ドスのきいた猪木直電が運命変えた 前田と藤田が“幻のリングス入り”振り返り

 3日、南青山で前田日明と藤田和之がトークイベント『激論CLIMAX 2022 青山春の陣』に登場した。

 この両者のエピソードというと、前田が自ら率いる総合格闘技団体リングスに藤田を引き入れようとしたが、アントニオ猪木の横槍でかなわなかったことが有名だ。最近になってYouTubeなどで対談した両者だが、その前のやりとりというと“幻のリングス入り”当時まで遡る。

前田「(前田が山本小鉄、藤波辰爾に話をしてお膳立てしたのに)藤田から藤波さんに挨拶したら、なぜか藤波さんが猪木さんにそれを伝えて、猪木さんから藤田に直接電話があった。当時の藤田の発言で自分が覚えているのは、『猪木さんから電話がかかってきまして“お前、前田のところに行ったらどうなるかわかってるんだろうな”・・・だから行けなくなりました』と」

司会「藤田さん、そうなんですか?」

藤田「まぁまぁまぁ(そういうことでした)。“俺を敵に回す気か”って、すっごいドスきいた感じで言われて」

前田「だったらいいよと。俺も新日本にはお世話になったんで、引き抜きじゃなくて四方円満でいけるんだったらという考えだったんで・・・しょうがないなと」

 現在の藤田のプロレス界での活躍は見ていない前田だが、「年取ってきたら『ああ、そういうことだったのか』って。だから、今の方が藤田もやりやすいと思う」と独自見解。前田の発言のニュアンスを理解しつつ、終始ゴキゲンの藤田は自ら持参したビール6缶パックを飲み干す。「楽しみで、昨日も眠れず。大好き、大ファンです」とした前田とのトークを、藤田も観客も大いに楽しんだ。


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