(C)OKTAGON
3月8日(現地時間)にドイツ連邦共和国シュトゥットガルトで『OKTAGON 68: Todev vs. Fleury』が開催された。
このオクタゴンはチェコ最大のMMA団体であり、欧州ではメジャー大会としてテレビ中継もされている。2016年6月にリアリティ番組「Oktagon Challenge」が開始された時に設立された。
今大会のメインは暫定ヘビー級王座戦で、ラザール・トデフとウィル・フルーリーで争われた。フルーリーは現ライトヘビー級王者で二階級制覇を狙っており、更にベラトール、PFLでも勝利している実績があるので、下馬評では有利となっている。試合はフルーリーがハイキックなどで試合を有利に進めるが、逆にカウンターの左フックでダウンを奪ったのはトデフだった。これによりフルーリーにも余裕が無くなり、必死でテイクダウン狙いでグランドで上になるも、今度はトデフが下からアームロックを極めるという展開となった。3Rはここで攻めないといけないフルーリーがパンチラッシュで追い込み、グランドで上になる事に成功。しかし、その後はヘビー級らしい重たい打撃でトデフが有利に試合を進めた。試合は判定にもつれ込み、判定では前に出ていたフルーリーが勝利。激闘の果て、フルーリーが新王者に輝き、二階級制覇となった。
コ・メインイベントではUFC、ベラトール参戦経験のあるアラン・オマーとACA、ケージ・ウォリアーズ参戦経験のあるウカシュ・コペラが対戦。世界的団体対欧州メジャー団体経験者対決となったが、試合はローブローで試合が中断するなど荒れた展開となった。双方がグランドで上を奪いあい、試合は判定にもつれ込んだ。判定はオマーの勝利となり、メジャー経験者が意地を見せた形となった。
セミ前には、UFCで4勝しているマフムート・ムラドフと、日本の戦極にも参戦したサムライの異名をもつ日系人ヤスベイ・エノモトのミドル級戦が組まれた。試合は、飛び膝蹴りからパンチラッシュでムラドフが優勢となり、2Rはエノモトのタックルにカウンターで膝蹴りを決めたムラドフがTKO勝ち。衝撃的な勝利となった。
■ OKTAGON 68: Todev vs. Fleury
日時:2025年3月8日(現地時間)
会場:ドイツ連邦共和国シュトゥットガルト
<ヘビー級王座決定戦>
○ウィル・フルーリー(アイルランド)
判定 3-0
●ラザール・トデフ(ドイツ)
<キャッチウェイト(163ポンド)>
○アラン・オマー(クルディスタン)
判定 3-0
●ウカシュ・コペラ(ポーランド)
<ミドル級>
○マフムート・ムラドフ(ウズベキスタン)
2R 0分40秒 TKO
●ヤスベイ・エノモト(スイス)
<キャッチウェイト(181ポンド)>
○ダニエル・シュヴィント(ドイツ)
2R 4分41秒 TKO
●マレク・バルトル(チェコ)
<ウェルター級>
○ジェシン・アヤリ(ドイツ)
3R 4分01秒 KO
●アンドレアス・ストール(スウェーデン)
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