最新の「1 Of A Kind With RVD(ワン・オブ・ア・カインド・ウィズ・RVD)」エピソードで、元ECW世界王者ロブ・ヴァン・ダム(RVD)が著名人のプロレス参戦、パット・マカフィー、2002年に世界王座を取れなかった理由などについて率直に語った。
■ RVD、著名人のリング参戦について
「ファンが盛り上がるのはわかるよ。“ジェリーロールがリングでこれやった!”って。でもさ、俺が教わってきたやり方でいえば、たとえ相手がジェリーロールでも、ババ・ダッドリーに蹴りを入れるのと同じ蹴りを入れるよ。手加減なんかしない。“え? これだけ? 俺でもレスラーになれるかも”なんて思わせたくない。だって、そんなに甘くないからね」
■ それがアスリート出身の著名人なら理解しやすいか?
「そりゃそうだよ。それなら納得もしやすいし、見てる方も自然だよ」
■ パット・マカフィーについて
「彼は本当にプロレスに夢中になってるって感じだね。彼の実況クリップを見てると、俺がWWEにいた頃にはいなかったから凄く新鮮に見えるけど、逆に俺がいなかった間ずっと彼はいたのかもしれない。それだけ馴染んでるし、家族の一員って感じだ。実況も自分の言葉でやってるし、情熱があるよね。そうじゃなきゃ、あそこまでできないはずだよ」
■ ローガン・ポールのPRIMEのボトル衣装を着て100万ドルもらえるなら?
「うん、連絡してくれ。やるよ。腕を出せるスペースさえあればね、カッコいいボトルでさ」
■ なぜ2002年に世界王者になれなかったのか?
「当時の俺はオフィス(WWEの上層部)と良い関係を築けてなかったんだと思う。王者になるってことは、裏方とちゃんと繋がってなきゃダメだ。CMパンクみたいに“パイプボム”で反WWEを叫びながら王者になった例もあるけど、あれはよほど特別なケース。普通は、オフィス側が安心して任せられる相手に王座を与えるものだよ。俺はそういう“信頼された存在”じゃなかった。ファンには愛されてたけど、それだけじゃ足りなかったんだろうな」
RVDらしい率直な語り口で、リング上も裏側も知り尽くしたレジェンドの本音が垣間見える内容となった。彼が語るように、「ファンに愛される」ことと「組織に信頼される」ことは、必ずしも一致しない。それでも、彼の存在がプロレス界で今なお輝いていることは間違いない。