[ファイトクラブ]最終盤で上がり続ける期待値! ノア『MONDAY MAGIC』第4回大会

 プロレスリング・ノアで全5大会の開催が発表されていた、NOSAWA論外プロデュース『MONDAY MAGIC』も遂に第4回目を迎えた。第4回大会も前売り段階で完売。約3週間後の第5回大会も完売済という事実は最終盤を迎えても尚期待値が高い事を証明していると言える。2024・1・2有明アリーナビッグマッチに向けて打たれる布石も本興行より多かった、今大会の全戦レビューをお届けしたい。


[週刊ファイト12月7日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼最終盤で上がり続ける期待値! ノア『MONDAY MAGIC』第4回大会
 photo & text by 鈴木太郎
・拳王&小島聡電撃合体 『ケンコジ』、征矢学&潮崎豪GHC前哨戦制す
・GHCハードコア3wayニンジャ・マック激勝!田中将斗、Sクレイジー
・妖艶HAYATA&ライジングHAYATOヴィジュアル系タッグ実現!
・野崎渚約1年4ヶ月振り復帰戦も試運転ムード
・”グレート・ムタの娘”謎の女子レスラー愚零闘咲夜の正体は?
・外国人タッグ敗戦も初参戦組マッサーロ アルファ・ゾーに感じた期待値
・GHCナショナル最終前哨戦ほぼ触れ合わぬ当事者Jモリス大原はじめ
・1・2有明Jrタッグ前哨戦YO-HEY、ドラゴン・ベイン制す+アレハンドロ


■プロレスリング・ノア『MONDAY MAGIC ep4』
■日時:2023年11月27日(月) 19:00開始
■会場:東京・新宿FACE
■観衆:未発表

 プロレスリング・ノアがNOSAWA論外プロデュースで提供するスピンオフブランド・『MONDAY MAGIC』。全5大会の限定シリーズは、新宿FACEで前売完売になるまでの盛況っぷりを見せているものの、シリーズは折り返し地点を過ぎて、遂に4回目に到達。全カード当日発表にして、ネームバリューを持つゲストが毎回多数参戦している中で、今大会も数々の魔法が月曜夜に降り注いでいった。
 過去の3大会に比べてしまうと、一つひとつの事象におけるサプライズは若干薄く感じられたものの、HAYATAとライジングHAYATOのヴィジュアル系タッグの実現だったり、GHCハードコア王座戦の3WAYマッチであったり、メインで実現した拳王と小島聡のケンコジタッグだったりと、会場のノリの良さは『MONDAY MAGIC』の中でも過去最高級だったのではないだろうか?

▼1・2有明に期待と不安入り混じるNOAH後楽園メッタ斬り

[ファイトクラブ]1・2有明に期待と不安入り混じるNOAH後楽園メッタ斬り

 2024・1・2有明アリーナの対戦カードも徐々に決定しつつある。この日は【グレート・ムタの娘】という触れ込みで存在が匂わされていた女子選手の名前が、愚零闘咲夜(グレート・サクヤ)であることが判明。この日復帰した野崎渚とタッグを組んで、有明アリーナに降臨する。また、第3回目でエキシビションマッチながらプロレスデビューを果たした佐々木憂流迦も、方舟の象徴・杉浦貴とのシングルマッチでプロレス本格デビューが決定した。本興行では動きが無かった有明の対戦カードであるが、第3回目で決まったJrタッグ王座戦や、先の2カードを始め、既出カードの約半分が『MONDAY MAGIC』で発表されている事実も興味深い。残すは12・18新宿FACEの1大会のみだが、こちらは約3週間前にもかかわらず既に完売が決定。事前カード発表の無い月曜の魔法は、最後に観衆へ何を見せてくれるのだろうか・・・?

▼NOSAWA論外 月曜魔術炸裂!ノア『Monday Magic』初回大会を斬る

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▼浮かび上がった【現地>配信】ジレンマ超満員第2回MONDAY MAGIC

[ファイトクラブ]浮かび上がった【現地>配信】ジレンマ超満員第2回MONDAY MAGIC

▼折り返し地点も勢い止まらぬ『MONDAY MAGIC』顧客満足度!

[ファイトクラブ]折り返し地点も勢い止まらぬ『MONDAY MAGIC』顧客満足度!

拳王&小島聡電撃合体 『ケンコジ』、征矢学&潮崎豪GHC前哨戦制す

<メインイベント タッグマッチ>
拳王 ○小島聡
(10分48秒 剛腕ラリアット⇒片エビ固め)
征矢学 ●潮崎豪

 第4回と佳境に突入した『MONDAY MAGIC』メインで放たれた最大の魔法は、拳王と小島聡の電撃合体であった。2022年には小島聡のNOAH参戦中にGHCヘビー級王座をかけて対峙するなど水と油の関係に思われた両者は、2023年に入ってからも『MONDAY MAGIC』初回大会メインでグレート・マミーに扮した小島聡と拳王が対戦するなど接点は生まれていたのだが、ここに来てタッグ結成に至ったのは今年6月の『金剛』解散も大きかったか。
 試合前から互いに険悪な雰囲気も、時間が進むにつれて関係性は良化。2024・1・2有明アリーナでのGHCヘビー級王座戦・『拳王vs.征矢学』の前哨戦という構図も、試合のキーは潮崎豪と小島聡のマッチアップにあったように思う。最後は小島が本年度『N-1 VICTORY』覇者の潮崎から会心のピンフォールで、試合後は拳王と握手を交わす衝撃的展開に発展。バックステージこそ拳王節炸裂で「リクエストしたのは天山なのに」とやっていたが、大会終了後に生配信された拳王のYouTubeチャンネル『拳王チャンネル』では小島聡と共演するなど、『ケンコジ』タッグがここに爆誕したのである。

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