[ファイトクラブ]ONE FFラウェイ王者連敗 小原ここ激戦敗 日本選手グラップリング戦

[週刊ファイト10月3日]期間 [ファイトクラブ]公開中

▼ONE FFラウェイ王者連敗 小原ここ激戦敗 日本選手グラップリング戦
 (c) ONE Championship 紅闘志也
・ランキングもなく曖昧なラウェイ王者
・現ラウェイ王者と見做されるスイ・ティ・ウィン・ライン
・ラウェイでの戦績は1敗のみ
・ラウェイ体重別トーナメント2階級制覇
・日本でも試合したトゥン・トゥン・ミン以降の王者系譜
・2017年もONEに出場していたスイ・ティ・ウィン・ライン!
・ONE連勝中のソー・リン・ウーに1勝1分!
・微妙な外国人選手の日本語表記


 9月20日(金)タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONEルンピニー/フライデーファイツ80』。メインはONEルンピニーシリーズ5勝全勝4KOのヨッドナムチャイ・フェアテックス(タイ)が3-0のユナニマス判定勝で6連勝、本戦契約もみえてきた。コーメイン第11試合はONEルンピニーシリーズ3連勝全KO勝のチャーパヤック(タイ)がKO勝で4戦全KO勝のパーフェクトレコードを更新した。
 ミャンマーからONE初参戦でラジャダムナン・スタジアム王者クンスクレック・スーパーボン・トレーニング・キャンプ(タイ)に2度のダウンを奪われ、判定敗けを喫した現ラウェイ王者スイ・ティ・ウィン・ラインが2度目の参戦でONE初参戦のマブロンベク・カホロフ(ウズベキスタン)とフェザー級ムエタイ戦を行ったが、パワー差で2R以圧される場面も増え、3Rダウンを奪われONE2連敗となってしまった。(トップ写真)
 日本からは女子ムエタイ戦で、小原ここ/KOKOZ-ココゼット(Try Hard Gym)が、香港SPACE ONEやタイでのムエタイ戦でキャリアを積んでいるエミリー・チョン(香港)と打撃戦を展開、両者ダウンこそなかったが有効打で上回ったエミリー・チョンが判定勝利で、ONE連勝は叶わなかった。
 タイで開催する意味がよくわからないが、日本人同士でおこなわれたサブミッション・グラップリングマッチは、石黒翔也が丹羽飛龍に勝利してONE3連勝となった。

パフォーマンスボーナス35万バーツ(約152万円、約10,000 USD)を獲得した上段左から第11試合チャーパヤック・サクサトゥーン(タイ)第10試合ティーヤイ・ワンコンオームMBK(タイ)下段左から第9試合ラムナムコン・BSムエタイ(タイ)第8試合ペットニーマンゴン・Dr.ラッタナムケン・アイスランド(タイ)の4選手。

・階級
ヘビー級:102.2〜120.2㎏/225-265lbs
ライトヘビー級:93.1〜102.1㎏/205-225lbs
ミドル級:84.0〜93.0㎏/185-205lbs
ウエルター級:77.2〜83.9㎏/170-185lbs
ライト級:70.4〜77.1㎏/155-170lbs
フェザー級:65.9〜70.3㎏/145-155lbs
バンタム級:61.3〜65.8㎏/135-145lbs
フライ級:56.8〜61.2㎏/125-135lbs
ストロー級:52.3〜56.7㎏/115-125lbs
アトム級:47.7〜52.2㎏/105-115lbs

■ ONE Lumpinee/Friday Fights 80
日時:2024年9月20日(金)19:30(ICT)/21:30(JST)
会場:タイ・バンコク・ルンピニースタジアム
主催:ONE Championship
配信:U-NEXT 21:15 配信開始 / 21:30 開演 /見逃し配信〜10月19日 23:59

<メインイベント第12試合 ONEムエタイ アトム級 3分3R>
●ラック・エラワン(タイ)※ONE4勝2KO2敗 114.6ポンド
 判定0-3
○ヨッドナムチャイ・フェアテックス(タイ)※ONE5勝4KO  113.8ポンド

<コーメインイベント第11試合 ONEムエタイ 127ポンド(57.6㎏)契約 3分3R>
●ペットナンガム・PK・センチャイ(タイ)※ONE1勝1敗 127ポンド
・元ルンピニー & ラジャダムナンスタジアム認定王者
 2RKO 28秒
○チャーパヤック・サクサトゥーン(タイ)※ONE3勝3KO 126.6ポンド

<第10試合 ONEムエタイ アトム級 3分3R>
●ヨットーイ・カウサムリット(タイ)
 1RKO 1分00秒
○ティーヤイ・ワンコンオームMBK(タイ)

<第9試合 ONEムエタイ 140ポンド(63.5㎏)契約 3分3R>
○ラムナムコン・BSムエタイ(タイ)
 1RTKO 1分57秒
●アヌラック・ワンコンオームMBK(タイ)

<第8試合 ONEムエタイ 114ポンド(51.71㎏)契約 3分3R>
○ペットニーマンゴン・Dr.ラッタナムケン・アイスランド(タイ)
 2RKO 37秒
●コムクリット・Jパワールーフ・プーケット(タイ)

<第7試合 ONE女子ムエタイ 110ポンド(49.9㎏)契約 3分3R>
●ノンアム・フェアテックス(タイ)
 判定1-2
○チャバゲーウ・ソー・ガンジャンチャイ(タイ)

<第6試合 ONEムエタイ 142.6ポンド(64.68㎏)契約 3分3R>
○コンクライ・ソー・ソンマイ(タイ)
 1RKO 1分45秒
●デニス・デミルカプ(トルコ/モロッコ)

<第5試合 ONEムエタイ フェザー級 3分3R>
●スイ・ティ・ウィン・ライン (ミャンマー)သွေးသစ်ဝင်းလှိုင်-Thway Thit Win Hlaing ※ONE1敗 153.2ポンド

年齢:29歳
身長:171㎝ 体重:75㎏
出身地:ミャンマー・カレン州・パアン・タウ メー パー
クラブ: Family Wan Chai
・ラウェイ王者
・ゴールデンベルト2018年71㎏ & 2016年67㎏王者
 判定0-3
○マブロンベク・カホロフ(ウズベキスタン)※ONEデビュー戦 154ポンド
年齢:37歳
身長:178㎝

サウスポーでカウンタースタイルのテクニカルなラウェイ選手スイ・ティ・ウィン・ライン (ミャンマー)は、1Rは相手の攻撃も見切っていたが、2R以降体格差から徐々に圧されていき、3R押し込まれての膝で倒れたところでダウンを宣告され判定敗けとなった。

<第4試合 ONE MMA 130ポンド(58.97㎏)契約 5分3R>
●アバズベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)
 判定0-3
○ベクトゥル・ジェニシュベク・ウフール(キルギス)

<第3試合 ONEムエタイ女子 117ポンド(53.07㎏)契約 3分3R>
○エミリー・チョン(香港)莊樂銘 115.4ポンド


城戸康裕が、中国のスター選手イー・ロンをKOした「SPACE ONE 宇宙榮耀」2024年1月13日香港大会でタイ選手にハイキックでKO勝
 判定3-0
●小原ここ/KOKOZ-ココゼット(日本/ Try Hard Gym)※ONE1勝1KO 117ポンド
・スック・ワンキントーン女子ミニフライ級 & スーパーフライ級王者

女子らしからぬ打撃戦は、ヒット数で上回ったエミリー・チョンが3-0のユナニマス勝

2R以降鼻血も出して顔面出血となった小原だが、気持ちを切らせず打撃戦を展開し、好試合となった。

<第2試合 ONE MMA 159.4ポンド(72.3㎏)契約 5分3R>
●デビット・クーク(英国)
 判定1-2
○チャン・ソンギュ(韓国)

2024年5月17日「ONE FF 63」で竹上航平(日本/MMA空手道場 鷹)をKOしたデビット・クーク(英国)はスプリット判定敗け

<第1試合 ONE サブミッション・グラップリング フライ級 10分1R>
○石黒翔也(日本/カルペディエム三田)※ONE2勝1SUB  134.4ポンド
 判定3-0
●丹羽飛龍(日本/AOJ) 134.2ポンド

現ラウェイ王者スイ・ティ・ウィン・ライン

ミャンマーラウェイのチャンピオンは、無差別級(オープン・ウエイト)の強豪選手が、関係者・観客の一般に認められて王者として認識されるというものであり、その選手に勝った選手がラウェイ王者として見做される。公式ランキングなどはなく、勝ち抜きトーナメント戦や大きな大会の勝者は、その大会のチャンピオンという見解で、ラウェイ王者ではない。階級別トーナメント戦のゴールデンベルト王者やワンマッチベルト贈呈のMLWC(ミャンマー・ラウェイ・ワールド・チャンピオンシップ)王者などがあり、日本選手では、金子大輝が2017年12月10日 Air KZB 王者となりベルト獲得渡慶次幸平が2018年12月16日 Air KZB で勝利したが、対戦相手も新人選手であった為か、最初からベルト贈呈試合ではなかった
 現王者と見做されるスイ・ティ・ウィン・ラインは、体重別勝ち抜きトーナメント戦ゴールデンベルトチャンピオンシップで2016年67㎏優勝(チャンピオン)と2019年71㎏優勝(チャンピオン)の2度2階級王者となっている。

ラウェイトーナメント戦『ゴールデン・ベルト・チャンピオンシップ』7階級、女子1階級で大会チャンピオン誕生!!


2018年8月10日71㎏王者

7階級でミャンマーラウェイチャンピオン決定!!『2016ゴールデンベルトチャンピオンシップ』


2016年7月10日67㎏王者
 その後も元ムエタイ王者チャイワット・サングアンチャイ(タイ)ブルテレック・ペットチンディー・アカデミー(タイ)、THAI FIGHT常連でミャンマーのラウェイ選手にカッチューアで連勝していたイッキューサン(タイ)にKO勝。しており、ラウェイは新人時代にラウェイのファイティングマシーン、日本人選手では金子大輝に2勝しているタ・ペイニョに敗退(試合動画)しているのみであった。

 ラウェイ王者は、2016年ILFJ日本ラウェイ大会が始まった頃は、現在も重量級トップのトゥン・トゥン・ミンが王者と見做されていた。
 その後2016年12月11日『第3回 AIR KBZ ゴールデンフラッグ・ラウェイファイト』でデーブ・レダック(カナダ)に敗退して外国人にラウェイ王者を明け渡すこととなる。

トゥントゥン・ミン無念の敗退!初参戦・高橋奈七永KO勝利!『第3回 AIR KBZ ラウェイファイト』


同大会では女子プロレス:シードリングの高橋奈七永もラウェイに参戦して体格差もあったが、KO勝利している。試合動画

その後のラウェイ王者系譜

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