[週刊ファイト1月16日]期間 [ファイトクラブ]公開中
▼イッテンヨン・イッテンゴ新日東京ドーム激闘の記録!
photo by TERUZ 編集部編
・ザック・セイバーJr.、海野翔太を下しIWGP世界ヘビー級王座V3!
・棚橋弘至、EVILとの激闘を制す!引退ロード初戦で見せた存在感
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ザック・セイバーJr.、海野翔太を下しIWGP世界ヘビー級王座V3!■
2025年1月4日、東京ドームで開催された新日本プロレス「レッスルキングダム19」で、IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.が挑戦者の海野翔太を下し、王座防衛に成功した。この試合は、両者の個性と技術がぶつかり合う激闘であり、43分を超える壮絶な戦いとなった。
試合はザック・セイバーJr.のテクニカルな関節攻撃で幕を開けた。ザックは海野の左腕を徹底的に狙い、手首や指、肘関節への執拗な攻撃で動きを封じ込めようとした。一方の海野は、スピードとパワーを武器に対抗。DDTや場外へのスーサイドダイブで反撃し、会場を沸かせた。
試合中盤、海野はロープを利用したDDTやエプロンへのスープレックスでザックを追い詰めた。さらに、雪崩式ダブルアームスープレックスで観客の歓声を引き出す場面も。しかし、ザックは飛び付き腕十字や三角絞めといった得意の関節技でペースを奪い返し、再び試合の主導権を握った。
エルボーの打ち合いや足へのローキックの応酬など、両者がスタミナを削り合う攻防は、観客を試合の世界に引き込んだ。
試合終盤、ザックは海野の左脚をターゲットに変更し、ヒザ十字固めから裏足4の字固めへと移行。これにより海野は一時的に動きを封じられるも、意地を見せて必死に反撃。しかしザックは冷静にカウンターを決め、セイバードライバーからゴッチ式パイルドライバー、最後は変型のザックドライバーで海野を完全に沈めた。
試合時間43分を超える死闘の末、ザックが3カウントを奪い、IWGP世界ヘビー級王座のV3に成功した。
試合後、ザックはリング上で「翔太、まだまだエースではないけど、ここまでおいで。がんばって」と挑戦者を称えつつも、余裕の表情を見せた。また、翌日のリコシェとの防衛戦に向けて「新日本の新たな歴史を作る大切な試合になる」と意気込みを語り、観客から大歓声を浴びた。
一方、敗れた海野翔太は「悔しい。でも、俺には夢がある。東京ドームを超満員にする」と力強い決意を表明。再びIWGP世界ヘビー級王座を狙うことを誓い、敗北からの再起を誓った。
この試合は、ザックのテクニカルな戦術と王者としての圧倒的な実力、そして海野の成長と意地を象徴する一戦だった。新日本プロレスの未来を担う両者が紡ぐ新たなストーリーに、プロレスファンの期待が高まるばかりだ。
棚橋弘至、EVILとの激闘を制す!引退ロード初戦で見せた存在感
東京ドームで開催された新日本プロレス「レッスルキングダム19」において、棚橋弘至がEVILとのランバージャックデスマッチを制した。この試合は、「負ければ即引退」という条件が課された棚橋にとって、引退ロードの初戦として重要な意味を持つ一戦であった。
試合は、リングを囲むセコンド陣によるランバージャックデスマッチの形式で行われた。EVIL率いる「ハウス・オブ・トーチャー(HOT)」のメンバーが試合開始直後から干渉を試み、試合は荒れた展開となった。EVILの戦術は、ディック東郷のパウダー攻撃や鉄製ワイヤによる首絞めなど、あらゆる反則行為を駆使するものだった。
棚橋は幾度となく窮地に追い込まれながらも、セコンド陣の助けを得て反撃に転じた。特に、得意のハイフライフローを狙う場面では会場全体が彼の動きに注目し、歓声が上がった。
試合中盤、EVILは雪崩式ブレーンバスターやダークネスフォールズといった強烈な技で棚橋を圧倒。さらには必殺技「EVIL(変型大外刈り)」を炸裂させる場面もあった。しかし、棚橋はこれをギリギリでかわし、逆に掟破りの「EVIL」を繰り出して会場を沸かせた。