■ STARDOM Flashing champions 2023
日時：5月27日（土）
会場：東京・大田区総合体育館 観衆1759人（＝主催者発表）
＜第8試合 ワールド・オブ・スターダム＆ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負＞
[ワールド王者]○中野たむ（COSMIC ANGELS）
17分43秒 トワイライト・ドリーム
[ワンダー王者]●白川未奈（Club Venus）
※第16代ワールド王者が初防衛に成功。
白川がワンダー王座2度目の防衛に失敗。たむが第18代ワンダー王者
事実上、本日の興行の一本かぶりメイン。ついにつかんだワールド王者の中野たむと、写真集も売上げ絶好調な白川未奈。会場の雰囲気も「二冠戦をやるからには、いよいよ白川の時代が？」という熱気に満ちていた。
なにより白川本人も本気で勝ちに来ており、派手な入場ダンスシーンから一転し開始早々ヒザへの低空ドロップキックに始まり、ニークラッシャー、ヒザ固め、ヒザ十字、場外に連れ出してマットをはがしむき出しの床にニークラッシャー。さらには花道を連れて入場舞台でもニークラッシャーを試みるなど、序盤は厳しいヒザ狙いに終始。
これが奏功し、たむの反撃のハイキックやトラースキック、スープレックスなどの投げ技、固め技がすべて腰砕けとなる。あとは執拗な四の字固めで、フィニッシュの「フィギュア・フォー・ドライバーMINA」を狙う。いよいよ白川の二冠が見えてきたところで、不屈のたむのフィニッシュホールド「トワイライト・ドリーム」一閃！ 奇麗にホールドして、３カウント。中野たむが岩谷麻優以来、２人目の二冠王者となった。
たむは白川に「コズエンに戻ってきてもいいのよ。ただし４番目だけど」。
白川は泣き顔で「絶対に帰らない！ 一度巻いたベルトは必ず奪い返す！」と絶叫。
試合後はMIRAIが「白いベルト（ワンダー）にのみ挑戦」を表明した。
＜第7試合 アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負＞
[挑戦者組]○ジュリア 桜井まい テクラ（Donna del Mondo《バリバリボンバーズ》）
18分23秒 雁之助クラッチ
[王者組]KAIRI なつぽい ●安納サオリ（REstart）
※KAIRI組が初防衛に失敗。ジュリア組が第30代王者組となる
今回もコスチュームを新調してきたKAIRI。同じアクトレス出身で息の合う「なつぽい」「安納サオリ」組に試合を任せ、美味しいところだけ出てくる印象で5分経過。ようやく「ジュリア×KAIRI」の構図となり、互いに大きな音を響かせバックハンドブローや張り手が交錯。KAIRIのWWE仕込みオーバーアクションには付き合わず、感情むき出しで争うジュリア。たまらず安納にタッチ。安納は多彩なスープレックスで見せ場を作るも、ジュリアとテクラの合体パイルドライバーに悶絶。助けに入ったなつぽいのトラースキックが安納に誤爆。これをジュリアが逃さず、本家公認の雁之助クラッチで３カウント。
試合後、次期挑戦者としてSTARSから「STC（Stars Triple Crazy）」と名乗り、コグマ・葉月・岩谷麻優がリングイン。コグマがマイクを持ち金網マッチを提案。ジュリアは「金網でもなんでも、やってやるよ」と受諾。6・25代々木第二体育館大会での「ゴッデス・アーティスト」の両選手権試合が、金網マッチで行われることが決定した。
＜第6試合 ゴッデス・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負＞
[王者]○MIRAI 壮麗亜美（God’s Eye《THE NEW ERAS》）
16分51秒 ハッピーライド
[挑戦者]●刀羅ナツコ 渡辺桃（大江戸隊）
※第27代王者組が2度目の防衛に成功
横浜武道館大会で痛めた膝を、大江戸隊による総攻撃によりさらに悪化させ２週間欠場していたMIRAIは、この日がぶっつけ本番で防衛戦。もちろん大江戸隊はMIRAIの膝を狙う。テーピングで固められ満足にエルボー合戦にも付き合えぬMIRAIを場外に、壮麗が孤軍奮闘。アイシング後に戻ってきたMIRAIも黒桃・刀羅コンビには歯が立たない。壮麗、刀羅をアルゼンチンバックドロップのまま場外へ投げ大江戸隊を驚かせる。
MIRAI、再び復帰も大江戸隊名物の凶器パスと軍団介入、刀羅のグラウンドマフラーホールドに耐えと、大きな「MIRAI」コール。刀羅のトップロープセントーンで素早く壮麗にチェンジして自爆を誘い、得意技「ハッピーライド」で丸め込んでの逆転勝利。
試合後クイーンズ・クエスト全員が乱入しスターライト・キッドが金網マッチによる完全決着を提案、リーダーの林下が受けた。
＜休憩時間の告知＞
（撮影が大幅に押している）岩谷の自伝映画『家出レスラー』のキャストで、ロッシー小川キャラの「クッシー大串」役に、竹中直人が決定！ また、プロレスの実技指導は朱里とのこと。
＜第5試合 ハイスピード選手権試合3wayバトル 30分1本勝負＞
[挑戦者]○鹿島沙希（大江戸隊）
5分28秒 後方回転エビ固め
[挑戦者]●フキゲンです★（大江戸隊）
※もう1人は[王者]AZM（Queen’s Quest）
AZMが13度目の防衛に失敗。鹿島が第23代王者
序盤からAZMがコーナーポストからの場外ダイブに大失敗して足を痛め、大江戸隊も仲間割れと波乱のスタート。次第にいつものAZMのハイスパ・ルチャ（ただし足を痛めて丸め込みオンリー）に鹿島が慣れ、大ベテランのフキゲンです★が加わり、回転抑え込み合戦となるが、なんと同じ大江戸隊の鹿島がフキゲンです★を抑え込みカウント３で新王者に。「ハイスピード抑え込み合戦」の短時間決着であった。
＜第4試合 6人タッグマッチ 15分1本勝負＞
舞華（Donna del Mondo） 鈴季すず ○星来芽依（フリー）
12分3秒 ドロップキック⇒エビ固め
高橋奈七永 水森由菜 ●HANAKO
今年は他団体からスターダム入り選手が軒並み大当たりで、「安納さおり」「鈴季すず」「星来芽依」と、まさにこれからが期待できる選手ばかり。終始動き回ったのは業界関係者にも評判の高い二人「トンパチ・クィーン」鈴季と、「元マーベラスの肩書不要」星希で、最後は昔日のGAEAジャパン里村のようなキッツいドロップキック１発で星来がフォール。
＜第3試合 8人タッグマッチ 15分1本勝負＞
（STARS）岩谷麻優 葉月 コグマ ○羽南
12分45秒 セブンティーン
（Club Venus）マライア・メイ ●ジェシー ジーナ 月山和香
入場シーンから華やかな8人タッグマッチも、第2試合に同じくの「１人１ネタ」の巻きモード展開か。SHOW-CASEで開発された「Show Case Train」まで出てお笑いマッチの雰囲気に。
「ギャル変」して大幅にビジュアルの変わった羽南にビッグマッチで見せ場を作らせ、最後は先月の横浜武道館大会でお披露目したオリジナル技「セブンティーン」で丸め込みフィニッシュ。
＜第2試合 6人タッグマッチ 15分1本勝負＞
（Queen’s Quest）林下詩美 ○上谷沙弥 妃南
6分47秒 フランケンシュタイナー⇒エビ固め
（大江戸隊）スターライト・キッド ●琉悪夏 吏南
これからスターダムが売り出してゆきたい三姉妹、「ピンクの小悪魔」吏南と、「JKファイター改め格闘ギャルズ」吏南・妃南の妃南が中心軸。妃南は高校卒業後、同じユニットの林下の師事しているせいか「払い腰」「三角締め」など柔道ムーブが目立つようになり「ギャルキャラ」には不似合いに感じたが、そこはボロが出ぬうちに仕合巧者・上谷が早仕舞い。
試合後、上谷「そろそろ来るべき時が来たのかもしれない」と、QQ離脱の噂に思わせぶりなコメント。「あとは時間の問題かもね」。
＜第1試合 タッグマッチ 15分1本勝負＞
（Rebel&Enemy）ラム会長（666） ○尾﨑妹加（フリー）
9分41秒 アルゼンチン・バックブリーカー
朱里（God’s Eye） ●さくらあや（新人）
揃いの新コスチュームに一新しNew Bloodのような小道具なしで堂々と入場も、さすがに相手が朱里姉さんでは分が悪い。ターゲットを新人のさくらに絞って、最後は妹分の尾崎に花を持たせての勝利。実はキャリア18年のラム会長、パウダー攻撃や各種凶器に頼らずとも、このくらいのプロレスはできるのだ。
＜本線開始前の告知＞
夏の『５★スターグランプリ』の決勝が大阪府立第一で行うことを発表。出場選手は、まずは所属選手の主要どころがエントリーされた。
＜第0試合 3wayマッチ 10分1本勝負＞
○向後桃（STARS）
4分44秒 モモンパ
●飯田沙耶（STARS）
※もう1人はレディ・C（Queen’s Quest）
ロッシーからの指示である「ジャイアント馬場路線」からも徐々に脱皮し、ダイナミックなだけでなくスピードも出てきて試合にも慣れたレディC。今日は終始3wayマッチの主役を担い、このメンバーなら飯田沙耶のパワーをいなして勝利かと思いきや、最後をあっさり向後桃に持っていかれたのも先生の優しさか。
向後「もっともっともっともっと上にいきたい！」
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