[週刊ファイト02月27日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼今週の肝:G浜田-相次ぐ訃報 オーストラリアAEW ウナギ・サヤカNXT
タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・初オーストラリア進出AEW二転三転騒動!トニー・ストーム地元再戴冠
・ベストマッチKオメガWオスプレイ第1試合Kフレッチャー竹下幸之助
・Jホワイトと組んだAコープランド入場曲大合唱に!MOX&クラウディオ
・「サイト内検索すれば”グラン浜田”一杯ある本誌なだけにショックです」
・ペロ・アグアヨとの抗争 ポーゴと組んだり闘ったり 浜田文子とのタッグ
・ターザン山本を週プロから追い出した黒幕の永島勝司オヤジだけど・・・
・北朝鮮『平和の祭典』負債95年Uインター全面戦争 WJにビックリした
・ウナギ・サヤカ来タ~清野茂樹アナ口上 後楽園ワンマッチ里村明衣子
・トランプ毎日ニュースに混じり長官リンダ・マクマホンの教育庁縮小計画
・Jグレイス ジュリア Sバッケル 絵になる女子世界No.1フィナーレNXT
初オーストラリア進出AEW二転三転騒動!トニー・ストーム地元再戴冠
■ AEW Collision Grand Slam
日時:2月15日(現地時間)
会場:オーストラリア・クイーンランド州ブリスベン Brisbane Entertainment Centre
ーー プロレスも格闘技も、国内も海外も、女子プロレスもグローバルに取り上げる本誌ですから、グラン浜田の追悼はあとでたっぷりやるとして、独立したエントリーにしてなかったAEW Collision Grand Slamから紹介しておく必要があります。
オフレコ なにしろ地元のトニー・ストームがマライア・メイを下して女子王者に返り咲く王座交代もあったから、ニュースとしても取り上げる必要はあるんだけど、米国の専門媒体でもスルーしたところが多かったからな。
ーー 大きな全体像から説明しないといけません。そもそも、NXTとDynamiteの仁義なき戦争、このところずっとDynamiteはNXTに視聴者数で負けています。そもそもAEW全体の人気も下降気味なんで、開催する会場も以前より小さいアリーナを回るようになってました。
オフレコ ただ、北米のカナダはともかく、初の本格的な海外進出となった英国は、2年連続であのウェンブリー・スタジアムを埋めた実績はあるからな。最初に初のオーストラリア進出が発表された段階では、シドニー、メルボルンに次ぐ第三の都市ブリスベンのスタジアム会場とのことだったのに・・・。
▼オスプレイら英国勢overブライアンD新王者AEWウェンブリー5万人
ーー 案の定、ラクビーのサンコープ・スタジアムが埋まらずに小ぶりのアリーナに変更。ちなみにBrisbane Entertainment Centreの綴り、英国式なんですね。米語だとCenterなんですが・・・。
オフレコ しかも、その小ぶりのアリーナもチケット売れ行き不振で、1枚買ったら2枚貰えるとか最後は必死だった裏話も漏れてきている。まして問題はPPVでやるものとばかり思われていたのが、Dynamiteより落ちるCollision番組枠での中継であり、それじゃぁマスコミも取り上げてくれないのは無理もない。
ーー さらに困ったことに、一応は二アライブということで米国の土曜夜に放送というのは許されるにせよ、なにしろ強力なバスケ中継があったから、実際の放送は米国東部時間の夜10時からにずれ込んだそうです。
オフレコ AEWは不運という庇いはあるにせよ、それじゃぁ、NXT Vengeance Dayに持っていかれて一部のマスコミにしか取り上げられなかったのは道理やな。
▼Vengeance DayジュリアSバッケルJグレイス女子No.1NXTのfinale
ーー オカダ・カズチカが、オーストラリア出身のバディ・マシューズを下すセミのカードもあったんですけどね。
ベストマッチKオメガWオスプレイ第1試合Kフレッチャー竹下幸之助
オフレコ なんといっても、ベストマッチだったのは第1試合のケニー・オメガ&ウィル・オスプレイvs.カイル・フレッチャー&竹下幸之助のタッグ戦であって、これはon paperという業界用語があるけど、カード発表時点で「PPVのカードだな」と期待されたし、実際、それはdeliverされた濃密内容だった。
ーー ちなみにトニー・ストームは、正確にはニュージーランド出身なんだけど、ブリスベンに移住して、そこのインディー団体からキャリアが始まってますから、これは”地元”扱いで構わないでしょう。
オフレコ ところがもう一人、美形のハーレー・キャメロンの凱旋も今回の目玉であり、パペット・ショーのモネ人形と一緒にCEOに挑戦の第2試合だったんだが・・・。
ーー お客さんの反応を見る限り、ハーレーこそupさせるべきでしたね。だいたい、AEWに来て以来、ずっと勝たせて貰ってるメルセデス・モネ、そろそろ王者交代させていいタイミングじゃないんですかねぇ・・・。
Jホワイトと組んだAコープランド入場曲大合唱に!MOX&クラウディオ
オフレコ 大人のファンなら、地元のトニー・ストームが王座を奪回することは読めていたし、オスプレイ&オメガが素晴らしいのも想定内。なにしろイチバン長い23分50秒の尺貰ってるんだから、そうなるのは当然だけど・・・。しかし、ガチにサプライズだったのは元エッジ、アダム・コープランドの入場曲やろ。ブリスベンのお客さん、最後までアカペラで大合唱したことに尽きるんとちゃうか?
ーー これはやはり、アメリカでがんばっているカナダ人選手というのが、オーストラリア人には共感を生んだんですかねぇ。予想してなかった光景なんで、これには嬉しくなりました。
オフレコ 対するはデス・ライダーズのジョン・モクスリー&クラウディオ・カスタニョーリ w/マリア・シェーファーで、そりゃ最後は負けちゃうんだけどな。
ーー お客さんは熱かったし、充実の5試合だったんですけど、会場だけでなくカードの変更もあったし、今のAEWを良くも悪くも象徴した海外遠征になりました。
「サイト内検索すれば”グラン浜田”一杯ある本誌なだけにショックです」
―― グラン浜田さんが亡くなりました。享年74歳、危ないという話は伝わってましたから突然の訃報ではないにせよ、本誌にとっては取り上げた回数からして極めて重要です。
オフレコ ちょうど吉田万里子のトークライブの際に、選手との付き合い方の話が出たんだけど・・・。I編集長・井上義啓先生の編集方針を強く継承する現執行部なんで、どの選手と親しいとか、そういうのは「記事には書いてはいけない」と教えられてきた。もちろん実際は、ボクの携帯に男子も女子も膨大な選手や関係者の電話番号が入っている。ただ、それを自慢した上での記事をやってしまうと、ジャーナリストでなくなってしまうから御法度なんだと。
―― 仕事ならともかく、ファミレスに女子選手を呼び出して奢るからとか、そういう人材は週刊ファイトに合わない。いくら人材募集が課題でも使わない・・・という方針ですね。万里ちゃんに限らず、大勢の電話番号は登録してありますと。ただ、仕事じゃないなら普段は使いません。
オフレコ グラン浜田は、上記写真の2008年のイーグルプロ大会の際に、ミスターポーゴから紹介されたんだけど、浜田さんの方から「電話番号交換しよう」と言われた直接の出会いを思い出した。要は、「アチコチのインディーに出たい、紹介してくれ、どんどん記事にして取り上げてくれ」なんだけど。
▼ある極悪レスラーの懺悔 グラン浜田、ジャンボ鶴田と運命の遭遇
―― なにしろ、電子書籍『ある極悪レスラーの懺悔 グラン浜田、ジャンボ鶴田と運命の遭遇』に、詳細に新日本プロレスの創設段階の実態というか、黎明期のことが綴られてあります。エントリーの日付は2017年にサイトが変わって出し直したものであって、最初の発売は2008年ですから「コーヒー代で読めます」と謳ってたんですが、値上げしてないので今だとメチャメチャ安い。ぜひあらためて購入お願いします。今のe-bookは書庫を経由しない普通のPDFなので永久保存出来ます。WindowsでもAppleでも、タブレットでもスマホでも読めます。
オフレコ そこから電子書籍が単行本になったので、ポーゴさんとトークライブを水道橋の「内海」で開催したら、そのイチバン最初の新日本プロレス道場にいたヤミキさんが現れるという究極のサプライズが起きた。そこからヤミキさんがプロレスにカムバックする大河ドラマになり、3人がそろい踏みするという「38年後の奇跡」に繋がった。
―― 週刊ファイトが関与したわけですから、現体制になってからの1つのハイライトでした。
【視聴覚障害者プロレス団体HERO】
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オフレコ それが本稿のトップ画像に再登場という経緯や。しかし、今はその3人とも天国に召されてしまった。グラン浜田さんとは以降、大会とか記者会見など10以上はリングサイドや現場で撮っている。