CMLLアニベルサリオ91ミスティコCジェリコAEW覆面脱エウフォリア

(C)CMLL

　9月13日（現地時間）にメキシコシティ・アレナメヒコで『CMLL アニベルサリオ91』が開催された。
　今大会は、CMLL創立91周年記念大会であり、CMLL年間最大大会でもあるアニベルサリオである。
　メインでは絶対エースであるミスティコが、世界的に有名なクリス・ジェリコとシングルマッチを行った。初期を除き、このアニベルサリオでは、基本的にメインではコントラマッチ（勝敗に覆面か髪の毛を賭ける試合・ルチャス・デ・アプエスタス）が行われる事がほとんどであり、通常のシングルマッチがメインになるのは異例の事となる。ジェリコは用心棒としてビッグ・ビル（ビッグ・キャス）を引き連れて入場し、ミスティコは覆面にCMLLのロゴをつけて登場。

　試合は、まず一本目はジェリコが必殺のウォールズ・オブ・ジェリコを極めて、まず一本先取。二本目はミスティコがプランチャでフォール勝ちで奪い返した。そして運命の三本目、ビッグ・ビルが介入するも、ミスティコはジェリコと同士討ちさせ乗り切る。そしてミスティカを切り返したジェリコが、ウォールズ・オブ・ジェリコを仕掛けるが、今度はミスティコが切り返して、最後は必殺のミスティカを極め勝利。ミスティコが勝利して大団円となった。試合後、怒ったジェリコとビッグ・ビルがミスティコを襲うが、オレンジ・キャシディが救出に入り、ミスティコがビッグ・ビルにドロップキックでKOすると、ジェリコは逃亡。ミスティコ、そしてメキシコの大勝利となった。

　実質メインである四人参加のマスカラ戦（敗者、覆面剥ぎマッチ）はエチセロ、エウフォリア、エル・バリエンテ、エスフィンヘで争われた。この四人は激しく争っており、全員が敵同士だが、この試合のルールはまず、先に負けた二人は試合から脱落で、マスカラ戦の権利は無くなる。勝ち残った二人で一騎打ちとなり、負けた方が覆面を脱ぐというもの。四人とも憎い残りの三人の覆面を奪ってやろうと意気込んで試合に挑んだ。
　まず、エウフォリアがエスフィンヘを仕留め、次にエチセロがバリアンテにジャベを極めて勝利。これでエスフィンヘ、バリアンテが脱落。そしてエウフォリアとエチセロで覆面を賭けて一騎打ちとなり、激しいカウントツーの攻防が続いた。しかし、最後はエチセロがジャベを極めて、遂に決着。試合後、エウフォリアは素直に負けを認め、自ら覆面を脱ぎ、勝者エチセロに手渡すと、二人で手を上げて健闘を称えあった。そしてエウフォリアは本名ホセ・レオナルド・モレノ・レオンと発表したのだった。

　また、メキシコ対（メキシコから見て）外国勢の対抗戦も行われた。メキシコ軍はボラドールJr.、アトランティスJr.、ウルティモ・ゲレーロとテクニコ・ルードが今回は協力しあって、オレンジ・キャシディ（AEW）、小島聡（新日本プロレス、MLW世界ヘビー級王者）、ロッキー・ロメロ（ハバナ出身）の外国勢と対戦。試合は、一本づつ取り合い、最後はボラドールJr.が必殺のカナディアン・デストロイヤーをロメロに決めてフォール勝ち。メキシコが大勝利となった。

　注目のCMLL世界女子王座戦は、9月7日のAEW『All Out』にてクリス・スタットランダーに、蛍光灯、画鋲、チェーン等が使われたChicago Street Fightで返り討ちにされたウィロー・ナイチンゲールが、ブエルトリコ出身だが長くメキシコ在住、REINA女子プロレスにも長期で日本に居たセウシスが王座をCMLLに取り戻した。外敵ゲストが大挙参加した『アニベルサリオ』であるが、蓋を開けてみれば地元勢が勝利、奪回のHappy Endingであった。

■　CMLL アニベルサリオ91（CMLL創立91周年記念大会）
日時：2024年9月13日（現地時間・放送日）
会場：メキシコ合衆国メキシコシティ　アレナメヒコ