[ファイトクラブ]台風の影響もなくGLEAT大阪無事開催 村山、石田の復帰決定だが…

[週刊ファイト9月21日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼GLEAT大阪「超カオスな鞭打ちマッチ」ウナギ女王様、MICHIKOが河上を調教
 photo & text by 西尾智幸
・台風の影響もなく無事開催!まずは山村武寛のDJタイム
・石田凱人、やんず家の前説で本番スタート
・稲葉ともかvs.ジャナイ・カイの闘いは女子版UWF
・プレミアム鞭打ち執行人にウナギ・サヤカ女王様
・リング下が主戦!あちこちで鞭の音と「痛い!」の声
・T-Hawkが神野聖人の鞭にぶち切れ、試合が止まる
・バックステージで河上隆一をMICHIKOが急襲・調教!
・超カオスな大会=インパクトのあった面白い大会


台風の影響もなくGLEAT大阪無事開催 村山、石田の復帰決定だが…

■ GLEAT G PROWRESTLING Ver.58 -MAX VOLTAGE-
日時:2023年9月9日(土)14:00開始
会場:梅田ステラホール
観衆:238人(主催者発表)

 まだ、残暑厳しすぎる日本。しかも、台風13号の影響で選手が無事に来阪できるのかという心配もあったが、欠場なく無事に開催された。会場は満員となり、常連客も多くイイ空気が流れる。
 試合前は恒例、山村武寛のDJタイム。観客にも声を出させ会場を暖める。山村は、2019年4月の試合で頸椎損傷の大怪我し、現在も長期欠場中だが、自身のX(旧twitter)にて12月30日TDC HALLにて復帰をすると宣言。しかし、リンダマンやT-Hawkは『反対』とリツイートしている。それでも、本人の気持ちは前向きだが…果たして復帰は大丈夫か? 
 山村タイムが終われば、これまた腕を2か所骨折し欠場中の石田凱人がマイクを持って前説。2か月前はギブスが痛々しかったが、今は写真の通り。こちらは、来月9日後楽園で復帰戦決定。更に来月の同所での対戦相手募集中的な発言。そのあと、まだ話し終えていないのにBGMが鳴り始め、スタッフに御立腹であった。

 更に、やんず家の伊藤貴則が追い打ちトーク。いい意味でGLEATは日本一のトーク団体だろう。

メインはカオス過ぎ!ウナギ女王様降臨T-Hawkブチ切れ石田争奪戦

<第7試合 無制限1本勝負>
ランバージャック鞭打ち6人タッグ3WAYマッチ
※鞭打ち執行人=伊藤貴則、鬼塚一聖、児玉裕輔、神野聖人&プレミアム執行人=ウナギ・サヤカ女王様
河上隆一
○KAZMA SAKAMOTO
クワイエット・ストーム
 17分19秒 首固め
T-Hawk
エル・リンダマン
●ジュンジェ
※もう一組は鈴木鼓太郎&ハートリー・ジャクソン&佐藤恵一

 まず、やんず家の4名とウナギが鞭打ち執行人としてバラ鞭を持って登場。伊藤は何故かラーメンの振りザルも持っている。その後、3チームが出そろった。通常のランバージャックは、セコンドがリング下に落ちた選手をリングに戻すが、今回は落ちれば最大5人の鞭の餌食になる!

 果たして、どんな試合になるのか? ぶっちゃけ観客の期待はどのチームが勝つかより、鞭がどうなるのかが気になって仕方ないところだろう(笑)。試合は、静かにスタート。しかし、早速T-Hawkが落とされかけるが、ウナギ達が狙いを定めると必死の形相でリングに戻る。

 そして、最初の犠牲者は鼓太郎だ。落ちた瞬間、待ってましたとばかり鞭が飛んで来る! 必死にリング下を逃げ回る鼓太郎だが、追い掛け回されてまた鞭打ち!! 
 叩いている執行人のみなさん、めっちゃ楽しそうなんですが(笑)。

 ここから、正直試合を追う暇がないです。誰か順番に落ちて来て、叩かれるごとに会場は盛り上がるが、リング上で技を出しても大して盛り上がらないし。
 そんな中、異変が。ジャクソンがやんず家にバシバシに叩かれても全くの涼しい顔。そこで、ウナギに替わって一発入れると『オウ…ッ』と痛がりながらも大人のため息(笑)。このいかついキャラだからこそ、ギャップが面白い。なんか、ここまで来たらカオスとしかいいようがない。

 勿論、リング上でもしっかりと技の攻防は行われておりますよ。

 そして、ここで事件勃発。場外に落ちたT-Hawkがルールとして鞭で叩いた神野に切れる。
 まあ「いてえなぁ!コラ」くらいはあるだろうが、その切れ方が異常でしつこく、神野も切れて応戦し、止めるのが先決とリング上の試合も止まってしまう。最初は普通に観ていた観客もさすがに「え? ガチ切れなの?」という空気で静まってしまう。

 なんとか、両者をなだめて一旦試合に注目を戻そうと、ほかの選手が盛り上げようとする。

 しかし、すぐに神野に突っ掛っていくT-Hawk。その時、リング上はジュンジェとKAZMA。ジュンジェ攻勢だったが、フェイントからの首固めでKAZMAが丸め込んで勝利を得た。

 丸め込みは納得。派手な技を決めても大して盛り上がらないなら、一瞬で終わらせて正解かと。しかしながら、試合後もマイクを持って舌戦を繰り広げるT-Hawkと神野。結局、お互いパートナーを連れて次回大会で決着を着けようという流れになった。「あ! そういう事だったのね」って感じで観客もある意味安心したのではないだろうか?(笑)。しかし、あの空気を作ったT-Hawkは一流である。
 そして、やっとその抗争が落ち着いたところで、KAZMAがマイクを取り「試合に勝ったの、俺なんですよ…」と喋る。観客も「そうだった!」と笑いながら拍手。
 少し話しかけたところで、今度は井土が乱入しリングサイドにいた石田に打撃。また困惑するKAZMA。井土は石田に上がって来いと促す。
 「石田の相手は俺!」とアピール。更に、伊藤、田村も名乗りを上げる。3人に対戦を迫られた石田は、来月のステラホール大会で4WAYでやってやる! とこれまた次回大会の予告!

 それで納得した3人がリングを去ると、KAZMAが再び「俺が試合勝ったんだけど」で、やっと締められ最後はバルクのメンバー4人でポーズ!
 試合後のバックステージでは、島谷も加わったバルクのメンバー。河上が中心となって勝利の喜びを味わう。鞭も気持ち良かった! もっと味わいたかった! と叫ぶと突然MICHIKOが鞭を持って乱入! バシバシと叩き、蹴りつけるが、気持ちよさそうにあえぐ河上。ほかのメンバーは気がつけば誰もいなくなっている。そして最後は、バキバキの目をして、突然MICHIKOを抱きかかえ、どこかへ消えていった。 うーん、どういうオチ?? 最後までカオスであった(笑)。

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