9月22日ミャンマー・ヤンゴン・テンピュースタジアムでラウェイ世界大会MLWC(ミャンマー・ラウェイ・ワールド・チャンピオンシップ)が開催された。メインの2024年のラウェイ・オープンウェイト(無差別級)選手権は、前王者のトゥン・トゥン・ミン vs. 無敗のチョー・スワ・ウィンで行われ、前日の顔合わせ体重測定ではトゥン・トゥン・ミン86㎏、チョー・スワ・ウィン70㎏と体重差16㎏差という、5㎏以内の体重差は不問としていたケースが多いラウェイでもあまりない体格差のチャンピオンシップとなった。
試合は一目でわかる体格差もあり、どっしりと構えるトゥン・トゥン・ミンにフットワークを使いながら攻めるチョー・スワ・ウィンだが、圧力もあるトゥン・トゥン・ミンにいつもの小気味よい攻めを出せない展開の中、2Rパンチで圧されての左ハイキックでダウン、立ち上がるも足元がふらつきタイムを使用。再開後やや持ち直すが、圧され気味の展開となった4Rトゥン・トゥン・ミンは2Rと同じく左ハイキックでダウンを奪いKO勝で2024年MLWC王者となった。(トップ写真)
ထွန်းထွန်းမင်-トゥン・トゥン・ミン🇲🇲4R左ハイキックKO勝。5kg以内は不問にすることが多いラウェイでも、今回の体格差は大きい! https://t.co/y3ksniI7pY pic.twitter.com/5cVHQEqtSx
— 紅闘志也/Toshiya Kurenai/ကူရီနိင်း တိုရှီယာ (@kurenaitoshiya1) September 23, 2024
※₁2013年9月21日ミャンマーで寒川直喜(日本/バンゲリングベイ)と対戦(時間切れ引分)、翌2014年9月21日ソー・ンガ・マンを破ってラウェイ王者になってから、2016年7月31日 巌流島、同年10月27日ILFJラウェイ第一回日本大会にも参戦して日本にも馴染みある選手である。
※2 2020年頃まで60㎏以下で活躍していたが、徐々に体重を上げていき最近は71㎏近位で試合を行って、2024年2月29日カンボジア・クン・クメールに69㎏で参戦して1RKO勝(GAZBERG クン・クメール)
コーメインでは、ラウェイ重量級トップクラスのシュー・ヤーマン(渡慶次幸平とミャンマーで2度対戦して1勝1分)がILFJ日本大会にも参戦歴(2019年10月2日 渡慶次幸平にKO敗)があるアウン・カインを相手に攻勢をかけるが、倒しきれず5R時間切れ引分。他に国内トーナメント戦王者セイン・ロンチョー、ソウ・バ・へインや国際戦出場経験のあるミャ・ロン・チョーなどが出場した4試合もフルラウンド闘い抜き、時間切れ引分。決着戦はメインのチャンピオンシップ戦のみとなった。
当初大会は8月に開催予定で、現ラウェイ王者スイ・ティ・ウィン・ラインと70㎏以下トップでONEバンタム級3連勝3KOのソー・リン・ウーも参戦メンバーに名前があったが、スイ・ティ・ウィン・ラインは、9月20日「ONE FF 80」で敗退、ソー・リン・ウーは9月27日「ONE FF 81」 vs.ナビル・アナン(アルジェリア/タイONEムエタイバンタム級3位)との対戦が決まっており、参戦はない。
■ MLWC-9(Myanmar Lethwei World Championship)
日時:2034年9月22日(日)14:00(日本:16:30)
場所:ミャンマー・ヤンゴン・テンピュースタジアム
配信:SKYNET SPORTS & SKYNET SPORTS HD
<メインイベント第6試合 MLWC-9ラウェイ無差別級選手権試合 3分7R>
○トゥン・トゥン・ミン(ထွန်းထွန်းမင်း ကလပ်-Tun Tun Min Club)ထွန်းထွန်းမင်း‐Tun Tun Min
31歳 178㎝
・前ラウェイ無差別級王者
・MLWC 2016年 & 2019年、2022年王者
・2013年 SEA GAMES MUAY 70㎏金メダル
・ラウェイ58勝22分4敗
※ILFJ日本大会1勝、巌流島1敗
・ムエタイ(THAI FIGHT カッチューア2勝1KO1敗)
・クン・クメール2敗
・2023 CAMBODIA 32nd SEA GAMES クン・クメール81㎏準優勝
4RKO ※左ハイキック チョー・スワ・ウィンは2Rダウン後2分間のタイム使用(ダウン1回相応)トゥン・トゥン・ミンは2R左ハイキックでタイムを使用させるダウン
●チョー・スワ・ウィン (M2K)ကျော်စွာဝင်း-Kyaw Swar Win
23歳 173.7㎝
・ラウェイ38勝無敗36分
・クン・クメール1勝1KO
<コーメイン第5試合 ラウェイ 76-80㎏ 3分5R>
△シュー・ヤーマン (360 club)ရွှးရာမာန်‐Shwe Yar Man
・2023年チャウンゾン王者
・2020年タウンピィ王者
・日本人選手(vs.渡慶次幸平)と現地で1勝1分
・2023 CAMBODIA 32nd SEA GAMES クン・クメール81㎏ベスト4
・クン・クメール1敗
時間切れ引分
△アウンカイン(ဘိလပ်မြေစက်ရုံ-Sat Yone/Cement Factory)အောင်ခိုင်‐Aung Khaing
・ILFJ日本大会1敗
<第4試合 ラウェイ 65㎏ 3分5R>
△セイン・ロンチョー (အောင်နိုင်သူ-Aung Naing Thu)စိန်လုံးချော-Sein Lone Chaw
・2017年ゴールデンベルト60㎏金メダル
時間切れ引分
△スーパー・イェ・チャン(ဘိလပ်မြေစက်ရုံ-Sat Yone/Cement Factory)စူပါရေချမ်း -Super Ye Chan
<第3試合 ラウェイ 64㎏ 3分5R>
△ソウ・バ・へイン(ဘိလပ်မြေစက်ရုံ-Sat Yone/Cement Factory)စောဘဟိန်း‐Saw Ba Hein
・2022年Sky Netシューアウンラントーナメント60kg優勝
・MAS FIGHT CAMBODIA 1敗
時間切れ引分
△ミャ・ロン・チョー(Top One) မြလုံးချေ-Mya Lone Chaw
・MAS FIGHT 1敗
<第2試合 ラウェイ 58-60kg 3分4R>
△サライ・タン・キウィーシン(ကျားမနိုင်-Kyar Ma Naing)ဆလိုင်းထန်ခွီးရှိန်-Salai Htan Kwee Shein
時間切れ引分
△マウン・ゾウ (ဟံသာဝတီ-Hantharwaddy Thar)မောင်ဇော်-Maung Zaw
<第1試合 ラウェイ 63.5-65kg 3分4R>
△アウン・テット・チョウ (ဒို့ရိုးရာ-Doe Yoe Yar)အောင်ထက်ကျော်-Aung Htet Kyaw
時間切れ引分
△アウン・コ・ラッ(Ray)အောင်ကိုလတ်-Aung Ko Lat