[週刊ファイト6月5日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼ROAD TO UFC5人全員敗退!日本が一丸となって立て直しだ
photo:ケーシー & UFC公式 by ケーシー
・『ROAD TO UFC』のシーズン4が開催される!
・日本人3人がトーナメント初戦敗退する厳しいスタート
・5人全員敗退!現状の日本を変えていかなければいけない
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『ROAD TO UFC』のシーズン4が開催される!
UFCは、アジアのMMAトップ選手たちが世界を目指す上で最大級の機会である『ROAD TO UFC』のシーズン4を開催することを発表した。
新シーズンの1回戦は、中国・上海のUFCパフォーマンス・インスティチュート(UFC PI)にて、日本時間2025年5月22日(木)および23日(金)に実施された。また、シーズン4にはモンゴル、中国、韓国、日本、インド、シンガポール、インドネシアに加え、オーストラリアおよびニュージーランドの選手も参加した。
『ROAD TO UFC』は、アジアの有望なMMA選手にUFCと契約するための道を切り開く、革新的な勝ち抜き方式のトーナメント戦として展開されている。32名の総合格闘家が4つの階級に分かれて競うほか、さらなる機会を提供する場として非トーナメント戦も実施される。
過去3シーズンを通して、『ROAD TO UFC』に参加した選手のうち17名がUFCとの契約を獲得しており、以下の通り、過去3回のシーズン優勝者11名に加え、決勝戦進出者3名、非トーナメント戦勝者3名が名を連ねている。
中国:ロン・チュー、イー・ジャー、ジャン・ミンヤン、シャオ・ロン、シー・ミン、ワン・ツォン
インド:アンシュル・ジュブリ
インドネシア:ジェカ・サラギ
日本:中村倫也、風間敏臣、鶴屋怜
韓国:リー・ジョンヨン、パク・ヒョンソン、ユ・スヨン、イ・チャンホ、チェ・ドンフン
モンゴル:ニャムジャルガル・トウメンデムベレル
現在、ROAD TO UFCを経てUFC契約に至った選手たちは、UFCロースターに名を連ねるアジア出身選手の約3分の1を占めており、このトーナメントがアジア地域のトップ選手を発掘するうえで極めて有効であることを証明している。2022年以降、契約を勝ち取った選手たちは合計23試合を戦い、そのうち7試合がフィニッシュ決着となり、またパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトも7回受賞している。
日本人3人がトーナメント初戦敗退する厳しいスタート
考えずに感じて闘った中村京一郎が膝でKO!松田亜莉紗は粘り勝ちしたが、日本人3人がトーナメント初戦敗退する厳しいスタート。
今年もUFCの契約をかけた「ROAD TO UFC」がスタート。今年からアジアの他にオーストラリアやニュージーランドの選手も参加して行われた。
1日目は日本人選手5人のうち3人がトーナメント敗退するという厳しい現実を突きつけられた。日本で試合する時と全く違う環境で外国人選手と闘う中で、唯一リラックスして試合していた中村がファイトボーナスも獲得した。
■ ROAD TO UFC SEASON 4 エピソード1&2
日時:2025年5月22日(木)
会場:中国・上海 UFCパフォーマンス・インスティチュート
<第1試合 女子ストロー級ワンマッチ 5分3R>
●フォン・シャオツァン
3R 判定 2-1
○松田亜莉紗
トーナメントではないが、前年のトーナメント準優勝のフォンと試合した松田。元プロ野球選手のフィジカルで圧勝するかと思いきや、対峙した時のフォンの身体の大きさに驚いた。身長差10cm、リーチ差2cmの割には差があるように感じた。松田はそれでもフォンの打撃に苦しみながら、ラウンドごとにタックルからのテイクダウンをしていた。判定が打撃重視ならフォンの勝ちかと思っていたが、判定は割れた。最後の一票は松田。その瞬間、松田は信じられないといった表情で喜びを露わにして、師匠でセコンドに付いていた中蔵代表と嬉しさを共有していた。
<第2試合 フライ級トーナメント1回戦 5分3R>
●山内渉
2R KO
○ナムスライ・バトバヤル
松田のワンマッチに続いてトーナメントが始まり、修斗で新井丈と歴史に残る大激闘を繰り広げた山内渉が登場。ストライカーの山内のKOに期待がかかったが、相手のナムスライもストライカーで強かった。1R、ナムスライが先手を取って打撃で攻めるが、山内も負けずに打撃で応戦する。手数で若干ナムスライが有利か。2Rに入り、セコンドの指示かナムスライはパンチを絶やさず打ってきて、山内はガードするのがやっと。反撃の糸口をつかむために前に出てパンチを打とうとした時だった。ナムスライの右フックが見事にクリーンヒット。足から崩れ落ちた山内を見て、レフェリーは即座に試合をストップ。残念ながらストライカー対決はナムスライが打ち勝った。
<第3試合 フェザー級トーナメント1回戦 5分3R>
○中村京一郎
2R KO
●パク・オジン
格闘代理戦争で優勝した中村が登場。入場からリラックスして笑みをこぼしながら入ってきたので、安心して観ていた。セコンドにはUFCレジェンド岡見が付いた。中村は打撃勝負で、相手のタックルは切ってグラウンドには行かずに上手く闘えていた。1Rは打撃のヒット数で中村有利で終わった。2R、打つ手がなくなったパクは打撃から低空タックルを仕掛けた。打撃を捌いていた中村は咄嗟に膝蹴りを合わせ、クリーンヒット。倒れたパクはしばらく起き上がれなかったほどのダメージだった。衝撃的な勝ち方をした中村は、試合後のインタビューでもできるだけ英語で答えようとしており、ブルース・リーの名言「Don’t Think, Feel!」を言って会場を盛り上げた。アジアの猛者揃いのトーナメントで、ぜひ優勝してほしいものだ。