケ・マリン(スペイン)

プレリムカード
<フェザー級>
○イリア・カルフニシュヴィリ(ジョージア)
 判定 2-0
●ダーン・ドゥイス(オランダ)

<ウェルター級>
○アブデルクリム・ゾウド(フランス)
 3R 4分36秒 ダースチョーク
●ムスリム・ダナエフ(ロシア)

<フェザー級>
○テオ・バッシュフォード(英国)
 3R 0分58秒 TKO
●エドゥアルド・エヴドキモフ(ロシア)

<キャッチウェイト(139ポンド)>
○ヤクブ・ドロズドフスキ(ポーランド)
 判定 3-0
●フアン・カルロス・イスキエルド(スペイン)

<バンタム級>
○レダ・アブデラウイ(モロッコ)
 1R 2分44秒 リアネイキッドチョーク
●モラル・ゲオルゲ(モルドバ)