最高!猪木ボンバイエがボクシング会場に鳴り響く 亀田ファミリー興行

[週刊ファイト5月12日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼最高!猪木ボンバイエがボクシング会場に鳴り響く 亀田ファミリー興行
 photo & text by 大島慶山

 ゴールデンウィークの初日となる4月29日の金曜日、昭和の日としての祝日、新大阪駅近隣にあるメルパルクホールでは、ボクシング界のお騒がせ家族・亀田興毅ファミリーがプロデュースする『3150(※最高!)ファイトクラブ』の第2回興行が開催された。

 会場はシアタースタイルで、舞台上にリングを設置する形態である。昨年の12月16日(木)には、エキジビションながらプロレスリングノアの丸藤正道選手と、お笑いコンビTKOの木下隆行(さん)という意外なマッチメイクを盛り込んでいた。

※亀田兄弟の実父・亀田史郎の決め台詞

 今回は、そういったエキジビションは組み込まれずに、純粋にボクシングの試合だけの興行に。全8試合がマッチメイクされている。
筆者個人としてはエキジビションが組み込まれることには、なんの反対も異論もない。楽しく観戦できれば、それでいいのだ。これでいいのだ。天才バカボン、バカボンボン。

 小雨降る天気で、著名選手が出場するわけでもないのに、観客席は1階、2階ともほぼ満員。小さいお子さんを連れたカップル、親子が多く見られた。ちらりと話を聞いたら、参戦選手が友人らしく、応援に駆け付けたらしい。さもありなん、想像通り。彼らも第1試合から熱い視線と拍手を送っていた。1階の舞台下前列では、エキシでミツロ本人とグローブを交わし、自ら果たせなかったヘビー級での世界タイトル獲得をミツロに託した西島洋介山も応援、観戦していた。

 亀田史郎氏が、つい客席に向かって「熱い声援を送ってほしい!」と言ったあと、AMEBAの司会進行者に「残念ながら、声を出しての歓声は、まだダメなんですよ」と穏便に即座に訂正されていた。残念だけど未だコロナ禍。仕方ないから、さすがの関西の熱い格闘技ファンもブーイングはせずに、それに従っている。熱狂的な声援で有名な阪神タイガースファンも、それに従ってるから、格闘技ファンも素直にそのお願いを受け入れている。
 コロナが完全終結して、大声で歓声やブーイングしたり、ジェット風船を飛ばせる(プロ野球だけかな(笑))のはいつの日か? 『サザエさん』の最終回や、「リニアモーターカーの開通日」や、「阪神タイガースの日本シリーズ制覇」より早く、コロナ禍は収まるのだろうか? ロシアとウクライナの戦争もそうだけど。

 亀田史郎氏がテレビやYouTubeでよく両手で決めポーズをとりながら「最高!(3150)」と、決めゼリフを叫ぶ場面は読者や視聴者は一度は目にしたと思う。
 筆者がたまに散策する西成や、新世界界隈の飲食店では、亀田史郎氏が来店した痕跡がある。YouTube企画ながら、前田日明氏とも有名ホルモン店にも訪れている。自薦、他薦ながらそれぞれ、いろんなホルモン店が、我こそが『じゃりン子チエ』は、この店がモデルと名乗っている。

 そんな亀田史郎氏命名のラウンドガールユニット「3150(最高!)ガールズ」、今回は4人が興行に華を添えた。試合の解説には、元WBA世界スーパー・フェザー級王者の内山高志氏、浪速のロッキー赤井英和氏が担当。試合の幕あいのビジョンメッセージでは、先日、両国国技館でも格闘技とのコラボイベント「パウンドストーム」にも出演したTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのRIKU(氏)からも応援メッセージが届けられた。
 大会の応援ソングを手掛けたASKA(氏)も、残念ながら来場しての生歌披露は今後の楽しみとして応援メッセージを届けた。

 第8試合デビュー戦で、いきなりメインイベントに登場したのは、主催者サイド(3150ファイトクラブやAMEBA)の期待度の高さがわかる但馬(タジマ)ブランドン・ミツロ選手である。アマチュア5冠らしい。日本とブラジルのハーフ。そんなブラジルから、亀田興毅氏が思いついたのか、ブラジルでプロ・デビュー前の若き日を過ごした燃える闘魂アントニオ猪木氏を、但馬(タジマ)ブランドン・ミツロ本人を引き連れて直々に表敬訪問。ミツロ選手の入場曲に、アントニオ猪木氏の「炎のファイター(猪木ボンバイエ)」の使用許可を貰い、ミツロの試合前には、猪木氏からのメッセージと、猪木氏、亀田興毅氏、ミツロ選手3人並んでの「1、2、3、ダーッ!」の雄叫びをあげた。闘魂注入の平手打ちはなかったけど。

 メッセージが流されたあと、場内が期待に溢れる中、大音量で「猪木ボンバイエ」が流され、それにのり、颯爽と登場したミツロ。8回戦のプロ・デビュー戦で緊張しているはずながら、その面構えと風貌から余裕すら伺えた。

 試合はまさに秒殺! 電光石火の56秒で、ジョバーと目される韓国のキム・サンホを大方の予想通りに下した。好評体重は猪木にちなんで123kgだそうで、それだと相手とは29kgの体重差になる。ミツロは確かにパワフルで強いが、あまりに試合が早すぎで、試合内容を論ずるまでには至らないが、ここは素直に勝利を称えるべきか。2戦目以降の試合内容と戦績に期待しよう。
高校野球とかでは、たまに聞くことのあるアントニオ猪木氏の入場曲が、ボクシング会場で聴けたのはレアな体験だった。

 第5試合に登場したベジータ石川選手は、『ドラゴンボール』からそのリングネームを流用してるので、そのベジータのかぶりもののコスプレで入場時バフォーマンス。観客の視線を集めたものの、靴磨きボクサーに残念ながら1ラウンドTKO負けを喫した。その靴磨きボクサーの高田祈斉選手は、約5年ぶりに復帰を勝利で飾る。

 第6試合のYouTuberヒロキングは、勝利後(対戦相手は、日高飛佑佳選手)はしゃいで、舞台上から客席に飛び降り走りだしたので、亀田大毅(氏)にマイクで、「そのまま帰ってください!」と言われたのはお愛敬か。

 セミファイナルに登場した宮崎亮選手は、角田信朗の生歌(フルコーラス)で入場した。元WBA世界ミニマム級チャンピオンだが、昨年12月、5年ぶりの再起戦で勝利。今回は33歳での再起後の2戦目だ。試合は、判定で28歳の日本ミニマム級3位、栄拓海選手を下す。

 次回以降の大会は、5月14日(日)に大阪は豊中市・庄内の176(イナロク)ボックス。8月14日(日)には、大阪の難波にあるエディオンアリーナ第一競技場で開催予定だ。

 いつの日か、亀田史郎氏の「最高!(3150)」からの、アントニオ猪木氏の「1、2、3、ダーッ!」の、連続雄叫びコラボが見れることがあるか?! ASKAと角田信朗の異業種コラボセッションが 見れるのか?!