19年ぶりストコン試合!ビアンカ争奪ベッキー:2日間なのに長いWM1

photo by George Napolitano

■ WWE WrestleMania 38 初日
日時:4月2日(現地時間)
会場:米テキサス州ダラス AT&Tスタジアム
観衆:77,899(=主催者発表)チケット印刷65,719枚

<KICKOFFショー>
 2時間やって試合ナシ、毎週見ているマニアには一部新しいのもあったが大半は既に出たビデオの煽りだけ

<第1試合 SmackDownタッグ王座戦>
○ウーソズ
 6分55秒 1D
●中邑真輔 リック・ブーグス
※ブーグス試合途中ケガでLet’s Go Home早まる

◆中邑&ブーグスがWMオープニング戦もブーグス負傷で王座奪取ならず

 中邑真輔&リック・ブーグスが祭典「レッスルマニア38(WM)」オープニングのSmackDownタッグ王座戦でウーソズ(ジミー&ジェイ・ウーソ)に果敢に攻め込むも、中邑がブーグス負傷による1対2状態になり、明らかに予定の尺より早くウーソズの1Dを浴びて王座奪取を逃した。 
 中邑がブーグスと共にレッスルマニアのオープニング戦に新コスチュームで登場するとライダーキックから延髄切り、痙攣式ストンピングでジミーに先制攻撃を仕掛けた。さらにブーグスがベアハグやスープレックスをジェイに決めるも、試合途中に膝を負傷。これで中邑が1対2状態になるも、かかと落としやスライディング・ジャーマン・スープレックスをジェイに決めてキンシャサを狙ったが、逆にスーパーキックからのウーソズスプラッシュで迎撃されると最後はウーソズの1Dを浴びて撃沈。中邑はブーグス負傷による劣勢を跳ね返すことができずに王座奪取を逃した。
 予定より早く終わったため、ビデオを流して第2試合を計画表通りに始めたのにはブーイングしかない。勘弁して欲しい。

<第2試合 シングルマッチ>
○ドリュー・マッキンタイア
 8分35秒 クレイモアキック
●Happyコービン w/マッドキャップ・モス
前日(日本では本日)SmackDown視聴なら最初の2試合は続きの完結編
※試合後聖剣でぶっ殺そうとするも逃げたので代わりにロープをマジに切った!

<第3試合 タッグマッチ>
●レイ・ミステリオ ドミニク
 11分15秒 スカルクラッシング・フィナーレ
○ザ・ミズ ローガン・ポール

 意外にも長身ローガン・ポールが目立って活躍。最後は予定通りにミズがポールにもスカルクラッシング・フィナーレで仲間割れ演出なのだが、こんなの必要あったのか? お客さんが試合を作るプロレス芸術なんだから、臨機応変に予定を変えるべき。そこはマイナス点だが、期待してなかった試合なのに良かった。

◆炎上系YouTuberローガン・ポール&ザ・ミズが祭典「レッスルマニア」でミステリオ親子を撃破

 登録者2340万人を誇る炎上系YouTuberローガン・ポールがザ・ミズとタッグを組んで祭典「レッスルマニア38(WM)」でミステリオ親子(レイ&ドミニク・ミステリオ)と対戦すると、ブロックバスターやフロッグ・スプラッシュを繰り出してWM戦を制した。序盤、ポールはパワースラムやミズと連携した打撃をドミニクに放つと2ndロープからブロックバスターを繰り出して攻め込んだ。さらにレフェリーの死角でチープショットをドミニクに放ち、大ブーイングの中でスリー・アミーゴスからのフロッグ・スプラッシュをレイに決めるとミステリオ親子のダブル・619やダブル・フロッグスプラッシュで反撃されてピンチとなったが、最後はミズが捕まえたレイをスカル・クラッシング・フィナーレで沈めて3カウント。ポール&ミズがWM戦に勝利したが、試合後には突如ミズが騙し討ちのスカル・クラッシング・フィナーレでポールを襲撃してパートナーを裏切った。

<第4試合 RAW女子王座戦>
[王者]●ベッキー・リンチ
 19分10秒 KOD
[挑戦者]○ビアンカ・ベレア
※新王者ビアンカ・ブレア


 間違いなくベストマッチ賞。19分10秒やってくれました。大満足。

◆“EST”ビアンカ・ブレアが因縁のベッキー・リンチを下してRAW女子王座を初戴冠!

 “EST”ビアンカ・ブレアが祭典「レッスルマニア38」のRAW女子王座戦で“ザ・マン”ベッキー・リンチをKODで沈めてRAW女子王座に関しては初戴冠した。序盤、ビアンカはいきなり狙ったKODをかわされると逆にベッキーのマンハンドルスラムを決められて劣勢の展開に。続けてベッキーにレッグドロップやトライアングルで攻め込まれると、これを強引に持ち上げて場外でのスープレックスや450°スプラッシュで反撃する。終盤にはビアンカがベッキーのマンハンドルスラムを鉄製ステップ上に決められてピンチとなったが、何とかリングに戻ると捕まえたベッキーにKODを叩き込んで3カウント。ビアンカは因縁のベッキーを下して『サマースラム』27秒負けの借りを返した。

 半年がかりのメイキング、計画通りにやれた好例になろう。もちろんベッキーが最高のお仕事なのであった。ベストマッチのダウン役こそが最高殊勲賞である。素晴らしい。

<第5試合 シングルマッチ>
●セス”Freakin”ロリンズ
 21分40秒 クロスローズ3連発
○コディ・ローズ
※AEWを離脱してWWEに戻ったCodyはAT&Tスタジアムの大観衆には英雄を迎える壮大なるリアクションだった。こういうのは聖なるLIVE空間でやってみないとわからない。誰もがわかってたセスの対戦相手なんだが、ここまでの大声援は本誌の予想外だと明記しておく。

<2022年のWWE殿堂者登場>

<第6試合 SmackDown女子王座戦>
[王者]○シャーロット・フレアー
 18分30秒 ビックブーツ
[挑戦者]●ロンダ・ラウジー


 自分がメインだと広言していたロンダは、金曜に順序を知らされてガチに怒り狂ったらしい。怒りモードのロンダだったが、しかもこの試合、明らかにレフェリーが途中でミスってる。シャーロットも怒ってはガチ。悪くはない試合内容だったが次のPPVで再戦だろう。

◆シャーロットが幻のタップもロンダを撃破!不意打ちビックブーツで王座防衛に成功

 “女王”シャーロット・フレアーが祭典「レッスルマニア38」のSmackDown女子王座戦で“地球上で最も危険な女”ロンダ・ラウジーにタップを奪われるもレフェリー不在で幻となると、不意打ちビッグブーツを叩き込んで王座防衛に成功した。序盤、シャーロットはスピアーやチョップ連打で攻め込めば、ロンダにトルネードDDTや投げ技で反撃されて白熱の攻防を展開。さらにシャーロットがロンダのアンクルロックに対抗してフィギュア・エイトを決めると、終盤にはロンダのパイパーズピットでレフェリーはカウント1,2,3まで叩いたんだが・・・。ロープに足がかかっていたと、レフェリーが3を叩いたあとに試合再開って、これは失敗でありシャーロットが怒ってる音声が流れてしまった。結局はナチュラルセレクションを叩き込むのだが・・・。

 大技の攻防を展開する両者だったが、シャーロットが蹴り飛ばされてレフェリーに誤爆するとロンダにアーム・バーを決められて堪らずタップしたが、これはレフェリー不在で幻のタップに。すると今度はシャーロットがレフェリーが起きたところで不意打ちのビックブーツを放つと倒れ込んだロンダから3カウントを奪って勝利。“女王”シャーロットがロンダとの激闘を制してSD女子王座防衛に成功した。

<予定のニューデイvs.シェイマス&リッチ・ホランド w/ブッチは明日回しに変更>
※アホなことになってしまった。

<KOショー>

<事前告知なき第7試合 No Holds Barred>
○スティーブ・オースチン
 13分55秒 スタナー
●ケビン・オーエンズ

◆オースチンが祭典WMでスタナー弾!19年ぶりの試合でオーエンズを沈めてビールをがぶ飲み

 “ストーン・コールド”スティーブ・オースチンが祭典「レッスルマニア38(WM)」のKOショーでケビン・オーエンズとのノーホールバード戦を受諾すると観客席やステージで暴れまわった上にスタナーで沈めてビールをがぶ飲みした。オーエンズがWMメインとなったKOショーに現れて「リスペクトがなければスタナーを決めてやる」と挑発しているとそこへオースチンがバギーに乗って現れた。オースチンは対峙したオーエンズに「嘘をついていた。本当はお喋りではなく試合がしたいんだ。ノーホールズバード戦で」と対戦要求されると、これに「俺の最初の試合はテキサス、最後の試合もテキサスにできるぞ」と言って19年ぶりの試合を受諾した。

 オースチンはビールを飲みながら観客席で乱闘すると解説席にオーエンズを投げ飛ばして白熱の攻防を展開。さらにステージでスープレックス2発を放つとリングではオーエンズのスタナーを浴びたがカウント2。続けてオーエンズにパイプ椅子攻撃を狙われたが、ロープで跳ね返って自爆するとその隙にスタナーを叩き込んで3カウント。オースチンは19年ぶりの試合を勝利で飾ると、コーナーに上がって浴びるようにビールをがぶ飲みした。

※現地取材ならではの完全詳細版は近日[ファイトクラブ]公開。金曜発売週刊ファイトに拡大版収録


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