直前SmackDownアンドレ杯MCモス優勝!リコシェ色男班3wayIC防衛

photo by George Napolitano

■ WWE SmackDown
日時:4月1日(現地時間 日本YouTube日曜以降)
会場:米テキサス州ダラス アメリカン・エアラインズ・センター


 本誌はジョージ・ナポリターノ記者のテキサス遠征取材進行中。せっかくの自前写真なのでダークマッチから紹介するとザイア・リーがアリーヤを下すカードがありました。いや、普段の回ならともかく『レッスルマニア』週末のSmackDown収録となれば、実際は「来なくてイイ」となってる選手の方が多いのだから、テレビに映らなくても呼ばれているだけでも凄いことなのだ。事実、同会場で半日後に開催された『NXT STAND & DELIVER』にダイヤモンドマインからクリード兄弟が出場したが、ロデリック・ストロングの姿はなかった。またお客にせよ、特別な週末回のは前座から誰が出たか覚えているものである。
 現地地上波FOXの番組はアンドレ杯バトルロイヤルから。大巨人アンドレのトリビュート映像も流された。旧WWFのバトルロイヤルで優勝回数が最も多かったのが故アンドレである。2日にわけて各7試合のWMだが、それでも「残りの顔見世組」はこっちに回されたことになるが、ということは誰か意外な選手が優勝ということになろう。


 本誌的には最後が噂されるトマソ・チャンパも出ているとか、24/7王座の御一行、レジーに戸澤陽も出して貰ってました。途中から、マッドキャップ・モスかなぁというのはなんとなく見えてきます。

 フィン・ベイラーがドルフ・ジグラー&ロバート・ルードを落とそうとしていると、元リドリック・モスが漁夫の利で全員落とそうとするが、落ちたのはダーティ・ドッグス組だけ。二人が残りベイラーがスイング・ブレイドは決めるが、次のmoveに行こうとして勢い余ったところをそのまま落とされてしまい、「生涯最大の勝利」と実況が煽るマッドキャップ・モスの優勝。I did itと歓喜のマイクする元フォットボーラーだが、お客のリアクションは計算済み。バトルロイヤルの語源は牛のキャトルロイヤルからとか、記者の知らない話をやってテキサス客のブーイングを煽ってました。


 リコシェのインターコンチ王座防衛戦は、立て続けにシングル戦で負けていたロス・ロザリオス=エンジェル(ガザ)とウンベルト(カリーニョ)とのトリプル・スレッドに。


 2日間、全14試合でもインターコンチ王座ははじかれたことになるが、早くからの計画だったサミ・ゼインとおバカ映画『JackAss』主演のジョニー・ノックスビルの「なんでもあり」戦が、タイトルマッチじゃおかしいとなる。それでリコシェがようやくプッシュされた経緯になるが、試合内容も素晴らしいものでここに挿入は大正解。日本とはあまりにも桁違いの米国内だけで200万人が見ているSmackDownで630スプラッシュ⇒リコイルを披露できて、かえって良かったかも。もちろん色男組のエンジェルとウンベルトも、ライト層には大きなアピールになったと思われる。これでいいのだ。


 リア・リプリーとリブ・モーガンは仲良く(ややレズっぽく)見守る顔見世だけで・・・。女子タッグのサーシャ・バンクス&ナオミ組がゼリーナ・ベガ&マスクのまま闘うカーメラを下す短い試合はなんも悪くはないどころか、多分予定通りに全部をやった(ミスなくやれた)カードだと思うが、なんかお客さんも消化試合に反応してないのが画面からも伝わってしまったかも。スターダムの長い尺のカードを見たあとにこれを見ても、一般テレビ向きの女子戦はイマイチかなぁ。ナオミの開脚ムーンサルトがクイーン・ゼリーナに決まるケツでした。
 まぁ続いてロンダ・ラウジーとシェイナ・ベイズラーの道場特訓風景、シャーロットのプロモ時間あったけど、ロンダとのシングル戦、さらにビアンカ・ブレアがベッキー・リンチから王座を取り戻すカードに期待しましょう。


 王者ウーソズvs.中邑真輔&リック・ブーグスのSDタッグ王座戦は初日にラインアップされているが、ここではジミー・ウーソとリック・ブーグスのシングル戦として開始。但し、解説のパット・マカフィーとオースチン・セオリーのシングル戦煽りを兼ねているので、入場に合わせて踊る際からちょっかいがあり、ビンス・マクマホンに叱られるオマケ付き。
 試合はアマレス出身のブーグスが豪快に投げたりも、フィン・ベイラーがセオリーをどついで二人も加わってそのまま6人タッグ戦にしてました。


 ブーグスがカレリンズ・リフトで”パンク”セオリーを右に左に、また右に左と持ち上げたまま人間の身体を振り回すspotは必見。これが見れただけでも6人タッグはお客さんの記憶残ったことだろう。また、白パンツの足技が映えるシンスケとセオリーの絡みも新鮮で良かった。解説席のパット・マカフィーに”パンク”と小僧扱いされるセオリー君なんだが、受けは滅茶滅茶上手いのだ。そして最後だけは逆転のATLでベイラー先輩を沈めるのである。6人タッグ+マカフィーも絡む試合作りの展開進行、非常によく練ってあって勉強になります。


 番組トリはHappyコービンのトークショーで、ゲスト?がドリュー・マッキンタイアの”聖剣エクスカリバー”アンジェラ(ドリューの亡き母名)という・・・。最後にドリューが出てきて聖剣でテーブルを叩き割るのはお約束だ。悪くはないセグメントだったが、これを最後にするのかというのはやや首をかしげた。まぁドリューはしばらくケガで休んでいたのでギリギリ間に合ったとはいえ、WMは初日のハッピー・コービン戦である。あまり注目されているカードとは言い難いのだが、ドリューにはWM後にがんばっていただきたい。


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’22年04月14日号Wマニア現地取材ダラスSD殿堂S&D AEW-ROH ノア福田Kickマサル引退