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9月13日(現地時間・放送日)に テキサス州サンアントニオで『TNA Victory Road 2024』が開催された。
今大会のメインでは、団体最高峰王座であるTNA世界王座戦が組まれ、王者ニック・ネメス対挑戦者ムースが行われた。ベビーフェイスとして王者に君臨しているネメスに対し、前王者の権利を使いムースがリマッチで王座奪還に乗り出した。試合は激しいものになるが、当然、ムースの仲間のザ・システム (ブライアン・マイヤーズ & エディ・エドワーズ) が試合に介入しまくる。ネメスがフォールしてもザ・システムがレフェリーの足を引っ張って邪魔を繰り返し、ネメスの抗議で遂にレフェリーがザ・システムがセコンド禁止を言い渡したのだった。
激しく抗議するザ・システムだが、そこになんとJBL(ジョン・ブラッドショー・レイフィールド)が現れザ・システムを排除したのだった。この混乱にムースが必殺のスピアーを決めるが、なんとカウントツーで返したネメス。そしてネメスがスーパーキックからデンジャーゾーンを決め、ムースからフォール勝ち。ネメスが前王者ムースから完勝して王座防衛を果たした。
因縁対決となったのはジョー・ヘンドリーとジョシュ・アレキサンダーのシングルマッチだ。TNA絶対エースだったアレキサンダーだが、ヘンドリーにファンの声援が集まる事に不快感を抱き、自分は本物のプロレスラーだが、ヘンドリーはプロレスラーではなくインフルエンサーで認めないとヒール転向。遂に直接対決で決着をつける事となった。
試合は、激しい展開となり、レフェリーが試合に巻き込まれて転倒。ヘンドリーが掟破りの(アレキサンダーの必殺技である)アンクルロックを極め、アレキサンダーがタップするも、レフェリーが倒れていて無効となってしまう。この隙にアレキサンダーが蘇生してレフェリーのいない間に反則のローブロー(急所打ち)をヘンドリーに叩き込んだのだった。あとはレフェリーを起こしてヘンドリーをフォールするだけと勝ち誇ったアレキサンダーだったが、なんとヘンドリーはノーダメージで立ち上がる。反則を予測してファールカップを付けて防御していた事を明かしたのだった。あっけにとられるアレキサンダーに必殺のスタンディングオベーションを見舞い、再びアンクルロックを極めるヘンドリー。レフェリーも蘇生し、今度はアレキサンダーのタップが認められ、ヘンドリーがかつてのTNAの顔だったアレキサンダーに勝利した。
怪物PCOは盟友ライノと組み、マット・カルドナとPCOの恋人ステフ・デ・ランダーと対戦の予定だったがこの試合は行われなかった。カルドナが脅迫し、強引にランダーとタッグを組んだのだが、なんとランダーがマイクで首の負傷でドクターストップがかかり手術で長期離脱となる事を説明。引退ではなく必ず帰ってくると約束し、PCOと共にリングを去っていった。カルドナは腹いせにライノを襲撃。今後、どういう展開になるか注目される。
大会開始では、レジェンドであるハーディーズ(マット & ジェフ・ハーディー)はヒールユニット、ファースト・クラス (AJ フランシス & KC・ナヴァロ) と対戦。まさにベビーフェイスとヒールの全面対決となるが、試合はハーディーズが圧倒し、最後はフランシスを場外に排除し、ナヴァロにマット&ジェフのツイスト・オブ・フェイト競演から、ジェフ必殺のスワントーンボムを決めてフォール勝ち。ハーディーズが完勝して大会開始で観客を盛り上げた。
ほか王座戦が次々と組まれ、ノックアウト王座戦は、ジョーダン・グレイスがジャガーノートドライバーでウェンディ・チューからフォールを奪い王座防衛。TNA世界タッグ王座は前王者ザ・システムが、ノックアウトタッグ王座はスピットファイアが、Xディビジョン王座はマイク・ベイリーが、それぞれ王座を奪取した。
■ TNA Victory Road 2024
日時:2024年9月13日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ合衆国テキサス州サンアントニオ ボーイング・センター at テク・ポート(観衆2000人札止め)
<TNA世界王座タイトルマッチ>
○ニック・ネメス(王者)
19分38秒 ピンフォール
●ムース(挑戦者)
<ノックアウト王座タイトルマッチ>
○ジョーダン・グレイス(王者)
11分06秒 ピンフォール
●ウェンディ・チュー(NXT 挑戦者)
<TNA世界タッグ王座タイトルマッチ>
○ザ・システム (ブライアン・マイヤーズ & エディ・エドワーズ)
15分17秒 ピンフォール
●ABC(クリス・ベイ & エース・オースチン)
<シングルマッチ>
○ジョー・ヘンドリー
16分52秒 アンクルロック
●ジョシュ・アレクサンダー
<ノックアウトタッグ王座タイトルマッチ>
○スピットファイア(ダニ・ルナ & ジョディ・スレット)(挑戦者)
11分9秒 ピンフォール
●マリシャ(アリーシャ・エドワーズ & マーシャ・スラモビッチ)(王者)
<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○マイク・ベイリー(挑戦者)
17分32秒 ピンフォール
●ザカリー・ウェンツ(ラスカルズ 王者)
<タッグマッチ>
○ハーディーズ(マット & ジェフ・ハーディー)
9分38秒 ピンフォール
●ファースト・クラス (AJ フランシス & KC・ナヴァロ)
.@JCLayfield is at Victory Road and just TOOK OUT @Myers_Wrestling and @TheEddieEdwards!
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— TNA Wrestling (@ThisIsTNA) September 14, 2024