8月20日(日)、オカダ・カズチカがABC系の人気番組『ポツンと一軒家』に出演した。この日の内容は『ポツンと一軒家』だけではなく、ABCと同じテレビ朝日系列の『帰れマンデー見っけ隊』とのコラボ企画である。
オカダは今年『帰れマンデー』にも出演した。今回は『ポツンと一軒家』とのコラボということで、より過酷な旅となっている。
あっという間にバス旅は終了。しかし、ここからが本当の過酷旅!?
普段の『ポツンと一軒家』は衛星写真を頼りに、スタッフが車で狭い悪路を通り、ポツンと一軒家を目指すという番組。しかし今回は、オカダ・カズチカを含む有名人たちが路線バスに乗って終点のバス停で降り、歩いて『ポツンと一軒家』を捜索する。
今回の目的地は静岡県にある、4年前に『ポツンと一軒家』で取材した茶畑を営む佐藤さん一家。その翌年、やはりABC系『大改造!!劇的ビフォーアフター』で、佐藤さん一家は築150年の古民家をリフォームした。
佐藤さん一家が所有するのはただの茶畑ではなく『黄金の茶の間』と呼ばれる絶景。あれから3年後、『ポツンと一軒家』の佐藤さん一家および『黄金の茶の間』はどうなっているのか?
オカダと共に『黄金の茶の間』を探すのは、『帰れマンデー』のMCである漫才コンビのサンドウィッチマン(伊達みきお&富澤たけし)と、お笑いトリオのロバートの秋山竜次という4人。オカダは3人のコメディアンに囲まれてしまった。
衛星写真で『黄金の茶の間』を確認すると、終点のバス停からやたら遠いうえに道らしい道が見えない。ロバート秋山は『ランボーの軍事作戦写真』と形容した。
まずは、いつもの『帰れマンデー』のように、バス停からサイコロを振り、バスに乗って出た目だけ進む。停まったバス停から歩いて飲食店を探し、そこで食事するまで次のバスに乗れないというのが番組のルールだ。そのため、できるだけ大きな目を出して先に進みたい。最初にサイコロを振る大役(?)を任されたのはオカダだった。
オカダが出した目は、最大の6。さすがスター・レスラーは持ってる。
やって来たバスは、ワゴン・タイプの乗用車。つまり、普通のバスだと通れないぐらいの細い道を走るということだ。しかも、2時間に1本という田舎路線である。
バスが出発すると予想通り、対向車があるとすれ違うのも困難なほどの狭い道。こんな山道では、とても飲食店があるとは思えない。
ところが、山道を抜けると集落が広がり、6つ目のバス停で降りるといきなり古民家を改装したようなカフェが目の前にあった。こんな奇跡は滅多にない。
だが、残念なことにこの日は定休日。ただ、店の人がいたので、飲食店情報を訊いた。店の人によると、数百メートル先に蕎麦屋があるという。これはラッキーだ。この付近では『在来そば』というのが名産らしい。
4人がしばらく歩くと、情報通り蕎麦屋があった。しかも今度は営業中。4人は喜び勇んで蕎麦屋に入る。
4人は、千年以上も品種改良されていないという『在来そば』のざるそばに舌鼓を打った。オカダも思い切り蕎麦を頬張る。
蕎麦を堪能した後は、最寄りのバス停から旅を再開。ロバート秋山が振ったサイコロは3で、もう終点の日向(ひなた)バス停だ。いつもの『帰れマンデー』に比べると、バス路線が圧倒的に短い。
しかし、逆に言えばバスに乗る距離が短い分、歩く距離が長くなるということだ。しかも、『ポツンと一軒家』がバス停の近くにあるはずがない。
次に来たバスはさっきと違い本格的な大型バスで、道も広くなった。4人はバスに乗り込む。バスの中からオカダが「よくきたなぁ、日向へ」と書かれた看板を発見した。するとサンド富澤が「鬼が言うやつ。『よくきたなぁ!』って」と怖いことを言う。
すると、バスのアナウンスで「次は堂下(どうした)」と聞こえてきた。ここでもロバート秋山が「これも鬼っぽいっすねえ」と言うと、またサンド富澤が鬼の口調で「どうした! お前の力はそんなものか!?」と凄む。
バスは終点の日向バス停に着いた。本来の『帰れマンデー』なら、ここから飲食店を探し、見付けて食事すれば終了となるが、今回は『黄金の茶の間』を目指す。
まだまだ道は広く、集落もある。つまり『ポツンと一軒家』はずっと先ということだ。ここからが本当の過酷旅となる。
オカダ・カズチカ、水前寺清子に叱られる!?
バスから降りた4人が歩いて『黄金の茶の間』を探すが、道のりは遥か遠い。途中で商店があったので、そこのおばさんに聞き込み。水前寺清子に似たおばさんによると、ここから『黄金の茶の間』までは歩いて1時間以上はかかるそうだ。
おばさんが道順を説明する。
「直進すると左側に諸子沢橋という緑の橋があって、その橋を渡らないで右」
オカダが復唱した。
「諸子沢橋を渡って右に曲がって左へ真っ直ぐ行くと緑の橋があって左っすね」
「はぁ?」
おばさんが思わずバカにしたように返事する。オカダの記憶力はデタラメのようだ。
さらにサンド伊達がおばさんに衛星写真を見せて、現在位置を確認する。ところが、おばさんによると現在位置は衛星写真には写っていないという。つまり、ここから『黄金の茶の間』までかなりの距離があるということである。
絶望に満ちた表情で、4人が歩き始めた。やがて太い幹線道路が終わって細い道となり、集落が無くなる。ここからが本当の『ポツンと一軒家』探しだ。
歩いた先には、おばさんが言ったように緑色の橋があり、それを渡らずに右へ曲がる。オカダの記憶力を頼りにしていたら、トンデモない方向へ行っていたところだ。
勾配がドンドンきつくなり、90度(は大袈裟だが)の上り坂となる。そして、道の脇には何頭も鹿が走っていた。
すると突然、集落が現れる。そこには『黄金の茶の間』への受付があった。そして『黄金の茶の間』の主人である佐藤浩光さんもいたのである。前回の『ビフォーアフター』の放送から3年後、孫が生まれていた。そして家族は全員、健在だ。
『黄金の茶の間』の場所を訊くと、この受付からさらに山を越えた所にあるという。気の遠くなるような距離だ。
『黄金の茶の間』へ行く人は、全員がこの受付で『黄金(こがね)みどり』の煎茶で作った冷茶を受け取る。色は透明だが、味は濃厚だそうだ。
客にお茶を渡す理由は2つ。1つは、ここから山道を歩かなければならないので、その水分補給用。もう1つは、帰りには必ずボトルを返してもらい、その数で遭難者がいないか生存確認するという。つまり『黄金の茶の間』は、それだけ山深い場所にあるというわけだ。
受付からまた歩き始める4人。ますます急な上り坂となり、完全な山道に入った。もはや登山だ。思わずオカダが「なんか希望が欲しいっすね。もうすぐゴールなんだっていう」と呟く。
登り始めて40分、停まっている軽トラを発見した。すると突然、綺麗な景色が目に飛び込む。そこにあったのは古民家と黄金色の茶畑、遂に『黄金の茶の間』に着いたのだ!
大喜びの4人。「メチャクチャ綺麗!」と、今までの疲れが吹き飛んだ。
スタートから5時間半、終点のバス停から山道を歩くこと4.5km。標高約300mを登ってようやく辿り着いた『ポツンと一軒家』と『黄金の茶の間』である。
そこで4人にふるまわれたのは、黄金茶のかき氷。「美味しいっすねえ」とオカダも絶賛した。
今から40年前、緑茶の畑から黄金色の芽が1本だけ出たという。それをお茶にして飲んでみたら美味しかったので、本格的な茶畑にしようとしたわけだ。
最初は全く売れなかった黄金茶だが、地道な広報活動のおかげで認知度が高まり、今では静岡県100銘茶にも選ばれるようになった。
最後に『ビフォーアフター』でリフォームした『ポツンと一軒家』に入る。そこは、今では大勢の人が訪れ、くつろげる空間になっていた。
古いけれどオシャレ。改装はしたが、大黒柱は150年前のままだ。これだけの資材を、昔の人がどうやってこの山奥に運んだのか不思議に思えるが、当時は現場の木で家を建てたという。
『ビフォーアフター』では足湯なども作って、客には大人気なのだそうだ。今や海外サイトでも紹介され、世界中から観光客が訪れるようになった。
苦しい山道を登った先にあった絶景と絶品のお茶。ただし、オカダ・カズチカの言う通りの道で行っていたら、永久に辿り着かなかっただろう。
▼『黄金の茶の間』がある静岡の山からオカダ・カズチカがダイブ!?
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