［週刊ファイト11月23日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼GLEAT梅田T-Hawk膝十字-神野聖人！G-REX防衛&5対5下剋上戦
　photo & text by 西尾智幸
・T-Hawkが神野聖人を下しG-REX5度目の防衛成功
・3か月に渡るストーリーにピリオド
・若手が越境タッグで個性的なベテラン勢に挑戦
・CIMAが8か月ぶりに大阪で復帰戦
・チェック島谷、怒濤の急所攻撃に「ちん○ん痛い！」
・クリスマスイブにKAZMA SAKAMOTO20th大会決定
・同所で展開されるストーリーが分かりやすい

GLEAT梅田T-Hawk膝十字-神野聖人！G-REX防衛&5対5下剋上戦

■　GLEAT　Gプロレスリング Ver.64 -BURN YOUR HEART-
日時：2023年11月12日（日） 開始14:00
会場：大阪・梅田ステラホール
観衆：241人（主催者発表）

＜第6試合　G-REX選手権試合＞
○T-Hawk【王者】
　18分58秒　変形膝十字固め⇒セコンドのタオル投入によるレフェリーストップ
●神野聖人【挑戦者】
※王者T-Hawkが5度目の防衛に成功

　梅田ステラホールにて、初のG-REX王座戦が開催された。ことの発端は、9・9同会場にてメインで行われた、河上隆一&KAZMA SAKAMOTO&クワイエット・ストームvs. T-Hawk&エル・リンダマン&ジュンジェvs.鈴木鼓太郎&ハートリー・ジャクソン&佐藤恵一による「ランバージャック鞭打ち6人タッグ3wayマッチ」である。
　場外に落ちれば“鞭打ち執行人”が鞭で叩いてリングに戻すルール。この執行人をやんず家のメンバーとウナギ・サヤカが行った。ルールにのっとり場外に落ちたT-Hawkに神野聖人が鞭を打った。ところが突然の逆ギレ！　ルールだからと周りになだめられるが、神野も切れられる筋合いはないとばかりにつっかかっていく。

☆9・9の記事はこちら　https://miruhon.net/246669

　会場の空気が変わるくらいの乱闘となり試合後も舌戦が続く。そして、その場で次回10・21の大阪大会にて、タッグで激突することが決定。その結果は、神野がT-Hawkから直接フォールを取り、タイトル挑戦権を得てこの日の大会となった。

　ゴングが鳴った瞬間、神野がラリアットを放つとたまらずT-Hawkは場外へエスケープ。しばらく動けず。リングに戻るも更にエルボーなどを受け、動きが鈍いチャンピオン。首を押さえるような仕草が続いた。

　しかし、反撃が始まる！　突進してきた神野を場外へ落としスライディングキック。そこから戦場は場外へ。T-Hawkは神野を持ち上げそのまま鉄柱へぶつけ、さらに肩車からセコンドに投げつけるなどかなり手荒い攻撃。その時、神野は脚を痛めた様子。
　リングに戻ってからも、ロープにも走れない状態の神野。スタンディングのままのチョップ合戦や投げ技で応戦するも、T-Hawkは踏みつけ、トーホールドなど徹底した脚殺し！

　ラリアットなども見舞う神野だが決定打にはならず。最後は、T-Hawkが渾身の変形膝十字固め。何度もロープに手を伸ばそうとするが動けない。それでも耐える神野だったが、これ以上危険とみなしたセコンドがタオルを投入。TKO負けとなった。


　意地は通した神野だったが、その代償は大きく全く立てないまま。T-Hawkも暫くは立てなかったのが、この試合の激戦を物語っている。ベルトやメダルの授与、記念撮影が終わるとマイクを持ち、やんず家を認め檄を飛ばし、座り込んでいる神野を称えた。
　そして、締めの挨拶をしかけた時CIMAが現れ、マイクを奪い社長の意向を伝え忘れた事があるといい全選手を呼び込みVTRを流した。それはKAZMAの20周年大会の告知だった。12・24大阪、そしてカードはKAIENTAI DOJO時代の師匠TAKAみちのくと組み、相手はカズ・ハヤシ&藤波辰爾！　これには会場もどよめいたが、なにより一番ビックリしたのは当の本人！　ガチ・サプライズだったので、感極まったような表情。そして、GLEATでたっつぁんと戦えると喜びを表した。

その他の結果/セミは5vs.5下剋上マッチ　若手が連合軍を結成！

＜第5試合　下剋上10人タッグバトル＞
○カズ・ハヤシ
田中稔
CIMA
池本誠知
本間朋晃
　12分22秒　丸め込み
井土徹也
飯塚優
●頓所隼
ジュンジェ
鬼塚一聖

　普段は組まないメンツも含め、若手越境タッグが実現。対するは、海千山千のベテラン勢。これまた、個性豊かなメンツ。ケガから8か月ぶりの大阪復帰となったCIMA、格闘技色の強い池本、新日本から参戦の本間、そして各団体で数々の戦績を残してきたカズに稔。
　このひと癖もふた癖もある熟年メンバーを攻略し、新しい世代が勝ち名乗りを上げられるのか？！