チーム3D復活!クリス・セイビン新王者!Impact Wrestling1000

(C)TNA

 9月14日(現地時間・放送日)に『Impact Wrestling』が放送された。
 今放送では、番組1000回記念放送という事で、2023年9月14日と2023年9月21日の二週にかけて、1000回記念大会を放送する事となった。番組冒頭では、創始者ジェフ・ジャレットからハルク・ホーガン、スティング、カート・アングル、リック・フレアーらレジェンドから、AJスタイルズ、クリスチャンらTNAで活躍し現在はWWEやAEWの中心で活躍している選手、そして現在の所属選手までが映し出され1000回記念を彩った。

 2023年9月14日放送回の目玉は、やはりチーム3Dの復活だ。デジ・ヒット・スクワッド(ロヒット・ラジュ&シャンパン・シン)がリング上で、自分たちがいかに優れたタッグチームかをアピールしていると、音楽が鳴り響き、まず、ブリー・レイ、続いてブラザー・ディーボンが現れ、チーム3Dが復活したのだった。いつもはヒールでブーイングを浴びているブリー・レイも、今回ばかりは観客から「チーム3D」コールを受けてベビーフェイス化。観客の期待に応えて、ワッツ・アップ、そしてダッドリー・デス・ドロップを決めてフォール勝ち。更に、試合後に、パワーボム・オン・ザ・テーブルも決め、まさにチーム3Dショーとなった。放送ではカットされたが、試合終了後は、自分たちのキャリアでいかにインパクト・レスリングが重要であったかをマイクアピールしている。

 番組冒頭では、スコット・ダモール社長がインパクト・レスリングの歴史を振り返り、特に女子部門であるノックアウト部門は素晴らしいと、インパクト・レスリング殿堂入りのゲイル・キムを呼んで讃えた。すると、そこに、なんとビューティフル・ピープル(アンジェリーナ・ラブ&ベルベット・スカイ)が現れ、自分たちだけは美しいが、ノックアウト部門など醜いと罵ったのだった。これに対し、現王者のトリニティ、レジェンドのオーサム・コングらが反発。逆にノックアウトヒール勢はノックアウト部門を罵る事には抵抗があるもののビューティフル・ピープルに賛同。一触即発となり、最後にはレジェンドのミッキー・ジェームスが現れベビーフェイス勢に加勢。10人タッグマッチで対戦が雌雄を決する事となり、その試合は2023年9月21日放送回で行われる事となった。

 また、フィスト・オア・ファイヤードマッチが行われた。フィスト・オア・ファイヤード(Feast or Fired)はインパクト・レスリングのコンセプト試合だ。リングの四方に吊り下げられたブリーフケースを手に入れる事を数人のプロレスラーがバトルロイヤル形式で競う試合で、3つのケースには王座(世界王座、Xディビジョン王座、タッグ王座)に挑戦する権利書が入っているが、残り1つには解雇通知が入っているというギャンブル的な要素が強い戦いだ。バトルロイヤル形式でケースを奪いあう中、まずクリス・ベイ、続いてクレイジー・スティーブ、上村優也がケース獲得。最後のひとつは、ライノが強烈なゴアでケースを場外にふっ飛ばし、それをムースがキャッチしてムースが獲得した。ケースを開くのは後日になる。

 また、ジョシュ・アレキサンダーも1000回記念を祝福。自分が15歳の頃から、視聴者として見ていた番組の1000回記念に出場する事になった事に感無量と歴史を讃えた。そして自分は怪我で欠場でインパクト世界王座を返上しており、誰かに敗れて王座転落した訳ではないので、取り返したいとアピールすると、現王者のアレックス・シェリーが今の王者は自分だと一触即発。そこにザ・ラスカルズが現れ、二人を攻撃。アレキサンダーは迎撃するも、シェリーは、加勢せずリングから去る。結果、アレキサンダーは二人を相手にして、一方的にやられる結果となった。アレキサンダーとシェリーは対決へ突き進みそうだ。

 フランキー・カザリアンとエディ・エドワーズの夫婦タッグ対決はカザリアン組が勝利。試合後、カザリアンは妻のトレイシー・ブルックスが2023年インパクト・レスリング殿堂入りとなった事を発表し、お祝いした。
 そして、メインではXディビジョン王座戦で、王者リオ・ラッシュに前王者クリス・セイビンが挑戦。激戦の末、最後は必殺のクレイドル・ショックをリング中央で決めて堂々のフォール勝ち。セイビンが王座返り咲きでロースターがバックステージから現れて祝福。セイビン新王者の大団円となった。

■ Impact Wrestling
日時:2023年9月14日(現地時間・放送日)
会場:アメリカ合衆国 TVテーピング

<Xディビジョン王座タイトルマッチ>
○クリス・セイビン(挑戦者)
 ピンフォール
●リオ・ラッシュ(王者)

<タッグマッチ>
○フランキー・カザリアン、トレイシー・ブルックス
 ピンフォール
●エディ・エドワーズ、アリーシャ・エドワーズ

<タッグマッチ>
○チーム3D(ブリー・レイ&ブラザー・ディーボン)
 ピンフォール
●デジ・ヒット・スクワッド(ロヒット・ラジュ&シャンパン・シン)

<フィスト・オア・ファイヤードマッチ>
ブリーフケース獲得:
クレイジー・スティーブ、上村優也、ムース、クリス・ベイ

参戦選手
スティーブ・マクリン、PCO、ジョー・ヘンドリー、KUSHIDA、ラレド・キッド、ブライアン・マイヤーズ、ケビン・ナイト、ブラック・タウルス、ジョニー・スウィンガー、ヒース、サミ・キャラハン、ジョン・スカイラー、ブーピンダー・グジャール、アクション・ブラボー、ジョン・スカイラー、ジョナサン・グレシャム、ジェイ・ビダル

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