(C)KSW
3月8日(現地時間)にポーランド共和国ゴジュフ・ヴィエルコポルスキで『KSW 104: Kuberski vs. Romanowski』が開催された。
KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
今大会のメインは暫定ミドル級王座決定戦が組まれ、ピオトル・クベルスキとトマシュ・ロマノフスキで争われた。クベルスキはFENミドル級王者としてKSW入りし連勝中(日本で例えるとDEEP、パンクラス、修斗王者がRIZINに参戦して連勝し、王座挑戦するようなもの)、対するロマノフスキはKSW叩き上げという感じだが、下馬評はクベルスキが圧倒している。試合はスタンドでの攻防が続き、じわじわとクベルスキがペースを握っていく。そして遂にパンチラッシュ連打で、クベルスキが追い詰め、ロマノフスキはダウンこそしないものの棒立ちで防戦一方となる。最後は金網を背にして動けないロマノフスキにアッパー連打したクベルスキを見て、レフェリーが遂にストップ。クベルスキがTKO勝ちで新王者に輝いた。
コ・メインイベントでは、ウェルター級戦で、オスカル・シチェパニャクとティモテウシュ・ウォパチクの対戦となった。ウォパチクはバビロンMMA、Armia Fight Nightのウェルター級王者で、シチェパニャクもバビロンMMAからKSWに昇格した選手であり、下馬評では有利となっていたが、試合では一進一退の攻防から、最後はウォパチクがパンチラッシュで追い詰め、シチェパニャクは遂に腰をつくようにダウン。追撃のパウンドをレフェリーがストップし、ウォパチクがTKO勝ちとなった。
■ KSW 104: Kuberski vs. Romanowski
日時:2025年3月8日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ゴジュフ・ヴィエルコポルスキ
<暫定ミドル級王座決定戦>
○ピオトル・クベルスキ(ポーランド)
3R 4分18秒 TKO
●トマシュ・ロマノフスキ(ポーランド)
<ウェルター級>
○ティモテウシュ・ウォパチク(ポーランド)
1R 4分38秒 TKO
●オスカル・シチェパニャク(ポーランド)
<女子ストロー級>
○エヴェリナ・ヴォズニアク(ポーランド)
1R 1分32秒 リアネイキッドチョーク
●ソフィア・バギシュヴィリ(ジョージア)
<ライトヘビー級>
○バルトシュ・レシュコ(ポーランド)
判定 3-0
●マチェイ・ルジャンスキ(ポーランド)
<ライトヘビー級>
-クリシュトフ・グウォヴァツキ(ポーランド)
1R 0分20秒 ノーコンテスト(アイポーク)
-ヨルダン・ナンドル(フランス)
<ライトヘビー級>
○セルギウシュ・ザヨンツ(ポーランド)
1R 4分00秒 TKO
●ミハウ・ドレチコフスキ(ポーランド)
<ライト級>
○シモン・カロルチク(ポーランド)
判定 2-1
●バルトウォミエイ・コペラ(ポーランド)
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