プロレスリング・ノアの『MONDAY MAGIC』の勢いが止まらない。予定されている全5大会も11・13新宿FACEで遂に3回目と折り返し地点に達したものの、この日も全席が前売り段階で完売。残る2大会も既に完売目前だというのだから、期待値の高さが窺える。コロナ禍でチケット代が高騰するプロレス業界の傾向に逆らうかのような満足度の高さとチケット代の安さは、現代プロレス界に対する強烈なアンチテーゼではないだろうか？
［週刊ファイト11月23日号］収録 ［ファイトクラブ］公開中
▼折り返し地点も勢い止まらぬ『MONDAY MAGIC』顧客満足度！
【チケット代最安3,000円】のアンチテーゼ
photo & text by 鈴木太郎
・佐々木憂流迦プロレスデビュー戦魅せたフランケンシュタイナー
・大原はじめGHCナショナル次期挑戦者ランブル優勝！
・元子役俳優タイタス・アレクサンダーNOAH初参戦勝利で方舟侵攻宣言
・「足長い」野崎渚11・27『MONDAY MAGIC』で約1年4カ月ぶり復帰！
・満了後退団⇒即復帰戦も懸念は今後の参戦先？
・「辞めるタイミングは幾らでもあった」という感想
・ドラゴン・ベイン-アルファ・ウルフ【兄弟対決】熱闘ドロー
・新星揃い踏みG.L.G撃破！清宮海斗&新日・大岩陵平&全日・安齊勇馬
・GHCヘビー陥落後も格落ちないジェイク・リー
■プロレスリング・ノア『MONDAY MAGIC ep3』
■日時：2023年11月13日（月） 19:00開始
■会場：東京・新宿FACE
■観衆：未発表
回を重ねるごとに満員になっている、プロレスリング・ノアの『MONDAY MAGIC』。グレート・ムタ来場を謳った前回大会に続き、第3回大会も前売段階で全席完売と、全カード当日発表にもかかわらず大いに盛り上がりを見せている。
今回は、大会プロデューサーであるNOSAWA論外がリング上に初めて現れない大会となり(サイン会には来場)、数少ない事前公開情報だった梅咲遥の参戦も欠場により無くなった。それでも、前説で決定したGHCナショナル王座次期挑戦者決定戦に加え、メインで実現した清宮海斗&大岩陵平&安齊勇馬の揃い踏みは、3回目にして一番サプライズに溢れる大会だったのではないだろうか？
一番安いチケット代が3,000円とは思えない圧倒的満足度の高さは、最安値の席が5,000円という団体が増え、チケット代も高騰しつつあるコロナ禍以降のプロレス興行に一石を投じる、痛快なアンチテーゼとしか言いようがない。
『MONDAY MAGIC』も折り返し地点を過ぎて、残すは11・27と12・10の2大会のみ。既にチケットが完売しているプレイガイドもあり、当日の完売は必至の情勢だ。まだ明かされていない【グレート・ムタの娘】や、今ブランドで復活したGHCハードコア王座の行方も気になる残り2大会で、本戦に向けたどのような魔法がかけられるのか期待したいところだ。
▼NOSAWA論外 月曜魔術炸裂！ノア『Monday Magic』初回大会を斬る
▼浮かび上がった【現地>配信】ジレンマ超満員第2回MONDAY MAGIC
佐々木憂流迦プロレスデビュー戦！魅せたフランケンシュタイナー
佐々木憂流迦プロレスデビュー戦！魅せたフランケンシュタイナー＜第1試合 エキシビジョンマッチ 10分1本勝負＞
拳王 △佐々木憂流迦
（10分00秒 ※時間切れ引き分け）
△征矢学 中村大介
『MONDAY MAGIC』の初回大会が開催される前から、専門誌等で噂されていたMMAファイター佐々木憂流迦のプロレス参戦が遂に実現。エキシビションマッチでは、GHCヘビー級王者・拳王と組んで、征矢学&中村大介と相対することになった。エキシビション扱いながら、2024・1・2有明アリーナで行われるGHCヘビー級王座戦『拳王vs.征矢学』の前哨戦を挿入する異色かつ異例のカードも、終始憂流迦にスポットの当たる展開だった。
総合格闘技出身者特有のサブミッションは予見できたものの、驚かされたのは中盤で征矢に繰り出したフランケンシュタイナーであった。総合で主戦場としている階級から、現在は100kg近いヘビー級の体格に改造しているとの話は漏れ出ていたが、それでも大幅に肉体改造を施して10分間を終えた姿は今後に期待が持てる内容だった。
