[週刊ファイト8月1日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
新日本G1 CLIMAX34開幕‼ 大阪2連戦好カードも多し!
photo & text by 西尾智幸
・今年は決勝にトーナメントを初導入
・夏の風物詩G1 CLIMAX開幕‼ 大阪2連戦好カードも満員ならず
・初日でいきなり鷹木慎吾と内藤哲也のLIJ対決
・ジェイク・リー、KONOSUKE TAKESHITA初参戦!
・Bオレッグ、Kニューマン、Gキッドらの新時代到来か!
・大阪両日とも満員ならず。その理由は?
・海野翔太・鷹木信悟初対決!
・辻陽太2連勝で歴代初の春夏制覇を宣言!
・棚橋弘至社長に物申す!
夏の風物詩G1 CLIMAX開幕‼ 大阪2連戦好カードも満員ならず
■ ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34
日時:2024年07月21日(日) 14:00開始
会場:大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
観衆:2,545人(主催者発表)
今回で34回目! また熱い夏がやってきた! 今年のG1は、大阪2連戦でスタート! しかもこの2日間は、全試合リーグ戦と豪華な内容!
初日の20日は、いきなりL・I・J対決で内藤哲也と鷹木信悟が5年ぶり2度目のシングル。鷹木が勝利しこれで両者の戦績は1勝1敗となった。また新日本初登場のジェイク・リーはSANADAと元全日本対決。KONOSUKE TAKESHITAは辻陽太との新世代対決など豪華な夢のカードが組まれ、満員こそならなかったが、4,000人以上の観衆が集まった。
2日目の21日は、TAKESHITAがDDTの両国大会に出るため欠場。本来ならジェフ・コブとのリーグ戦のはずだったが、23日の広島大会に振り替えられた。それに、関西では人気の高いDRAGON GATEが神戸ワールドで同日試合を行った。そちらが4大タイトル戦で超満員になったのもあってか、空席も目立ち半分にも満たない約2,500人と少し寂しい入りではあったが、会場の空気は外の気温に負けないくらい熱かった!
開幕2日目/内藤2連敗 EVIL悪の連携ジェイク敗退 辻陽太激勝
《第8試合 Aブロック公式戦 30分1本勝負》
〇ザック・セイバーJr.
16分3秒 ヨーロピアンクラッチ
●内藤哲也
セミファイナルでは、内藤とザックが12度目のシングル。過去の戦績は内藤の7勝4敗とリードしているが、今回は…。
今迄なら、入場から衣装を脱ぐまでの、のらりくらり内藤にイラついていた事もあったザックだが、今回は余裕の面持ちで屈伸をしながら待つ。観客がたまらず「はよせぇ!」と声にしたが(笑)。ゴングが鳴るとザックは、L・I・Jのグータッチポーズ。内藤は応えるかと思いきや、すかして唾を吐いた。
内藤は、いきなりトルネード首固め、サムソンクラッチ、マンハッタンドロップ、ジャックナイフ式エビ固めと前半から果敢に攻める。丸め込みの応酬から、内藤が低空ドロップキックからチンロック。ザックも、変形サーフボードストレッチ、ネックロックを決める。
内藤がロープ越しのネックブリーカードロップを狙うが、ザックはロープを利用しての変形卍固め。その後も、お互いに持てる技を出していくが、読み合い読み合いで3カウントを許さない。
終盤、ザックはザックドライバーの体勢に入るも、内藤はデスティーノで切り返す。しかし、そのあとザックは強引にザックドライバーを炸裂。
最後は打撃の応酬から、内藤の延髄斬りをかわしたザックが、お見事なヨーロピアンクラッチで内藤から3カウントを奪った。
《第9試合 Bブロック公式戦 30分1本勝負》
〇辻陽太
19分50秒 マーロウクラッシュ⇒片エビ固め
●デビッド・フィンレー
メインは、辻とフィンレー。ゴングが鳴るとじっくりいくのかと思いつつ、髪の毛の引っ張り合いから、場外へ逃げたフィンレーに辻はトペ・スイシーダ! 場外戦のあと、リングへ戻ると辻は逆エビ固め、ケブラドーラ・コンヒーロ、ストマックブロックなどで攻める。
しかし、このまま終わるフィンレーではない。振り子式背骨折り、ブレーンバスターの体勢から前方に落とし、エプロン側に出た辻に強烈なドロップキック。場外に落ちた辻を追いかけ、またも場外戦に。えぐかったのは抱えてそのまま鉄柱に投げつけた。辻は頭を押さえて暫く動けず。その間にフィンレーは放送席の高橋ヒロムを挑発し、唾まで吐きかけた。
再びリング上では、ブレーンバスターの掛け合い。そして辻は必殺のジーンブラスターを出すもスタミナの消耗が激しく、決定打にはならず。
しかし、最後はコーナーからのマーロウクラッシュで試合を終わらせ、2点をもぎ取った。
試合後、マイクを取り「史上初の春夏連覇を達成してやる」と高らかに宣言した!