Rampageアンドラデ&ルーシュRフェニックス+前哨戦ジェフ・コブCウィラー

(c) AEW

■ AEW Rampage
日時:6月22日(現地放送時間 録画番組)
会場:米ウィスコンシン州ミルウォーキー UW-ミルウォーキー・パンサー・アリーナ


 まず、なぜ前週のRampageを本誌が紹介しなかったか。本当に公式写真がなく「見る本」を標ぼうする以上、テキストと煽りの各種チラシだけで構成というのも恰好悪いので見送った回がAEWの場合、ガチに複数あったのだが、前週に関しては正直内容が余りに乏しかったから。1時間番組なんで見るのはもう専門媒体記者の場合大して苦にならないが、なにが時間を食うって本誌の場合はやはり画像の選択とその処理にある。
 テキスト自体は慣れもあってあっと言う間に書けるのだが、見栄え良く画像を編集してレイアウトする作業が執筆なんかより4、5倍の時間がかかるものなのだ。中身が取り上げるに足らないとなれば、これは没と判断した次第である。ところがそう思ったのは記者だけではなかったようで、視聴者数が開始以来の超最低のワースト記録になり、比較的意識的なプロフェッショナル・レスリング信奉者が軸とされるAEWのファンは余りにも正直である。Dynamite番組内の告知だけでなく、SNSなどで事前にカードが出てるからそれで今回はパスとしたのか、現地時間的には高視聴率だったSmackDownが終わって、チャンネルを地上波FOXからケーブル局TNTに変えて冒頭だけ見てみたが、これはダメ回とそのまま別の娯楽番組にでも逃げたのか。


 なにしろ今回もミルウォーキーからのDynamiteの3時間目なのだが、RAWの3時間目と同じ理屈で3時間がどうしてもダレてしまう。AEWの場合はRampageだけの大会も時々は混ぜていて、だらけないように必死で巡業を組んではいるのだが、今回はなにしろ新日本プロレスとの現地時間6・26『Forbidden Door~禁断の扉~』シカゴ大会を控えているので、3時間目の録画収録となった経緯である。ただ、そのDynamite回が大挙して新日本プロレスの選手が現地入りして顔見世していたので、充実の内容かつ視聴率も良かった熱気をそのまま引き継いで、今回のRampageは気合が入っていた。


 Dynamiteの方は「直前」ということで、良くも悪くも新日本プロレスの選手紹介があくまで目的だったが、こちらはそれ用の前哨戦もあったものの、そうでないカード、特にメキシコAAAとも契約している関係から、CMLLと提携する新日との合同興行には政治的理由から出たくても出れない選手をここで出すというもの。ということで、SmackDownが終わっての東部時間夜10時からなので第1試合が重要なんだが、アンドラデvs.レイ・フェニックスなのである。

 勝手知ったるこの二人の対決、さすがに白熱の攻防となり、また記者にせよ現地5月29日のPPV大会『Double or Nothing』を見た方なら、「一体いつになったらルーシュが実際の会場に登場するのか」が気になっていたハズだが、この試合の途中でもう、ここでルーシュが出てくるんだとは予想出来ました。実際、ルーシュがフェニックスの股間を蹴り、アンドラデのハンマーロックDDTが決まると。そして本家「インゴベルナブレ」のTシャツ姿という絵にしていた。


 大ベテラン組ということになるROH女子王者のメルセデス・マルティネス&セリーナは、傍系番組になる『DARK』とか『Dark: Elevation』ではタッグとして破竹の快進撃なんだそうで、本誌はそこまで見てません(笑)。今回の相手は知らない選手組であり、二人が同時にタップを奪っているんだが、勝者は変形ドラゴンスリーパーのメルセデスの方だと。これに怒ったセリーナが、仲間割れというか、次は対戦することになるんでしょう。


 柔道殺法のHOOKは、一度はDynamiteにも出たけど、どちらかといえばRampageだけに出てくる選手という売られ方になっている。HOOK目当ての女性ファンは「必ずRampageも見てください」ということ。今回はTHE DKCにレッドラムを決めてました。


 番組トリがタッグのダブルタイトル戦の前哨戦として、IWGPタッグ王座ユナイテッド・エンパイアのジェフ・コブと、ROHタッグ王者FTRのキャッシュ・ウィラーがシングルで激突。ちなみにPPV当日は六本木バイスのロッキー・ロメロ&バレッタもお仕事役で加わっての3wayにして、勝者がベルト総取りと。この前哨戦を待つまでもなく、3wayにした時点で大人のファンは読めたと思う。まぁそれはどうでもよくて、イイ試合を魅せてくれだけなんだが・・・。


 ジェフ・コブがツアー・オブ・ジ・アイランドで仕留めるメインの内容はバッチリかと。ただ、もうこれはお約束でグレート-O-カーン、クリス・ジェリコ狙いのエディ・キングストン、オスプレイにオージー・オープンも六本木バイスもと、詰め込み過ぎの場外乱闘になっていくのだった。


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