[ファイトクラブ]サンアントニオAEWジェイミー・ヘイター志田光Tストーム&サレヤ救出

[週刊ファイト12月29日-2023新春号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼サンアントニオAEWジェイミー・ヘイター志田光Tストーム&サレヤ救出
 (c) AEW 編集部編

■ AEW Dynamite Holiday Bash
日時:12月21日(現地時間)
会場:米テキサス州サンアントニオ フリーマン・コロシアム


 アメリカはいわゆるHoliday Season期間であり、録画番組にしたNXTの方も順番を変えてメインから紹介したこともあるが、AEWはサンアントニオからのLIVE中継(但しRampageはまた続けての3時間目、実際にはDark収録があるため4時間目の収録)であり、女子王座戦ジェイミー・・ヘイターvs.志田光からお届けする。


 なんといって今回のは平均視聴者数で米国内が957,000人を記録しているのだ。ちなみにNXTは705,000人である。日本のお寒いマット界とはあまりにも桁の数が違うだけでなく、世界配信を入れたらとてつもない視聴者が待ち構えてる大人気番組なのだ。そこで明らかなJoshi Puroresu様式美の試合が番組のトリを務めている。これがいかに画期的なことであることか。


 約束の試合内容がデリバーされていく。最後のジェイミーの追い込みに3度のニア・フォールで志田がハネ返すクライマックスには、もうお客さん総立ちである。なんたる光景を年間総括がアチコチで語られるこの年末に目撃することになろうか。
 確かに女子プロレスに関しては、日本の方がレベルが高いという分析は本誌・鷹の爪大賞でも指摘してきたこと。しかし、このカードは英国出身、スターダムをくぐってきたジェイミー・ヘイターに、志田光なのである。最後にようやくのリップコード・ラリアットが決まった。すでに本誌では繰り返されているフレーズだが、「ザ・女子プロレス」が世界標準となったことの再確認が2022年末を飾ったのだ。
 大賞だのMVPだのの議論となれば、山本ヤマモ雅俊さんのように、「なんといっても年間最高興行賞は地下プロレスだった」もアリではある。ただ、大勢が見たハイプロファイル・マッチであることも加味する選考ならどうか。
 プロレスは闘った両雄が勝者になれる稀有なスポーツ芸術である。年の瀬にまさか、このマッチメイクがDynamiteのメインとして踊り出ることになろうとは・・・。必見作なのだった。


 試合後もDr.ブリット・ベイカー&レベルnotレバが志田を痛めつけていると、救出に現れたのがトニー・ストームである。さらにサレヤが加わった。2023年の女子部門の絵が動き出した。


 ジョン・モクスリー夫人レネ・パケット(元レネ・ヤング)のコーナーに出てきたブライアン・ダニエルソンが、サンアントニオのこの会場からちょいのロデオなんちゃらというところでデビュー戦であり、ホセ・ロザリオやショーン・マイケルズに習ってと話し出したのは、どこかで読んだのかもだが忘れていたので「へぇ~」だった。記者はサンアントニオで年末から正月を過ごしたことがあり、ある程度は現地を知っている。オジー・オズボーンがアラモの砦に小便やらかして捕まったから、ジューダス・プリーストの聖地だから行こうなのであって、ジョン・ウェイン西部劇の影響ではない(笑)。
 WWEに戻っていたウィリアム・リーガルのことを持ち上げた演説内容も意外ではあった。様々なことを学んだのは彼のおかげなんだそうだ。セグメント的には、イーサン・ペイジとスト―クリー・ハザウェイが出てきて、次週のカードが仕込まれていた。

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