写真提供:ドラゴンゲート公式
[週刊ファイト2月6日期間 [ファイトクラブ]公開中
▼YAMATO、Kzy、シュン・スカイウォーカー激戦続きのドラゴンゲート大阪&後楽園
(C)ドラゴンゲート 編集部編
・YAMATOがKzyを退け、王座を防衛! 19年目で実現した同期対決の激闘
・試練のタッグリーグ吉岡勇紀&ドラゴンダイヤの今後に期待
・シュン・スカイウォーカーの冷酷な戦略と圧倒的な支配力
・YAMATO & BxBハルクが豹 & 黒潮TOKYOジャパンを撃破!
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YAMATOがKzyを退け、王座を防衛! 19年目で実現した同期対決の激闘
3月1日、DRAGON GATE「TRUTH GATE 2025」エディオンアリーナ大阪第二競技場大会のメインイベントで、オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合が行われた。王者YAMATOに挑むのはKzy。Kzyは過去に5度同王座へ挑戦しているが、同期であるYAMATOとのドリームゲート選手権は今回が初めてのこととなる。19年目にして実現した同期対決は、互いのプライドを懸けた壮絶な闘いとなった。
試合はグラウンドでの攻防から始まり、両者が慎重に相手の出方をうかがう展開となる。YAMATOはハンマーロックを駆使し、Kzyの動きを封じにかかるが、Kzyもレッグシザースやレッグロックで対抗。ヘッドロックの取り合いからロープワークへ移行し、ショルダータックルの応酬へ。YAMATOのドロップキックが空を切ると、Kzyはエルボースマッシュで先手を取る。ここからKzyが首を集中的に攻め、エルボースタンプの連打やコブラクラッチ、変型ネックロックでYAMATOを苦しめる。ロープエスケープで凌いだYAMATOだったが、Kzyはさらにプレッシャーをかけ、序盤からペースを握る。
Kzyの突進をショルダースルーでエプロンへ振り出したYAMATOは、ロープ越しにGo to Hospital 1を放ち、Kzyを場外へ落とす。ここでYAMATOはイスを突き立て、Kzyの首を絞めるという荒々しい攻撃を仕掛け、試合の流れを一気に変えた。リングに戻ると、YAMATOは逆水平チョップの連打でKzyの胸板を赤く染め上げ、リストロックからの逆水平、さらにバックエルボーと執拗な攻撃を見せる。
しかし、Kzyも負けじとエルボーのラリーを仕掛け、ショルダータックルでYAMATOを吹き飛ばすと、串刺しフライングフォアアームからノーザンライトスープレックスホールドでカウントを狙う。後頭部へのスタンディングギロチンドロップ、セカンドコーナーからのギロチンドロップと続け、ここまで見せたことのない技まで繰り出してYAMATOを追い込む。
YAMATOはカウンターエルボーからエクスプロイダーで反撃すると、Go to Hospital IIを連発し、ギャラリアを狙う。しかしKzyは粘り強く切り返し、クモガラミで捕らえてYAMATOを追い込む。しかし、YAMATOはロープエスケープ。Kzyが突進すると、YAMATOはニーで迎撃し、Go to Hospital 1から垂直落下式ブレーンバスターへと繋ぐ。KzyもCDJからエルボースマッシュ、KzTimeと一気に畳みかけるが、YAMATOも譲らずバイシクルキックで対抗。
ここからは両者一歩も譲らぬ壮絶なエルボー合戦へと発展し、YAMATOが頭突きを浴びせると、Kzyは再びエルボースマッシュで迎え撃つ。お互いの渾身の一撃が交錯する中、KzyがYAMATOのギャラリアを切り返して、掟破りのギャラリアを決める。しかしYAMATOも意地で立ち上がり、ラリアットを連発。最後は必殺のラグナロクを炸裂させ、3カウントを奪取。YAMATOが6度目の防衛に成功した。
試合後、退場しかけたKzyを呼び止めたYAMATOは、本名を暴露しながら「19年目でやっと二人でドリームゲートをやることができた。自分は44歳だが、Kzyは39歳。これから絶頂を迎える。あきらめるなよ」と熱いエールを送る。Kzyも「お前に言われなくても諦めない。次は俺がそのベルトを取って、お前を逆指名してやる」と宣言し、今後の再戦を強く誓った。
Kzyはこの試合に向けて、今まで見せたことのないギロチンドロップまで繰り出し、必死に王座奪取を狙った。しかし、最後の奥の手である韻波句徒に持ち込めなかったのが悔やまれるところだろう。しかし、YAMATOが言ったように、Kzyのプロレス人生はまだまだこれからだ。新日本プロレスでは後藤洋央紀が9度目の挑戦でIWGP世界ヘビー級王座を奪取し、さらに大ベテランの永田裕志も王座戦線に名乗りを上げている。Kzyもまた、諦めることなく夢を追い続けることだろう。
同期として19年目にしてようやく実現したオープン・ザ・ドリームゲート選手権は、YAMATOの防衛で幕を閉じた。しかし、この戦いがKzyにとって新たな覚醒のきっかけとなることは間違いない。そして、彼が再び王座戦線に絡み、次こそ悲願の王座戴冠を果たす日が来ることを、ファンは期待せずにはいられない。
試練のタッグリーグ吉岡勇紀&ドラゴンダイヤの今後に期待
2025年3月4日、東京・後楽園ホールにて開催された「Rey de Parejas 2025」のタッグリーグ公式戦において、吉岡勇紀&ドラゴン・ダイヤ組がオープン・ザ・ツインゲート王者であるZ-Bratsの箕浦康太&ジェイソン・リー組と対戦した。この試合は吉岡の復帰戦としても注目を集め、多くのファンがその動向を見守った。しかし、結果として吉岡&ダイヤ組は惜しくも敗北を喫し、タッグリーグ戦2連敗となった。試合内容、戦略、そして試合後のコメントを含め、この一戦を振り返る。
2023年12月から網膜剥離のため長期欠場を余儀なくされていた吉岡勇紀が、約1年3ヵ月ぶりに復帰。D’Courageの一員として、正パートナーであるドラゴン・ダイヤと共にAブロックの戦いに挑んだ。しかし、3月2日に行われた開幕戦ではJACKY KAMEI&RiiiTA組に敗れ、黒星スタート。後がない状況で迎えたこの試合、相手はツインゲート王者コンビの箕浦康太&ジェイソン・リー。厳しい戦いが予想されたが、吉岡はブランクを感じさせない動きで試合をリードした。ダイヤも相棒の復帰を後押しするように、華麗な空中殺法を繰り出しながら箕浦&ジェイソン組に対抗。しかし、王者組の巧みな試合運びに苦しめられる展開となった。