[週刊ファイト03月20日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼Tストーム血マライア Kオメガ竹下幸之助 WオスプレイKフレッチャー
(c) AEW タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・α竹ちゃん DDT10年前の闘いからインター王座戦迎えるも Ωが勝利
・ケツにひらがな「けにい おめが」29分弱尺貰いオカダ戦越え狙うが・・・
・ウィル・オスプレイ金網カイル・フレッチャー+マーク・デイビス3ジュース
・頂上スパニッシュフライ危険!こちらも29分尺ハードコア戦best bout
・入場曲合唱Cope王座戦ジョン・モクスリーに介入ユータ誤爆Jホワイト
・カジノ・ガントレット権利行使3wayクリスチャMOX防衛も最後Swerve
・メルセデス・モネTBS女子防衛 職人ピーチ渡辺桃昨年夏に続きお仕事
・Timeless映画マライア・メイ助演ハリウッド書テーブル葬にてThe End
・先輩・後輩対決はまだ壁が高いとの結末も濃かったREVOLUTION ‘25
■ AEW REVOLUTION
日時:3月9日(現地時間)
会場:米カリフォリニア州ロサンゼルス Crypto.comアリーナ 観衆11,000人(主催者公称)
―― 出すのが遅れたのはAEWのPPV大会『REVOLUTION』、例によって本戦第9試合、プリショーからだと12試合目のトリ、結局マスコミ用写真の配布がないままだったから・・・。
オフレコ AEWはこれが結構ある。単に、公式カメラマンの電池が切れて撮れなかったのかもだけど、WWEはしっかりしているのに、AEWのダメなところは2025年も改善されてない。
―― ポスターはクレジット表記通りSuper Luchas作成のものでAEW公式ではないのですが、終わってみればこの図案がイチバン大会のハイライトを象徴してました。
オフレコ その意味はあとで明かすとして、日本の視聴者からはやはりインターナショナル王者α竹下幸之助が、挑戦者Ωケニー・オメガを迎えたカードから出さないと読者に怒られる。
α竹ちゃん DDT10年前の闘いからインター王座戦迎えるも Ωが勝利
―― なにしろ実況は、「これはスタン・ハンセンと小橋建太だぁ~」とか、マニアックな解説するんだけど、なにしろ前の第6試合が、トニー・ストームとマライアの、またまたの大流血戦のあとですから、正直長くやってる印象がありました。
オフレコ そりゃもう、二人の目標はオカダ戦を上回ることやから。30分やるというのは始まってスグわかるんだが、プリショーが3試合あって、それからだと10試合目になり、「また長いPPVやりあがって」と愚痴がこぼれてしまう。集中しての観戦疲れがピークになる順番だったからな。
ケツにひらがな「けにい おめが」29分弱尺貰いオカダ戦越え狙うが・・・
<本戦第7試合 インターナショナル選手権試合>
[王者]●竹下幸之助
28分30秒 丸め込み返し
[挑戦者]○ケニー・オメガ
―― タイツの尻に「けにい おめが」とひらがなで大書してきて、日本のファン向けを意識してたんですが、どうもAEWへの関心が薄れてしまっている傾向があります。
オフレコ なにしろこの『REVOLUTION』大会から、AEW米国ではPrime Videoでも視聴出来るようになり、WWEがNetflixなら、こっちはAmazonと、時代の流れを象徴しているんだが、日本はそもそもプロレスがマイナー趣味ジャンルに転落したまま、負のスパイラルから抜け出していない。
▼AEWとPrime Videoが複数年契約を締結!PPVイベントを米国・カナダ・英国のファンに提供開始
―― 2月24日(月・祝)、東京・有明アリーナでのボクシング、那須川天心がジェーソン・モロニーにTKO勝利した大会はアマゾン・プライムでしたけど、日本のプロレスのビックイベントなんか規模としては極めて小さいですから。
オフレコ もっとも昨年のREVOLUTIONは、スティングの引退という大きな目玉があった大会やったから、観客動員からも比べるのは酷なんだけどな。
’24年03月14日号スティング引退AEW革命 蛇の穴 小島MLWみのる 新日キック オカダAEW
▼Shine, Shine onスティング王者引退!AEW”REVOLUTION”有終の美
―― 米国のお茶の間では国民行事であるアカデミー賞から一週間、まだまだ職場でも学校でも「作品賞の『ANORA アノーラ』って、娼婦の話かいな」とやっているに違いない余韻を引っ張って、”ハリウッドからの大会”で売った意図はわかるんですけどね。
オフレコ まぁ、フィニッシュがVトリガーや片翼の天使でなく、丸め込み返しにしたところに竹ちゃんへの配慮があるんだけど、事前含めて肝心の日本で盛り上がらなかった感は残るかなぁ。
ウィル・オスプレイ金網カイル・フレッチャー+マーク・デイビス3ジュース
<第8試合 金網決着戦>
●カイル・フレッチャー
29分00秒 タイガードライバー’91
○ウィル・オスプレイ
―― 凶器ありのハードコア戦にして金網での完全決着ですから、またまた流血戦になるのはお約束だったのですが、ダブル・ジュースならぬ、凶器の入ったボストン・バック持ってきたオージー・オープンのマーク・デイビスまで流血で、トリプル・ジュース戦に。ちょっとやり過ぎなのかもです。
オフレコ ただ、極めて刺激的だったこと含めて、やはりこのカードがベストマッチ賞になるのかなぁ・・・。
’24年05月02日号オスプレイAEWブライアン 田中将斗 ONEムエタイKROSS-OVER 岩田美香
―― まず、経緯からおさらいしておく必要があります。
オフレコ そもそもオスプレイの危険なタイガードライバー’91で”頭から落とされた”ブライアン・ダニエルソンが、肩を痛めて結局引退ロードに入るという昨年の大河ドラマだった。
▼Dynastyウィル・オスプレイ闘神ブライアン・ダニエルソン Swerve実家
―― そしてカイル・フレッチャーが先輩ウィル・オスプレイ越えを果たしたのが『Full Gear』大会でした。
’24年12月05日期間フルギア 仙女pit ウナギ大仁田 ヒロム藤波 あきぴ SukWankingthong
オフレコ 坊主頭になったフレッチャーが、25分闘ってオスプレイを倒したマッチメイクは、世界最高峰のストロングスタイルだったと本誌は明言してある。
―― まぁAEWに母屋を盗られた新日本プロレスという背景も指摘してきました。
▼カイル・フレッチャーFull Gearウィル・オスプレイ +Dガルシア-Jペリー
オフレコ しかし、今度は掟破りでフレッチャーがタイガードライバー’91でオスプレイの肩を破壊するも星を返されてと、名勝負数え歌が続いての金網決着戦という流れやな。
―― 最初に「オスプレイが勝てばシングル戦10連勝」と実況がケツをバラしてたんですけどね。
頂上スパニッシュフライ危険!こちらも29分尺ハードコア戦best bout
オフレコ マーク・デイビスが持ち込んだバックには、有刺鉄線バットにスクリュードライバー、画鋲もありと、金網戦の場合はカメラマン、なかなかうまく撮れないモンなんだけど、AEW公式が送ってきた写真は、試合の名場面を押さえていない。
―― 滅茶滅茶、もの凄い試合だったことは間違いありません。トニー・ストームvs.マライアよりも、私はこっちがベスマッチ賞だったと記し残します。
オフレコ 最初、金網が天井から降りてきて、花道から中央に出た両者は、ドアからでなく金網をよじ登って天井に仁王立ち。かなりの高さだから、天井でにらみ合ってる絵はゾクゾクさせてくれた。試合が始まっても激しいハードコア流血戦で、中身重視で凄い起承転結の格闘劇を完遂させたケニー・オメガvs.竹下幸之助の、ハイレベルをも喰ってしまったのは間違いないからな。
―― それにしてもよく死ななかったなぁ、と。
オフレコ 20フィート(約6メートル)天井からのスパニッシュ・フライとか、ちょっとズレたりしたらあばら骨折れるだろうになど、やばい場面がいくつもあった。ハラハラさせたこと含めて、感情移入させたんだからベストマッチだという理屈は正論なんだけどな。
―― ただ、この試合に限らず、メルセデス・モネのTBS女子王座戦をお仕事した渡辺桃も怪我した以下、この大会、大きな事故こそ報告されてませんが、故障者は続出だった反省点は糾弾すべきでしょう。
オフレコ 最後はヒドゥン・ブレイドからのタイガードライバー’91で、オスプレイ先輩がフレッチャー後輩を下すんだが・・・こっちも29分の尺を貰ってるんだよなぁ。残酷な競争というか、ファンは比較することになったな。ボクは竹下よりも、カイルが次世代のトップだと評しておく。