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7月20日(現地時間・放送日)にカナダ・ケベック州モントリオールで『TNA Wrestling Slammiversary2024』が開催された。
今大会のメインでは、6WAYイリミネーションマッチで団体最高峰王座であるTNA世界王座を賭け、六人のレスラー(ムース、 ジョシュ・アレクサンダー、ニック・ネメス、フランキー・カザリアン、ジョー・ヘンドリー、スティーブ・マクリン)が争った。現王者のムースは、挑戦者五人を相手に勝ち残らないといけないという過酷なルールになっている。試合は、まずムースがマクリンを必殺のスピアーでフォール勝ちして、排除。続いて、五人が入場口で入り乱れ、カザリアンがネメスのスーパーキックで客席のテーブルに落とされて戦線離脱した。そんな中、リングに戻った四人だが、なんとヘンドリーが王者ムースにスタンディングオベーションを決めてフォール勝ちし、王者ムースを排除したのだった。この勢いでヘンドリーが王者になるかと思われたが、ここで、TNAベビーフェイスのエース格であるアレキサンダーが、ヘンドリーに対し、レフェリーの隙をついて反則のローブロー、そして必殺のC4スパイクを決めてヘンドリーからフォールを奪い、ヘンドリーを排除したのだった。ヘンドリー新王者を期待していた会場からはブーイング。アレキサンダーはヘンドリーの人気に嫉妬したのか、ヘンドリーからフォールを奪って決着がついたのに、更にヘンドリーにマウントポジションを取り、殴り続けた。レフェリーが注意すると、今度はレフェリーに襲い掛かる。ここでネメスがレフェリーの救出に入り、ネメスとアレキサンダーが激突。ネメスがスーパーキックでアレキサンダーからフォールを奪い排除した。すると、場外でダウンしてただけで、フォールされた訳ではないので、まだ試合の権利のあるカザリアンがネメスに襲い掛かってきたのだった。休んでいたカザリアンは元気いっぱいで攻め続けるが、気力を振り絞ったネメスは最後はデンジャーゾーンを決めてカザリアンからフォール勝ち。遂にネメスが勝ち残り、新王者に輝いたのだった。そして試合後、王座防衛したグレイスや、新王者になったPCOやベイリー、ABCもリングに上がり、皆で喜びあった。
デジタルメディア王座とインターナショナルヘビー級王座(日本の力道山からの同名の王座とは別。カナダでフランク・バロア(※アンドレ・ザ・ジャイアントのマネージャーとしても有名なプロレスラー)が主催していた団体ルッテ・インターナショナルの最高峰王座。歴代王者には日本でも有名なビル・ロビンソン、ザ・デストロイヤー、アブドーラ・ザ・ブッチャーがいる。1987年に団体閉鎖に伴い消滅したのだが、2024年に突如、AJフランシスがこの王座の権利を買い取ったと発表し、自分が現在の王者だと主張して復活した)の二冠王だと主張するAJフランシスが抗争中のPCOとの王座防衛戦を行った。試合は当然、AJフランシスのセコンド、リッチ・スワンが乱入するも、ライノが邪魔者スワンに必殺のゴアを叩き込み排除。そしてPCOがAJフランシスを椅子にチョークスラムで叩きつけ、最後は必殺のPCOソルトを決めてフォール勝ち。2つの王座を奪ったPCOに恋人のステフ・デ・ランダーが祝福にきてプロポーズするとPCOもイエスと答え、カップルが誕生した。
番組冒頭では、試合に乱入され、弟のジェフ・ハーディを病院送りにしたJDC(ジョニー・“ダンゴ”・カーティス)への復讐戦を行った。マットは怒りに燃え、JDCがコーナーに上った所を捕らえ、必殺のツイスト オブ フェイトを決めてフォール勝ち。それでも許さず、試合の決着がついた後も、ツイスト オブ フェイト二連発でJDCを完全にKO。マットが見事な復讐を果たした。
また、Xディビジョン王座はマイク・ベイリーが怨敵ムスタファ・アリをシャープシューターで仕留め新王者、TNA世界タッグ王座はザ・システムからABCが奪い返した。ノックアウト王座はジョーダン・グレイスがアッシュ・バイ・エレガンスを破り王座防衛を果たした。
■ TNA Wrestling Slammiversary2024
日時:2024年7月20日(現地時間・放送日)
会場:カナダ・ケベック州モントリオール
<TNA世界王座6WAYエリミネーション・マッチ>※最後まで勝ち残った者が新王者になるルール
勝者:ニック・ネメス
参戦選手
ムース(王者) ジョシュ・アレクサンダー、フランキー・カザリアン、ジョー・ヘンドリー、スティーブ・マクリン –
<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○マイク・ベイリー(挑戦者)
シャープシューター
●ムスタファ・アリ(王者)
<ノックアウト世界王座タイトルマッチ>
○ジョーダン・グレイス(王者)
ピンフォール
●アッシュ・バイ・エレガンス(挑戦者)
<デジタルメディア王座&インターナショナルヘビー級王座タイトルマッチ>
○PCO(挑戦者)
ピンフォール
●AJフランシス(王者)
<6人タッグマッチ>
○ザ・ラスカルズ(トレイ・ミゲル、ザカリー・ウェンツ、ウェス・リー)
ピンフォール
●ノー・クォーター・キャッチ・クルー(チャーリー・デンプシー、タビオン・ハイツ、マイルズ・ボーン)
<シングルマッチ>
○マイク・サンタナ
ピンフォール
●ジェイク・サムシング
<TNA世界タッグ王座隊といるマッチ>
○ABC(エース・オースティン&クリス・ベイ)
ピンフォール
●ザ・システム(エディ・エドワーズ&ブライアン・マイヤーズ)w/アリーシャ・エドワーズ
<シングルマッチ>
○マット・ハーディ
ピンフォール
●JDC(ジョニー・“ダンゴ”・カーティス)
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