[ファイトクラブ]AEW Grand Slamマライア坂崎ユカ白川未奈 EVP狸カイルFオスプレイ

[週刊ファイト10月3日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼AEW Grand Slamマライア坂崎ユカ白川未奈 EVP狸カイルFオスプレイ
 photo by George Napolitano 編集部編
・Dynamite5周年記念USオープン会場アーサー・アッシュ・スタジアムNY
・Final Countdownブライアン ナイジェル(マクギネス)恐れているTシャツ
・HOOK防衛ロデリック・ストロングNY物語ECWのFTW王座タズに返納
・ベストマッチ賞ヤングバックス-カイル・フレッチャー&ウィル・オスプレイ
・二人同時に決める最近は未亡人(笑)青野未来のスタイルズ・クラッシュ
・ドン・キャリスのドライバー渡し裏目 カイル負けも軍団離脱仕込まれる
・”I’m a Don Callis Guy”ボードはやらせ桜客かリアルか 次世代カイル◎
・Swerveが負けた弁明プリンス・ナナ会見にWWEから転出のMVP登場
・マライア女子王座に坂崎ユカ挑戦!困惑顔・白川未奈ちょっとだけ出番
・マライア紹介Hカップって和製英語なのか通じるのか誰か教えてくれよ
・ジョン・モクスリー半殺しダービー・アレンも客“You can’t kill him!”だって
・ブライアン紫帯締めMOX傭兵マリーナ・シェイファー駆けつけるもBCC
・ワシントン州シアトル10・12Wrestle DreamブライアンMOX王座戦決定


■ AEW Grand Slam 5周年
日時:9月25日(現地時間)
会場:米ニューヨーク市クイーンズ フラッシング・メドウ アーサー・アッシュ・スタジアム

Dynamite5周年記念USオープン会場アーサー・アッシュ・スタジアムNY

 テニスの『USオープン』で世界に知られるアーサー・アッシュ・スタジアムに、ちょうど1年ぶりに戻って来たAEWである。なにしろ、この巨大スタジアムに初進出を果たした2021年は、20,177人もの大観衆で埋まり、三番手の団体以下とは余りにも大きな差が出来たので、これで文字通りに世界のプロレス界は”二強時代”となったことを目の当たりにしたことが記憶に新しい。

▼AEW制圧NYCオメガ20177人ブライアン30分Dynamite Grand Slam

[ファイトクラブ]AEW制圧NYCオメガ20177人ブライアン30分Dynamite Grand Slam

 そしてなにより、AEWにとってはDynamite番組開始から5周年を兼ねた記念大会となり、もともとPPV大会級の豪華カードを並べる大会名『Grand Slam』なのだが、いずれにせよ本誌は世界No.1のジョージ・ナポリターノ記者を現地に派遣した自前取材である。2022年は、3大王座が移動、新チャンピオン誕生にしていた。

▼CジェリコROH アクレイムド MOX戴冠AEW契約サレヤ元ペイジNY$1MM

[ファイトクラブ]CジェリコROH アクレイムド MOX戴冠AEW契約サレヤ元ペイジNY$1MM

 記憶に新しい昨年度は、エディ・キングストンが新日のタイトルと合わせて二冠王者となっただけでなく、トニー・ストームのサイレント映画時代の白黒画面の大女優(映画『バビロン』出典)設定がシカゴの『All Out』大会から続き、キャラ定着を印象付けた回となった。

▼Eキングストン、Rフェニックス戴冠 MJF防衛SジョーAEW Grand Slam

[ファイトクラブ]Eキングストン、Rフェニックス戴冠 MJF防衛SジョーAEW Grand Slam

 ただ、2024年の4度目来襲。またまたDynamite終了後もCollisionの収録が始まりと、長い、長い、大会になってしまい、その観点からは苦言を先に呈しておきたい。まして、現地放送の2時間枠にせよ、少しでも視聴率を稼ごうと、いわゆるOver Run中継であり、その日の続く番組を犠牲にしても、プロレスが優先なんだというテレビ局の方針は日本との落差を思わずにいられないものの、日本でナポリターノと連絡を取り合いながら受けている編集側にとっても、「今日はまた長い」と感じさせてしまったのだから、過剰なやり方、さすがに今回はうんざりだったかも。

 番組が始まった段階ではカメラ正面が結構空席が目立っていて、大丈夫かと心配したのだが、途中からゾロゾロと客が埋まり出し、どうやら現地客は、また長い夜になるとわかっていたようだ。もっとも、番組の開始が、実質メインのブライアン・ダニエルソンのFinal Countdownからだったのだが・・・。

Final Countdownブライアン ナイジェル(マクギネス)恐れているTシャツ

 さて、解説席でお馴染みの英国人ナイジェル・マクギネスの、まともなシングル戦としては15年ぶりの試合である。すでにロンドンはウエンブリーでの『All IN』大会、バトルロイヤルならぬAEWはカジノロワイヤル(映画『007』出典)では出てきたのだが・・・。

▼オカダ ザック リコシェ 選手ナイジェル・マクギネスCasinoクリスチャン

[ファイトクラブ]オスプレイら英国勢overブライアンD新王者AEWウェンブリー5万人

 確かCollisionの解説席ではブライアンとナイジェルが並んでマニアックな知識を披露していた。英国時代も長い小さいアメリカン・ドラゴン青年には、ROHでも何度も闘っている相手になる。ということで、前週の煽りからして「ブライアンはナイジェルを恐れている」とやっていて、早速それをTシャツにプリントして#AmericanCowardとも書いてあるのには大笑い。ちょうどマリーゴールドでも桜井麻衣が、「未亡人vs.貴婦人」Tシャツで笑かしてくれていたんだが・・・。
 一方のブライアンは負けたら即引退のFinal Countdown続行中。最初ナイジェルだけでなかなか出て来なく、「怖気づいたんだからカウントアウト負け」と言われ、レフェリーがカウント5まで数えて、ようやくEuropeの♪Final Countdownが場内に鳴り響いたのだった。

 まぁ誰も、タータンチェック柄で英国紳士強調のナイジェルが、ブライアンを引退に追い込むとは思ってないのだが、トレードマークのコーナーポスト逆立ちspotなどを挟んでの攻防は、当然ながらキャッチ・アズ・キャッチ・キャンの欧州スタイルになります。

 カメラマンが並ぶ記者席がどっちかもわかっているブライアンのYESロックが極まっての防衛。あと何度♪Final Countdownが聞けるかなんだが、番組最後で10・12『Wrestle Dream』ジョン・モクスリー戦が決まりました。

HOOK防衛ロデリック・ストロングNY物語ECWのFTW王座タズに返納

 始まった段階では、ふ~ん、HOOKのFTW防衛戦が、アンディスピューテッド・キングダムの旧ROH勢を連れて来たロデリック・ストロングかぁ・・・程度だったのだが。
 「HOOKが住んでるのはここから(地下鉄で)20分程のエルドリッジで・・・」とか、番組上はマンハッタンのセント・マルクス・プレイスと紹介されていて、長年ニューヨークに住んでいた記者にはニヤニヤでも、大半の全国区の視聴者には「なんのこっちゃ?」だと思うんだが。

 だいたいFTW王座って、AEW非公認なんだけど、なんか防衛戦も行われているという変な扱いであり、そもそも解説席にいるHOOKの親父タズが、ECWで勝手に名乗ったことに端を発するルーツなんだけど、いくらECWの名前くらいは知っていても、これまた全国区の視聴者には、そんなローカルな話、覚えているのは極めて限定的だろう。

 さらにニューヨーク・メッツのユニフォーム着てきた奴がいるなぁとか、わかってる者はニヤニヤなんだけど、実況のトーンというか、これはなんかあるのかなぁと。そりゃ職人のロドリック・ストロングは素晴らしいし、なかなかの非公認王座戦になっていくのだが・・・。

 親父のタズがやるとタズミッション、HOOKがやるとレッドラム、あるいはタズが柔道技を解説する時はカ・タ・ハ・ジ・メ(片羽絞)が決まるんだが、感動のエンディングが待っていたのである。

 FTR王座を防衛後、返還を司会のトニー・シェバーニに告げ、親父にベルトを返したのだった。こりゃまさしくニューヨーク物語、AEW版である。テレビ画面はタズが泣いているところまでは映してなかったが、さすがにジョージ・ナポリターノはECWのビンゴ・ホールにも通っていたから、きっちり抑えてました。
 HOOKは晴れて独り立ちしたのである。

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