[週刊ファイト12月5日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼カイル・フレッチャーFull Gearウィル・オスプレイ +Dガルシア-Jペリー
photo by George Napolitano タダシ☆タナカ編
・新日最高峰⇒世界Best Bout 坊主頭Kフレッチャー25分Wオスプレイ
・シャンパン祝勝会マライア・メイ造反!谷底スピアー白川美奈が吸血鬼
・日本発席捲中たんこぶ作ったWe want Mina12・11Dynamite女子王座戦
・次世代Best Boutダニエル・ガルシアTNT蠍固め戴冠 ジャック・ペリー
・大会順の流れで損 長く感じさせたα竹下幸之助Int’l王座防衛リコシェ
・ボビー・ラシュリーAEWデビュー戦ハートロックSwerveストリックランド
・前年Full GearでMOX下した地元オレンジ・キャシディだが 交代ならず
・①アクレイムド仲間割れ~⑤ジェイ・ホワイト5連勝ハングマン・ペイジ
■ AEW Full Gear
日時:11月23日(現地時間)
会場:米ニュージャージー州ニューワーク プルデンシャル・センター
観衆:10,094人(超満員=主催者発表)
新日最高峰⇒世界Best Bout 坊主頭Kフレッチャー25分Wオスプレイ
<第5試合 シングルマッチ>
○カイル・フレッチャー
24分15秒 ブレインバスター
●ウィル・オスプレイ
マット界史にあらたな伝説のベストマッチ賞2024が加わった。ましてその両雄が、新日本プロレス時代に「最高峰の闘いをしている」と、本誌が鷹の爪大賞で活字に残してきたカイル・フレッチャーとウィル・オスプレイともなれば、日本からの視聴者にとってもこれは事件以外の何物でもない。
ドン・キャリス軍団から離脱したオスプレイ。一方、舞台劇ならいわゆるUnder study、主役の控え代役のような役割だったフレッチャーは坊主頭にして覚悟のシングル戦。つまり、オスカッターでも、(ブライアン・ダニエルソンを引退に追いやった元凶とされる)危険なタイガードライバー’91他、「オスプレイの使う技は全部やれるのだ」とばかり、痛めている左肩・首を攻め立てていくのだ。
▼やはりベストマッチ賞カイル・フレッチャー造反オスプレイ+虎ドライバー
鷹の爪大賞2023のMVPである世界最高レスラーであるオスプレイと、一進一退の互角の闘いを繰り広げていくフレッチャーに刮目せよ。お互いの必殺技を2.9でキックアウトする攻防は、やがて20分を過ぎて神話劇の領域に突入する。
これは新日本プロレスが築き上げたストロングスタイルの頂点ではなかろうか。それが母屋を盗られてAEWのリング、それもお寒い日本のマット界とはまるで桁の違う数の世界のファンが見ているPPV大会で戦われている。なんたる光景であろうことか。長年プロレスを見てきた大人のファンには、涙にむせる至宝戦へと昇華していくのだ。
大技が出尽くす死力を振り絞った闘いだからこそ、フィニッシュのブレイン・バスターが説得力を持った。カイルは代役からトップに躍り出たのである。
本誌・鷹の爪大賞はなんでも余りに早すぎると言われるが、新日時代に「タッグ大賞はオージー・オープンだ」と活字に残したのだが、続く大量の人材流出でもカイルは痛い損失ではなかったか。評価が低すぎたと考える。その相棒、年長者カイルのマーク・デービスが、試合後むしろオスプレイの方に駆け寄っていた。カイル・フレッチャー、ここに新たなスターが誕生する。
シャンパン祝勝会マライア・メイ造反!谷底スピアー白川美奈が吸血鬼
オスプレイvs.フレッチャーの余韻を引きづる会場、そして世界のPPV視聴者なんだが、マッチメイカーも考えたモンで、ここにマライア・メイと白川美奈のセグメントを持ってきた。
先週のDynamiteを見た方ならおわかりのように、タッグを組めば完璧な連携moveを披露して、日本からの視聴者からしたらClub Venusなんだから当然じゃないかとなるんだが・・・。しかし、PPV大会でこの二人のシャンパン祝勝会ということは、どういうことになるのか大人のファンは読めていたことだろう。
仲良くボインをゆすってシャンペンを酌み交わしてからマライアが裏切ると、美奈がスピアーでステージ下のテーブルへ。マライアは大先輩トニー・ストームを血祭りに上げて吸血鬼になった経緯なんだが、今度は美奈が吸血鬼となってマライアの流血を舐めてました。
もっとも、大会中継ではわからなかったのだが、美奈はどこか角に頭ぶつけたらしく、大きなたんこぶ出来てました。まぁ根性ある選手ですから・・・。
日本発席捲中たんこぶ作ったWe want Mina12・11Dynamite女子王座戦
そして最新のDynamiteにて、「会場中がWe want Minaやってるけど」とレネ・ペケット(ジョン・モクスリー夫人)がインタビューしていると、マライアがI want Minaなんだとまたふんづけて、いよいよ12月11日、女子王座戦が決定です。はい、本誌が活字に残してきた通りになって参りました。