本誌がちょうど80年代スーパースターたちを集結させたコンベンションの模様を、豊富な写真を使って紹介したばかりなのに、その象徴的存在だったスーパースター・ビリー・グラハムさんが亡くなった。79歳だった。
当時のWWWFのメッカであるMSG定期戦で、怪力を売りにしたブルーノ・サンマルチの長期政権はともかく、近代型というか、ブルーノよりはるかに長身の193cmながら、いわゆるカッコ良い肉体美だったわけで、その後のプロレスラーのイメージを決定づけたとも評される。その影響は余りにも大きく、のちに映画俳優、ミネソタ州知事にまでなるジェシー・ベンチュラなんかモロにグラハムのコピーだったわけで、またハルク・ホーガンにせよ、影響を受けた選手を書き出せば訃報記事が終わらなくなる。
筋肉マン元祖”スーパースター”ビリー・グラハムが腸閉塞、胃酸逆流症候群他の合併症重態
もっとも、まだ違法認定されてなかった時代からステロイドを使っていたことは自著にも告白している通りで、その後遺症に長年苦しめられたのみならず、何度も何度も「危ない」の報が流れ、本誌も報道してきたことを思えば、79歳なら結局は長生きしたという見方も出来てしまう。わからないものなのだ。
近年のグラハムさんと言えば、 2009年のカリフラワー・アレイ・クラブに出てきてニック・ボックウィンクルと旧友を温めたとかのおじいちゃんになった姿になる。
2012年にマイク・タイソンがWWE殿堂入りを果たす際にも、グラハムとタイソンのツーショットが実現していた。
調べてみたら、本誌が大きくビリー・グラハムの名前を出したのは、2018年7月にドキュメンタリー映画『350 Days』が公開された時になる。レスラーの巡業生活に迫った傑作では、主役級の扱いで一番長く登場していた。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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’23年05月25日号スターダムNewBlood訃報SBグラハム Bハート 和歌山城ノアSベース AEW