[ファイトクラブ]先行公開 [週刊ファイト9月19日号]収録
▼虎ハンター 新日プロ道場長 モテ男・小林邦昭さんが膵臓癌で亡くなる
by タダシ☆タナカ
・ジャパンプロレス長州力と旗揚げ 維新軍の原点とは?
・長州力・維新軍かませ犬の反乱!新幹線食堂車完食男のメキシコ遠征
以下、タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・9・20(金)闘道館19時Talk Live週刊ファイトの編集方針 I編集長の教え
・AEW放送権交渉暗礁?All Outバックステージまた事件勃発の噂も・・・
・誕生日の自主興行で38歳宣言のウナギ・サヤカ!来年は両国開催へ
小林邦昭さんが膵臓癌で亡くなった。享年68歳。謹んでお悔やみ申し上げます。
記者とは週刊ファイト旧タブロイド紙の時代から、結構何度も取材している。いや、正確には「会っている」というだけなのだが・・・。その証拠にというか、なんの件だったのか、どういう内容だったのか、まったく思い出せない(苦笑)。恐らく先輩記者のアシスタント(?)で現場について行っただけだったからなんだろうと自身を納得させるしかないが、「記憶力が悪い」とはよく言われること。小林さんに限らず、覚えてないことが多々あることは自覚している。
ただし、鮮明に記憶していることがある。インタビューの内容ではなく、いつも違う女性に囲まれていたこと(笑)。いやもう、元祖モテモテ男というのが、これは間違いなく小林邦昭さんの最大の印象なのだ。
その後、ミスターポーゴの例を持ち出すまでもない。ヒール役の選手とか、初代タイガーマスク佐山聡の敵役のほうが、実生活ではモテモテというのは、昭和の時代から記者の実感でもある。DWA(同志社プロレス同盟)の1学年先輩・みぶ真也さんも、「黄色い声援」の記憶を寄稿してくれた通りだ。あの時代を現場で見ていた昭和プロレス者なら、新日本プロレスにいた二人の小林、ストロングの方はあっち系で、こっちはレディ・キラー小林なのだった。
▼みぶ真也・小林邦昭追悼 天国で闘うお兄さんに黄色い声援が聞こえる
長州力・維新軍かませ犬の反乱!新幹線食堂車完食男のメキシコ遠征
比較的長く仕事で小林邦昭さんにインタビューしたのは、2012年のリアルジャパン(現ストロングスタイル)の煽り記事用である。すでにデジタル一眼レフの時代なので、これは探したら元が保存されていた。上記写真に写っているのは、短い髪の毛時代の高橋ヒロムである。
ただ、この時にせよ、当時リアルジャパンの立会人とかでリングのアングルに絡んでいたから、その話を聞きに多摩川の野毛道場に行ったのだが、都心からやたら遠かったこと、小林さんがかなり遅れて出てきて参ったことは覚えているが、インタビューの内容はまるで・・・(苦笑)。
やたら腕を見せて、「どうだ! 鍛えているから太いだろう」との自慢と、待たされたせいで、若き高橋ヒロムらが熱心に練習していたのは記憶にあるのだが・・・。あと、ちょうど行った日が、地上波番組『before after』という改修工事の番組で、一時的な引っ越しの初日だったからテレビ局のプロデューサーらが来ていたこと。当然「今は秘密なんで書かないでくれ」と釘をさされたことは鮮明だ。
その後も、何度か挨拶程度だが色んな場所で会ってはいる。ターザン山本と一緒だったこともあった記憶があるのだが、「また違う女と一緒」だけは覚えていても、なんの話でなぜにターザン山本がいたのかも失念してしまった。
経歴なりの「真面目な話を専門媒体記者らしくやれ」とお叱りを受けそうになるなら、やはり、なぜに長州力のジャパンプロレスに行ったのかということになる。初代タイガーマスクがスグに引退してしまい、ライバルがいなくなったからということにされていたが、それはもちろん体の良い言い訳であって、まったく関係ないことは述べるまでもない。
確か、メキシコ修行時代に長州力との関係が深まり、かませ犬たちの反乱というか、維新軍の原点がジャパンプロレスに繋がっていく。新間寿の下僕だった大塚直樹の反発も含めてのことだ。
小林邦昭といえば新幹線食堂車完食男の伝説エピソードであり、虎ハンターとして初代タイガーマスクのマスクに手をかける絵なんだろうが、それはリング上のオモテだけ見ている方のイメージである。大人向きの週刊ファイトは、ジャパンプロレスの1985年のほうが、より頻繁に小林邦昭を取り上げたのはこのためだ。また、選手としてはこの時期が最も輝いていたことも間違いない。
▼小林邦昭を偲ぶ 全日へ転出1985年 NWAインターナショナルjr.王者
上記、Favorite Cafe 管理人さんの回顧録、また”虎ハンター”誕生の大阪大会から、最後の東京ドームまでを撮影している西尾智幸記者の貴重記事も揃ったので、重複は避けることにする。
新日本プロレス83年2月8日、大阪府立体育会館より(西尾智幸撮影)
▼小林邦昭さん逝去 超貴重グラフ 虎ハンター誕生大阪~最後のリング
9・20(金)闘道館19時Talk Live週刊ファイトの編集方針 I編集長の教え
以下、タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
オフレコ さて、上記は電子書籍ジャーナル販売強化からも、「この私的追悼記事は9月19日号収録のみとさせていただく。サイトには出さない!」と告げたんだが、スタッフに反対されてしまった。
―― そりゃそうでしょう。西尾さんのはもっと歴史的にも貴重ですが、せっかく古いHDDから昔の写真も探してくれたんだし、出さないと勿体ないかと。